フォロースルー・デー後の相場でどう立ち回るべきか?効果的な投資戦略
2024年8月13日、米国株市場に「フォロースルー・デー」が確認され、新たな上昇トレンドへの期待が高まりました。
ただし、このフォロースルー・デーが出たからといって、必ずしも株価がV字回復するわけではありません。
むしろ市場はしばらく横ばいの動きを見せることが多く、この期間中に慎重な投資戦略が求められます。
ここでは、最新の市場動向を踏まえ、フォロースルー・デー後にどのように立ち回るべきかについて考えていきましょう。
マーケットの抵抗を意識する:横ばい相場の創造的な意味
8月14日(水)の市場ではフォロースルー・デーに続き、強気の上昇が維持されました。
S&P 500は0.4%上昇し、ダウは0.6%上昇したものの、NASDAQはわずかに上昇したのみで、21日移動平均線付近で横ばいの動きとなりました。
NASDAQが急激に上昇しなかったことは、市場が急落後に急激なV字回復を見せることは稀であるという一般的な傾向を裏付けています。
通常、S&P 500やNASDAQなどの株価指数は50日移動平均線をはじめとする重要な抵抗ライン付近で横ばいの動きを続けることが多く、この期間が株式市場にとっての「休息期間」として機能します。
この株価が横ばいとなっている期間は、個別銘柄が新たなベースを形成し、将来の上昇トレンドに備える期間となります。
特に、個別株においてカップ・ウィズ・ハンドル(cup with handle)などのチャートパターンが形成されると、次の上昇トレンドに備えるための準備が整います。
つまり、停滞期間中に株式が「より良いベース」を築くとは、カップ・ウィズ・ハンドル(cup with handle)のような強力なチャートパターンが形成されることを指しており、それにより次の上昇局面で投資家が自信を持って買いに動くタイミングが生まれることを意味します。
したがって、抵抗による横ばい相場は単なる停滞ではなく、長期的な上昇トレンドを持続させるための重要で創造的なプロセスと考えることができます。
フォロースルー・デー後の投資戦略
フォロースルー・デー後の最初のブレイクアウトを逃したと焦る気持ちを抱えている投資家の皆さんもおられると思います。
しかし、焦る必要はありません。
市場が本物の上昇トレンドに入っている場合には、次のチャンスは必ず訪れます。
焦らずに段階的にポジションを構築していくことが重要です。
段階的なポジションの形成
初期のエントリーは控えめにし、横ばい相場の間に市場の動きを観察しながらポジションを少しずつ増やすことがリスク管理の上では安全でしょう。
市場が抵抗線などで横ばいあるいはやや下落する局面で、慎重に次の動きを見極めながら株式のポジションを取っていきましょう。
ベース形成を確認
この横ばい期間中、個別銘柄がカップ・ウィズ・ハンドルなどの強力なチャートパターンを形成することが期待されます。
これらのパターンが確認されれば、より強力な買いシグナルとなり、次の上昇局面でのエントリータイミングを見極めることができます。
決算が良好な個別株のチャートを確認し、上昇のシグナルに着目していきましょう。
まとめ
市場は大きな急落の後にすぐV字回復することは少なく、横ばいの動きが続くことが一般的です。
そのため、フォロースルー・デー後の最初のブレイクアウト(株価の急上昇)を逃しても焦ることなく、段階的にポジションを構築していきましょう。
次のチャンスは必ず来ます。
市場全体が抵抗ラインで停滞する間に、新たな投資チャンスが生まれる可能性が高く、この期間を有効活用することが成功の鍵となります。
冷静に市場の動向を観察しながら、業績が良好な個別銘柄のチャートを確認しつつ次のチャンスに備えましょう。
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*個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。
*実際の投資判断については自己責任でお願いします。