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来るか?フォロースルー・デー

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4月に入って以降、米国株市場は大きな調整を経験しました。

直近では2024年4月19日が底となり、4月22日、23日とS&P500,NASDAQが上昇し、4月24日はS&P500は小幅下落となっており、調整局面からの反発のきっかけを探る展開となっています。

ここで上昇相場に再び戻るのかを判断するために重要となるのがフォロースルー・デー(Follow-Through Day)となります。

フォロースルー・デーは市場が大きな下落後に上昇相場へ転換したことを示す明確なサインとして知られています。

今回はフォロースルー・デーの概念と今週注目すべき点を確認したいと思います。

毎週米国株相場の振り返りと今後の見通しについて記事を書いています。


フォロースルー・デーの概念


ウィリアム・J・オニールによって提唱された概念で、株式市場が大きな下落後に上昇相場に転換したことを示す重要な概念です。

市場が底打ちした数日後に出現する出来高の増加を伴う株価指数の大幅な上昇が見られた日となりますが、詳細な条件は以下となります。

・フォロースルー・デーの判定はS&P500,NASDAQといった主要株価指数に適用されます。
*個別株などの判定ツールではない。

・下落トレンドの中で最初に上昇した日をDay1とします。これが上昇相場へのチャレンジの起点となります。

・フォロースルー・デーは定義上Day4以降に発生します。

Day2,Day3はDay1の安値を下回らない(安値を更新しない)ことが条件になります。
*Day4以降もフォロースルー・デーが確認されるまでの間に安値を更新した場合は今回の上昇トレンドへのラリー(上昇トレンドに転換する前の揉み合い)はリセットされます。

・Day4以降に、①前日よりも出来高が増加し②株価指数が1%-1.25%の上昇を示した日が出現した場合、その日がフォロースルー・デーと判定されます。
特にDay4-Day7にフォロースルー・デーが発生することが多いとされます。
*IBD(Investors Business Daily:有料)というオニールによって設立された金融情報提供サービスのサイトでフォロースルー・デーの判定が示されます。

フォロースルー・デーの概念は上昇相場への転換点を知ることのできる有用なツールですが、100%上昇相場につながるわけではないことには注意が必要です。

フォロースルーデー後に市場が実際に回復する確率は50%から80%程度とされていますが、これは使用するモデルや評価する期間、市場状況によって異なります。

現在の状況はどうか?

冒頭にも述べた通り、現在はフォロースルー・デーの定義では上昇相場へのチャレンジ中の状況となります。


4月22日:Day1 S&P500 +0.87%(安値4969.4) , NASDAQ +1.11%(安値15265.66)

4月23日:Day2 S&P500 +1.20% , NASDAQ  +1.59%

4月24日:Day3 S&P500 +0.03% , NASDAQ +0.10%

このように4月25日以降に米国株式市場でフォロースルー・デーが確認される可能性がある状況となっています。

第1四半期決算発表も本格化し、今週は#META, #MSFT, #GOOGLなどのビックテックの決算が行われます。
これらの決算発表がきっかけに本格的な上昇相場入りとなる可能性が十分考えられます。
(個人的にはこれがメインシナリオと考えています。)

厳しい相場が続いた4月でしたが、ここで上昇相場に再び復帰し、サマーラリーにつなげることができるのか注目していきたいですね!

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n=1|米国株投資@外科医
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