未上場株への投資が可能に!新ルールで広がる公募投資信託の可能性
こんにちは、アセットリリーフの常住です!
今回は、非上場株を組み入れた公募投資信託についてお話しします。
2024年に投資信託協会が自主ルールを改正し、非上場株の組み入れが可能になったことで、投資信託市場に新たな投資機会が生まれました。
この記事では、野村アセットマネジメントやレオス・キャピタルワークスの具体的な商品と、運用会社各社の今後の動向について解説します。
投資信託協会の自主ルール改正とその背景
2024年、投資信託協会は公募投資信託における非上場株の組み入れを許可する自主ルールの改正を行いました。
この改正により、公募投資信託の純資産総額の最大15%まで非上場株を組み込むことが可能となり、個人投資家にも非上場株へのアクセスが開かれました。
従来、非上場株への投資は機関投資家や富裕層に限られていましたが、この改正によって新たな投資戦略が可能となり、市場の多様化が進むと期待されています。
野村アセットマネジメントの具体的な商品
野村アセットマネジメントは、非上場株を組み入れた公募投資信託「野村日本新鋭成長株ファンド」を2024年8月22日から当初募集する予定です。
このファンドは、国内の成長が期待される非上場企業や、上場後の成長が見込まれる新興企業に重点的に投資することを目的としています。
ファンドの設定後は、ジャフコグループとの連携を活用し、非上場企業の価値評価やバイアウト投資を通じて、企業の成長を促進する戦略が取られます。
この「野村日本新鋭成長株ファンド」は、特にテクノロジーやバイオテクノロジー分野のスタートアップに注目し、将来的なキャピタルゲインを狙います。
ジャフコが投資してきたクラウド会計のマネーフォワードや、装着型ロボット開発のサイバーダインといった革新的な企業も投資対象に含まれる可能性があり、投資家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
レオス・キャピタルワークスの取り組み
レオス・キャピタルワークスは、非上場株を組み入れた公募投資信託「ひふみクロスオーバーpro」を2024年8月26日から直接販売で当初募集を開始し、販売パートナーを通じた間接販売も同日から行います。
設定・運用開始は2024年9月12日を予定しています。
販売パートナーには、SBI証券、岡三証券、千葉興業銀行、広島信用金庫、マネックス証券、楽天証券の6社が参加しており、これにより個人投資家は全国的にこのファンドにアクセスすることができます。
このファンドは、日本の非上場スタートアップ企業に10%前後の投資を行い、上場後も保有を継続する「クロスオーバーファンド」として運用されます。
NISA(少額投資非課税制度)でも投資可能であり、個人投資家が少額から非上場株に投資できる環境を整えています。
運用会社各社の今後の動向
非上場株を組み入れた公募投資信託は、今後さらに多くの運用会社が参入することが予想されます。大手運用会社はもちろん、中小規模の運用会社もこの新たな市場に積極的に参入し、独自のファンドを提供していくでしょう。
また、非上場株は流動性が低い反面、上場前に優れた企業に投資することで高いリターンを得られる可能性があります。
そのため、運用会社はリスク管理の強化とともに、投資家に対して透明性の高い情報提供を行うことが求められます。
投資信託市場における競争が激化する中で、非上場株の組み入れは、運用会社にとって差別化を図る重要なポイントとなるでしょう。
今後は、投資家に対する啓蒙活動や、投資信託の仕組みのさらなる進化が期待されます。
まとめ
投資信託協会の自主ルール改正により、非上場株を組み入れた公募投資信託が新たな投資機会として注目されています。
野村アセットマネジメントの「野村日本新鋭成長株ファンド」とレオス・キャピタルワークスの「ひふみクロスオーバーpro」は、いずれも成長が期待される非上場企業に焦点を当てたファンドであり、個人投資家にも新たな選択肢を提供しています。
リスクとリターンを慎重に考慮しながら、新しい投資機会に挑戦する価値があるといえます。
次回の資産運用情報もお楽しみに!
本記事は、情報提供のみを目的としており、特定の投資、金融商品、またはサービスの推奨を意図するものではありません。投資に関する意思決定は、自己責任に基づいて行ってください。掲載されている情報は信頼できると考えられる情報源から得たものであり、正確性・完全性を保証するものではありません。