明治神宮まで
数年前、新たなマガジン用にと作成した記述です。
文章の管理というか、下手糞なので面倒臭いので作成せず、
少しずつこのマガジンで公開してはいます。
それが、いつのどれかなんてことは、僕自身の記憶がそもそも
行方不明になっているので、探していただけたら幸いです。
下記、数年前の記述で、11年前のことを記したものです。
減量について記したい、そう思ってきました。
僕よりも試合した選手はいるかもしれませんが、
僕以上に長い現役生活を送った選手もいないでしょう。
自賛していないので、自画自賛ではありません。
それだけではありませんが、でも、そんなことは
割愛します。
15歳から減量をしています。
今となってはそんな子供はいるでしょうが、50歳になりましたが
そんな歳までやっている人はいないでしょう。
そこで感じたこと、気付いたこと、体重の維持の仕方、
食べ物の話などを纏めた一冊の書籍を出版することが
目標の1つでした。
でも、物書きではない僕が出版できる可能性はほぼ、
ないかと思います。
なので、ここから発信できたらと思います。
この人生はいつを思い出しても減量のことばかり出てきます。
いつも体重の落とし方や、維持の仕方、食事の仕方や
タイミング、内容、質まで考えてきました。
僕より減量した選手もいないと思います。
34年間、階級を替えていないからです。
98戦してきました。
これまで、1屯は減量していると思います。
維持するために行ってきた摂生を含めたらそれ以上になると
思います。
当然、食事に対する感じ方も鯵も、鯵は好きですが、
今は違います。
味も違います。
ちょっとしたものでの感じ方や、体重の落とし方、そこでの
味覚の感じ方や、他色色、ようは食べ物や体重に関して
経験したことや感じてきたことを記したいと思います。
あと2戦で100戦を迎えます。
あと3戦でデビューから同一階級で100戦を迎えます。
なんとかいけたらなと思います。
食べることばかり考えてきました。
体重を落とすことばかり考えてきました。
10代・20代、女の子をそっちのけにして、そればかり
考えてきました。
体重の落とし方を訊かれて、応えたら嫌われたことも
幾度となくございます。
しかし、最近になってようやく陽の目を浴びつつあります。
僕自身が15歳から感じてきた体重の維持の仕方などを
ここで記せたらと思います。
体重を落とすなんて簡単です。
女性にはそっと耳打ちします。
自分自身がサンプルのつもりの人生を送ってきました。
キックボクシングには何もなかったからです。
技術的なことも含め、参考資料のような先輩らのご意見もありません。
体重の落とし方、戦い方、技術的な云云、維持の仕方、
ほぼ自分で考えて経験してきました。
本当に何も教えてくれないジムでした。
どれだけ苦悩したかはちょいちょい織り込みます。
以下、いつだったか記述して公開しなかったものです。
僕の経験した、体重の落とし方の記述です。
暖かくなってきました。
毎年、夏が楽しみです。
代謝がよく、とても汗が出やすい季節だからです。
そして、長距離を走る際、身体を冷やさなくて済むからです。
走りながらや、走り終えた後に。
夏とそうでない時期は走って落ちる体重が違います。
摂れる水分の量も違います。
勿論、暑い方が落ちるし、水分も沢山摂れるのです。
だから、大好きです。
その年の夏、試みました。
減量中ではありません。
試合も決まっていません。
だからこそ、試すのです。
必要以上に体調を崩したとしても、もしくは差し支える
不具合が身体にきたしてもお咎めないからです。
そして、その中でもし新しい発見があれば、それを使えばいい、
そう思うのです。
新しい減量の何かを試せるのです。
そんな訳で、2010年8月15日晴れ、明治神宮まで走り
始めました。
上だけ減量着着て。
減量着、35年前には既に存在していました。
外の空気を遮断したウエアです。
最近ではサウナスーツの呼称が定番でしょうか。
僕が着始めた3昔前は「シャリシャリ」そう呼称していました。
「カリカリ」ドッグフードをそう呼称する飼い主に通じる
ところはあるかと思います。
「ドロー。」
ジャッジ立嶋が判定を下します。
そして、走り始めます。
夏に減量着を着て、どれだけ汗をかくことが出来るか、
半日でどれだけ体重を落とすことが出来るか、というような
実験を自分の身体と気持ちで行うことにしました。
1・2時間程度の短い時間ではありますが、ここまでのは
初めてになります。
時期の為身体のことを考えて、そして、必ず何kgまで
落とさなくてはならないというようなリミットもない為、
水は飲めるだけ飲むというルールです。
気持ちいいにも程がある炎天下、そして、船橋を出ました。
1駅足らずでまずシャツを絞り、その後も繰り返し幾度も絞ります。
「絞る」、汗の染み込んだシャツをそう記すと、おそらく
数滴、もしくは気持ち程度にぽたぽたと溢れるそれを想像すると
思います。
渇いた雑巾をバケツの中に浸してから持ち上げて絞るそれを想像して
みてください。
そんな感じです。
幾度も、まさに、そんな感じで絞ります。
腹の中が波打っていますが、給水は怠りません。
でも、攣り始めます。
所所で筋肉を伸ばしながら走ります。
30km手前の秋葉原の交差点で警官に職務質問されました。
袖から裾から汗が垂れてどうしようもないので、人気のないところを
見計らって、絞ろうとしたのです。
「ちょっと、」
警官に呼び止められるや否や、びちゃびちゃびちゃと
勢いを立てて、
汗はシャツから炎暑に焼けて渇いたアスファルトに垂れ落ちて
行きます。
「どこまで走って行くんですか?」
職務より、好奇心を優先した警察官が訊ねます。
「明治神宮まで」
「えっ?」
どこから着たのかまでは訊かれることはなく、なので、そのまま
別れを告げて、走り始めました。
5時間ちょっと走って明治神宮に着きました。
ここから先は
キックボクサーな日常と、立嶋な日常
100戦してこれまでの減量や試合にまつわる客席からは 感じることのできないことなどを 綴れたらなと思います。 なんの参考にはならないけれ…
これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。