立哨更生会
かつて、警備員のバイトをしてました。
バイト初日、丸一日の座学研修でした。
トレーナーは鋼の錬金術師のスロウスみたいな感じの人でした。
研修はスロウスと私の1on1(9:30-18:00)でした。
噂によるとスロウスはマエアツのファンとのことでした。
マエアツのファン!?
賄えますか?
ぼくから世界へ。応答願います。システムオールグリーン。ポリコレ&ダイバーシティは、20も年下のマエアツを推してるスロウスを包み賄えますか?
当時のマエアツといえばキャンキャンです。今でこそ勝地涼に車椅子を押してもらってる写真が私の頭の中の引き出しの一番上に整頓されてますが、当時のマエアツは確実にキャンキャンでした。
朝一番、スロウスは私に問いました。
「違法とは何か?」
カマされました。
スロウスは対人でまずカマしてくるタイプでした。
これはまずい。ここでエヘヘウフフ言ってしまったら、たぶん今日一日だいぶきつい。
2,3分に感じる数秒間で頭の中がグルグル回って、私は答えました。
「法益の侵害です」
スロウス「………」
私「………」
スロウスはホワイトボードに向かってペンを走らせ、会社の概要を話し始めました。
カマし返せてない気はしてます。
👮♂👮♀👮
私は商業ビルの夜警に配属されました。
職務内容としては、テナントの営業時間が終わったらお客様をビルの出口に逃がして後はずっとボーッとしてるというもので、ハイジのペーターと全く同じです。
その配属先ではビルの営業時間が終わったらほとんどすることがなくて、勤務時間の半分くらいは休憩(公式)でした。
あとは指定された位置で立哨(りっしょう。立って監視すること)。エンドレス立哨です。
私は立哨しながらくりぃむしちゅーのオールナイトニッポンを全回聴き直しました。
いつかのスターダストNIGHTのコーナーを聴いていたとき、別の階の見回りをしていたスロウスが近づいてきました。
私はスマホに繋げていたイヤホンを耳から外して、インカム(業務用)のイヤホンに付け替えました。
スロウス「俺な、大学生のときこのバイトをやっててんけど、新卒で入った会社が一年で倒産して、ここに戻ってきたんよ」
「そのときは何でこんなことになんねんと思ったけど、今となってはこれでよかったと思ってる。仕事も自分に合ってるしな」
👮♀👮
Windowsキー+Rで呼び出した「ファイル名を指定して実行」のダイアログボックスに登録したテキストを入力することで即時にプログラムにアクセスできますが、「seikoudoku(晴耕雨読)」と打つことで、ビョンと身体がどっかに飛んでアメリカ南部の住居にあるようなフロントポーチに置いたロッキングチェアに座って向こう30年にわたって映画や読書などを楽しめる生活にトリップできるとしたら、やる?(タメ口問いかけ)
👮
ホムンクルスで言うと私はノータイムでスロウスの一手。あなたの性根はどのホムンクルス?(問いかけ②)
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