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【速報】米1月CPIは予想超え3.3%!インフレ高止まりで利下げ遠のく?
米国労働省が先ほど発表した1月の消費者物価指数(CPI)は、市場予想を上回る強い結果となり、インフレ圧力の高止まりが改めて示されました。
FRB(連邦準備制度理事会)の利下げ観測は後退し、金融市場には動揺が広がっています。
【重要】CPIの主なポイント:
総合CPI: 前月比+0.5%(市場予想:+0.4%)、前年同月比+3.0%(市場予想:+2.9%)
コアCPI: 前月比+0.4%(市場予想:+0.3%)、前年同月比+3.3%(市場予想:+3.1%)
CPIの詳細:何がインフレを押し上げた?
1月のCPIでは、特に食品・エネルギーを除くコア指数が予想を上回る伸びを示し、インフレの根強さが浮き彫りになりました。
前月比+0.4%の上昇は、2023年5月以来最大です。
サービス価格の大幅な上昇(+0.5%)に加え、これまで落ち着きを見せていたコア財価格も+0.3%上昇しました。
住居費、医療費、自動車保険などが上昇を牽引しました。
市場の反応:株安・金利上昇
CPI発表直後、市場はネガティブな反応を示しました。
株式市場: S&P500種株価指数先物は1.1%下落し、50日移動平均線を割り込む勢いです。ナスダック総合指数も下落して取引を開始する見込みです。
債券市場: 米10年債利回りは9ベーシスポイント急上昇し、4.63%に達しました。
今後の注目点:FRBの金融政策はどうなる?
今回のCPIの結果を受け、市場ではFRBによる早期利下げ観測が大きく後退しました。
PCEデフレーター: FRBが最も重視する個人消費支出(PCE)価格指数は2月28日に発表予定です。CPIの結果を受け、PCEデフレーターの数値にも大きな注目が集まります。市場予想では1月は2.6%になると試算されています。
生産者物価指数(PPI):13日に発表予定です。
トランプ前大統領の政策: ドナルド・トランプ前大統領は、鉄鋼やアルミニウムなどへの新たな関税を課す方針を示しています。
関税引き上げは物価上昇を招く可能性があり、今後の政策動向から目が離せません。FRBの金融政策: パウエルFRB議長は、労働市場が堅調さを維持する一方、インフレ率が目標の2%に向かって低下しない場合、「より長期の政策制約」が必要になる可能性があると述べています。
今回のCPIの結果を受け、FRBは金融引き締めスタンスを維持する可能性が高まっています。
まとめ
予想外のコアCPIの上振れが起こりました。
インフレ懸念の再燃により、市場のボラティリティが高まる可能性があります。
まずは今夜の米国株市場の動きに注目したいところですね。
毎週末に週報で米国株市場の見通しを書いています。
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