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どの指数ETFを選ぶ?年初来パフォーマンス比較

皆さま、連休はいかがお過ごしでしょうか?
先週は米国株が週の始まりから急落しましたが、その後は落ち着きを取り戻しています。

米国大統領選において民主党・共和党の大統領・副大統領候補がでそろい、少しずつ不透明感が消えつつあります。

具体的にはハリス副大統領の優勢が伝えられており、民主党が政権を維持するシナリオの可能性が高まっています。

このシナリオでの過去の株価推移を確認すると、9-10月に大幅下落が起こる可能性はそれほど高くなさそうです。

そのため、私は今週からフォロースルー・デーなどのサインを確認しながら徐々にキャッシュポジションを減らしていく方針としています。

現在はまずは個別株で限定的なポジションを取っていますが、秋の相場に向けて指数ETFも買い付けていく予定です。

その際にどの指数ETFを選ぶかについて年初来のパフォーマンスを比較しながら考えてみたいと思います。

今回は私が買い付け候補にしているVOO(S&P500)、QQQM(NASDAQ100)、VTI(全米株式)の3つの指数ETFを比較してみます。

まずは3つのETFの年初来の値動きが下のグラフになります。(2024年初の株価=100として算出)

VOO、QQQM、VTIの年初来推移

一目見て、QQQMの6-7月の上昇相場での勢いが目立ちますね。

ただ、QQQMは調整局面での下げもきつく、急落局面では最もパフォーマンスを落としています

これらのETFの年初を100とした8月9日時点での株価はそれぞれ以下のようになります。

  • VOO: 112.86

  • QQQM: 111.85

  • VTI: 111.58

思ったよりも差がないですね。(笑)
ただこれは急落直後の状態であるからと考えられます。

私は指数ETFについても自分の相場観を反映させて年に数回は大きくポジション量を変更しているので、上昇局面でのリターンや調整局面での下落幅なども参考に決めたいと考えています。

こんな感じでトレードしています。


個人的にはパフォーマンスも現時点で最もよく、安定感もそれなりにあるVOOが気になります。

少しグラフが見にくいのでVOOを軸にETFの比較をしてみます。

まずはVOO vs. VTIです。

VOOとVTIの比較

今年の相場について言えばVTIを選ぶメリットはないですね。
上昇局面についていく力や急落局面での安定感、いずれもVOOが劣っているところが見当たりません。
というか、ほぼ全期間でVOOがVTIよりパフォーマンスが上ですね。

それではVOOとQQQMの比較ではどうでしょうか?

VOOとQQQMの比較

やはり6-7月のQQQMの上昇は素晴らしいですね。
ただし、4月や8月の調整局面ではVOOを下回るレベルまでパフォーマンスが落ちています

相場観に沿ってトレードすると言っても急落に巻き込まれることはあるので、私の場合は安定感重視でVOOを選びたいです。

*ただし、これは運用額の規模や目標とする資産額などによって選択基準が変わると思うので、あくまで私の好みの話です。

もうVOOを秋相場にかけて選ぼうとする理由としてチャート以外の考察が1点あります。

それはAI相場の持続可能性です。

NVDAのBlackwellチップの遅延などもあり、NVDA株は少し上昇したとは言え、高値よりはかなり下の100ドル台で取引されています。

リーダー銘柄のNVDAの動きからも分かるように、一度大きな相場になったビックテックによるデータセンター投資、それに伴う半導体需要増加というシナリオがもう1回秋に上昇相場の主役になれるかは不明です。

もちろんTSMCの発表にあるように現時点では半導体需要は堅調です。
ただし、将来を先取りしていく株式市場においてこのテーマが再び相場を動かす原動力になれるかは不透明な点があると私は考えています。

そういった点でQQQMに全力投資までして6-7月のような上昇を取りに行くよりは、調整局面での安定性を重視してVOOを選びたいと考えています。


フォロースルー・デーの確認も重要です。オニール流の投資手法を改めてチェックしておきましょう。
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