11戦目1990年1月20日

1つ年上の彼の試合を見たことはありませんが、
名前は知っていました。

同じ興行に出たこともあるかと思います。
噂も聞いていました。
18歳になって1ヶ月経った頃です。

一般紙にはまだ注目されてはいませんでしたが、
専門誌や業界では注目されてきたころと思います。
引退して長いこと遠ざかっていた先輩が、ここぞとばかりに
先輩面して顔を出すようになりました。

「俺の後輩」
そんな偉そうな態度で練習を見に来るようになりました。
アルンサックが1年いたら1年いなかったり、そんな
いない時期です。

でも、当時から自分を若いと思ったことがありません。
彼の後輩とも思ったこともありません。
高校では同級生よりも歳上ということではなく、
尋常ではない痛みが常につきまとっていたからです。

16歳から年寄りのような感覚でした。
まだ何も成し遂げていないというのに、
毎試合毎試合、もう耐え切れない痛みと生活して
いました。
分からないでしょう?
分からなくて当然です。
そんな必要などどこにもないのです。

減量中、何していても腹の中の内臓を握られた
ように痛むのです。
タイで購入した利尿剤はもうなく、日本でのそれは
既に販売が中止されていた為、下剤が駄目なら
やることはもう、これ以外思いつきませんでした。

試合数日前、下校時に駅前で献血をやっていたのを覚えて
いたので立ち寄って400cc血を抜きました。

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これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。