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ヨガを実践する私が、投機ではなく投資を選ぶ理由

私は普段、瞑想やヨガを教えていますが、今日はヨガ実践者の視点から、投機と投資についてお話ししてみようと思います。

正直なところ、私自身も以前は「一攫千金」に少し憧れていた時期がありました。知人が仮想通貨で大きな利益を得たという話を聞いたときには、「いいなあ。羨ましいな」と思ったこともあります。

資産構築のメンターに出会い、資産というものの本質を教えてもらう前は、「いつか臨時収入が入ったらな…」なんて、棚ぼた的な幸運を期待するような思いも持っていました。

でも、一時的に得た大きな利益の裏には、リスクや副作用がたくさん潜んでいます。仮想通貨で成功したように見えた知人も、その後ギャンブルやハイリスクな投機にはまり、精神的に疲弊している姿を見ました。

やはり、物事には表の面と裏の面があります。その両面を知り、リスクや心理的な影響も考慮すると、やはり投機よりも投資の方が、ヨガや瞑想をしている自分には合っていると思うのです。

ヨガと投資が似ている点

そもそも投機は、ヨガや瞑想の練習の妨げになります。なぜなら、ヨガは、心身の調和を重視し、思考を静めるものですが、投機的な思考や行動は、ストレスや焦りで心を乱しやすいからです。

ヨガの練習でもそうですが、急いで結果を求めても何も得られません。例えば、「今日は1時間でポーズをマスターしよう!」なんて無理をすると、逆に怪我をしてしまったり、焦りで心が乱れてしまうものです。

これは、投資にも通じることだと思います。長期的な視点を持ち、少しずつ積み上げていくことで初めて成果が見えてくる。ヨガも、毎日の小さな練習の積み重ねが、数ヶ月後、数年後に体や心の変化として現れます。

ギャンブルのように一瞬で大きなお金を狙うのは、ヨガで一日で体が柔らかくなろうとするようなもの。そんなことはそもそもできませんし、できたように見えてもどこかしらに不調和があり、かえって余計な時間がかかってしまうのです。

「呼吸を整える」ように、財政状況を整える

「ヨガや瞑想において一番大事なことは?」と聞かれたら、多くの人が「呼吸」と答えます。呼吸を整え、深めることで、体も心も落ち着いてきますし、ポーズへの集中も深まるのです。

投資もこれに似ています。呼吸を使って心身の乱れを整えるように、自分の資産形成を妨げる原因を整理し、リスクを最小限に抑えて進めていくことが大切です。焦らず進めることが長期的な成功につながります。

例えば、長期的に安定した成長を目指す上では、元本となる資金を守りながら少しずつ増やしていく必要があります。そのためには、無駄な支出を最小限に抑え、生活を整える必要があるかもしれません。

また、銀行などから借り入れを行う際にも、過去から積み重ねてきた信用が重要になります。ヨガの練習で少しずつ体を開いていくように、信頼と資産も徐々に育っていくのです。

まずは土台づくり

例えば、片足立ちのヨガポーズをとるときなどは、しっかりとした土台がないとぐらついてしまいますよね。逆に、土台である足の裏が地面に根付いていれば、どんなに不安定に思える姿勢でも、心は安心していられるものです。

資産運用も同じです。基礎をしっかり作ることで適切なリスクを取り、さらなる成功のチャンスを掴むことができます。

土台づくりや環境整備が疎かなまま、ギャンブル要素の強い投機に走ってしまうと、心身ともに不安定な状態で大きなリスクを負うことになります。結果として、判断を誤って元手を失ったり、返済能力がないまま多額の負債を抱えたりといった悲劇が起きてしまうのです。

資産を守りながら増やすために

着実な投資で「元本を守りながら少しずつ資産を増やす」ため、具体的にはどうしたらよいでしょうか?

1. 生活の無駄を減らす:支出を見直し、貯蓄に回す

まず、資産を増やすための第一歩は、日常の支出を見直すことです。無駄遣いを減らすことで、投資に回せるお金を作り出すことができます。

  • サブスクリプションの見直し:毎月自動で引き落とされているサービスの中で、使っていないものはありませんか?不要なサブスクリプションをキャンセルするだけでも、大きな節約になるかもしれません。

  • 食費の管理:外食やカフェに立ち寄る習慣を少し見直し、家での食事を増やすことも、節約に大きく貢献します。

これらの小さな積み重ねが、毎月投資に回せる金額を増やし、資産を少しずつ着実に育てる土台を作ります。

2. 分散投資でリスクを分散させる

投資において重要なのは、リスクを最小限に抑えることです。そのためには、資金を一つの資産に集中させるのではなく、複数の投資先に分散させる「分散投資」が有効です。

分散投資は、ヨガでバランスをとることに似ています。リスクを分散させることで、予測できない市場の動きに対しての備えとなり、安心して長期的に資産を育てることができるでしょう。

3. 信用を築き、レバレッジを活用するための準備

投資を行うなかで、借り入れによってレバレッジを効かせる場面も出てくるかもしれません。そんなときのために、日頃からしっかりと信用を築いておくことが重要です。

例えば、クレジットスコアの管理。日常の借金返済やカード利用の管理を怠らず、信頼される信用スコアを維持することで、将来的に銀行からの借り入れや融資を受けやすくなります。

信用を積み重ねることは、ヨガで体を柔軟にするのと同じように、日々の継続的な取り組みが必要です。これによって、より大きなチャンスをつかむことができるようになるでしょう。

まとめ

一攫千金を狙う投機は、成功することもあるかもしれませんが、瞬間的な刺激が強く心身のバランスを崩しやすい上、リスクを伴います。

一方で、投資は、目標とする資産に向けて焦らずゆっくりと積み上げていくもの。時間をかけてこつこつと築いてきたものは、簡単には崩れないという安心感もあるでしょう。

というわけで私は、ヨガも資産運用も、「一歩ずつ着実に」が、結局のところ一番の近道だと思っています。

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