チーズバーガー

先日の話です。
食べ物の話、減量の話などはこちらのマガジンへ記すことにして
います。
回想録、見づらいですがご容赦くだいさい。
女性会員3名で始まりました。


昨年、クレイジージャーニーの出演中にも話しましたが、
幾度か昔からブログにも記していますが、事の発端は小学生の
頃になります。


歯医者が嫌いでした。


麻酔を打ってくれないからです。
歯の根元の神経を先の尖った金具でぐりぐりされるのが
我慢出来なくて、歯の治療の予約日は駅前に出て時間を
潰していました。
時間が経ったら帰宅するということをよくやっていました。



マクドナルドが大好きで、なので、歯医者に行くとチーズバーガーと
コーヒー代を母がくれるのです。
ええ、なので歯医者には行かず、もらった治療費と御駄賃を手に持ち
マクドナルドでチーズバーガーとホットコーヒーを飲み食いして帰る
毎回でした。


そうなるのは、マクドナルドのチーズバーガーのみと思っていました。
理由は後述します。
同級生等みんなに説明するのですが、いつも同意は得られません。
理由は簡単です。
「コーヒーが飲めない。」と、皆口を揃えるからです。
他のハンバーガーチェーン店ではそれがない理由は分かっています。
ピクルスが入っていないのです。
なので、マクドナルドのみと思っていたのです。
でも、小中学生の頃、同級生等は「ピクルスが嫌い。」という理由で
「ピクルス抜きで。」を注文するのが恰好いいとでも履き違えて
皆、足並みをそろえていました。
僕は酢の物が好きだし、お新香も好きだったので違和感は感じません
でしたが、十代前半の最初の同級生等の足並みを揃える1つがその
「ピクルス」でした。
物事の好き嫌いまで足並み揃えたがる最初の年頃です。

「ピクルスが嫌い。」
ただ知りもしないで周りに合わせていた同級生、嫌いではないけど
好きでもないから合わせる同級生、そんなのが固まっていたと
思います。

注文の際、
「ピクルス抜きで。」
というのが恰好良いと履き違えた同級生沢山いました。
なので、チーズバーガーのそれは大人になるまで同意を得ることは
ありませんでした。
大人になっても以下同文です。
「コーヒー飲めない。」に始まって、「俺はスプライト。」とか、
「俺は絶対にコカ・コーラライトだね。」とか、人の提案に飲み物の
種類で張り合って来るのが出没するします。
なかった癖に後付で個性を作成して乗ってくるのです。
ドクターペッパーもいましたし、アンバサとかもいました。
アンバサ、今の人は知らないと思いますが。



人と段段と話さなくなっていくのはそういった経験が幾度もあるからです。

なので、理解してもらえませんでした。
マリアージュという言葉も当時の年齢で知る由もなく、そもそも、
大人ですら知らない時代だったのではないかと思います。


小学校低学年の時に京樽のバッテラ(鯖寿司)に熱い緑茶が
マリアージュするということを知った際もそうでした。
マグロが好きとでも云わなくてはならないのかと思うほど
皆さん口を揃えます。
「光り物は嫌い。」という嫌悪感も同様に。
「安いし臭い。」
〆鯖は鯵や鰯好きよりも肩身の狭いそれでした。
嫌いなら嫌いでよいのですが、嫌いなフリをしたいだけの
人間ほど馬鹿にします。
馬鹿にしていたくせに身体に良いとなると、子供の頃から
好きで食べていたという体に装います。



チーズバーガーの話に戻ります。
ピクルスが駄目だ、ホットコーヒーが駄目だの周りが云うものだから
いつからかそれを話題にしなくなりました。
ピクルスが嫌いだという流行に便乗して理由もなくいとも容易く
周りに合わせるのです。

周囲の理解を得られない少年時代でした。
そのまま大人になりました。


僕自身、思い出して食べてみて感動しなくなりましたし、よく口にする
「舌の成長」と考えていました。
旨く感じていたものが、さらなる旨いものを知って、いつの間にか
旨いと感じなくなるそれです。
ケーキでもお菓子でも肉類でも分かりやすいのではないでしょうか。

その「舌の成長」だと決めつけていました。
いつからか、コーヒーはブラックで飲むようになっていたからです。
一番好きなのはブラック微糖です。
それこそがコーヒーの一番旨い飲み方だとも思っています。
でも、体重のことを気にするようになり、ブラックで飲むことが
殆どになりました。
「あの時はあれ程旨かったのに。」
よく思い出してはいました。
手作りのハンバーガー店でもあのとき感じたマリアージュを
感じることが出来ないからです。

より本格的なチーズバーガーとホットコーヒーでそれを
感じることが出来ないのだから


大分問を経て、30代に差し掛かったある日、思いつきました。
「もしかしたら、舌が成長したのではなく、飲み方が変わった
からだけなのではないか?」
そう思ったのです。


なので、試してみることにしました。
鍵は砂糖です。
段段とブラックで飲むことが多くなり、その頃には
ブラックでしか飲んでいませんでした。

ブラックに砂糖を少しだけ入れる微糖状態が好きな癖に、
少しも入れない状態のコーヒーを飲んでいました。
利尿作用を意識して、です。
ブラックのコーヒーと水しかほぼ飲まない為、その辺の
差は二十代前半から気づいていました。
そういう生活をしていると、おしっこブームがくるのです。
ブームが来ると、トイレが近くなります。
減量中でも、1時間に1kg程体重が落ちます。
ええ、部屋にいただけでトイレに頻繁に立つだけです。
減量中、ブームが来ると、とても助かるのです。
なので、砂糖を入れないことが普段から当たり前になっていました。

でも、思いついてしまったので砂糖を入れてみました。
マクドナルドで、です。
手作りのハンバーガー店の必要はありません。
それを小学生の頃、見つけたのはマクドナルドで、ですから。

チーズバーガーの包み紙を少しだけ剥がし、おもむろに齧り付きます。
「あぁ、駄目出ししたくても普通に旨いや。」
そして、それから微糖のホットコーヒーを啜ります。


感激が先か、旨さが先か迷います。
どっちかが先なはずなので同着ではいけません。
どっちだ?
答えなんて出るはずもなく、あるのは旨さだけです。
思わず声が漏れ出て、ため息も出ます。

「あぁ、」

そんな程度のですが、でも、懐かしいあの感動をまた、
味わうことが出来ました。 


クレイジージャーニーでも話しましたし、昔からブログに
記しているので知っている人は知っています。
僕はよく、話しますからね。
その手の食べ物の話は。

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これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。