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ベテラン陰キャぼっちから見た「ぼっち・ざ・ろっく!」迷(名)シーン
「ぼっち・ざ・ろっく!」
2022年の秋にTVアニメとなり、現在人気の猛威をふるっている人気作品である。
人見知り陰キャの少女、後藤ひとりがギターを始めたけど友達もバンドメンバーも出来ないまま高校生活が始まってしまい引きこもり一歩手前状態の中、偶然結束バントのドラム伊地知虹夏に出会って日常の変化、成長?が始まっていくストーリーだ。
作画も曲もぼっち劇場も良くて何回も見返してしまう程に今期で1番楽しみにしている作品なのだが、個人的には後藤ひとり(以下ぼっち)の陰キャムーブが好きである。
なにせ私もコミュ障陰キャなのだから
共感出来たり、似た経験をしたりみたいな事がちらほらとあるのだ。
この作品、その手の生き物の解像度が妙に高い気がする。作者はプロの陰キャなのだろうかと思うレベルだ。
そんなアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!!」の好きなシーンを共感と感動(?)と共に紹介していくので、よろしくお願いします。
グッズでアピールして待ちの姿勢陰キャ
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陰キャは慎ましい生き物である。
決して自ら積極的に声を掛けない。
人の興味を信じて、同じ趣味を持っている人が話を掛けてくれるのを待つ。ただただ待つ。陰キャとは耐え忍ぶ者である。
これは、ありますね。あるある。
こんだけオタクグッズ使ってる、装備しとるんなら誰か話しかけるやろ~~とかなんとか思うんですけどね、そんな事はないんですよ。人間ってそこまで他人とか周りの景色に触れないんですよね。
私はもう触れられない事を良いことにやりたい放題してました。
ストブラやSAO程度のラノベは普通に教室で読んでましたし、使いたいオタクグッズは使いたいように使ってました。(ロウきゅーぶば自重出来てえらい)
気にされないのなら、周りの視線も気にしない
おかげで悪い意味で自由な生き物になってます。
マンゴー仮面 出陣
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これは、どうなんだろか?
人前に立った時に視線に曝される事による不安や恐怖は理解出来るが、ここまで奇怪な行動はした事ない(当然)
むしろだ、こういう事をした方が目立つし他人からの視線が直撃すると思うのだが…………段ボール突き破って視線の槍が貫いて来ると思うのだが
多分殆どの陰キャは「ジブンドコニデモイルニンゲンデース」と心中唱えながら人に擬態した格好でやると思う。
まるで陰キャは人間でないという書き方だが言動以外は人間なので人間判定でも良い
尚、周りからはバレてる模様。アレは陰キャ野郎だと
ぼっちも一人好きも大体同じ種族
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ぼっちは一人で服屋入れないからリョウ(一人好き)との間には大きな溝があるという風に言っているが、そうだろうか?
多分傍から見たら同族だ。
一人でいる限り好きでも嫌いでもぼっちなのだ。
私は基本どこにでも一人で行けるし、一人で出歩くのが自分に合ってるとも思うのでぼっち後藤評では「一人好き」なのだろう
彼女視点だと私も別種の人間という事になる。
だがまぁ、こういう事を書き連ねるぐらいにはぼっちに共感出来る部分はあるのでやっぱり同じだと思う。
因みに私のどこにでも行くは、本当にどこでも行く
服屋もファミレスもカラオケも水族館も遊園地の観覧車も一人で行く
今度赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットに行きたい
勿論、多分一人で
(別に絶対一人で行動したいという事ではないが、一人で行けてしまうから自分の予定だけ合わせて行ってしまうのだ。)
(誘われたら行く)
会話は戦いであり楽しむものではない
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ある天使は言った「会話を楽しもうと」
会話は楽しいか?いやまぁ趣味とか合ったり気兼ねなく話せる関係になればそうなのだろう。
だがな、陰キャにそんな相手は出来ないのだ……出来ぬのだ
会話は常にリアルタイムカードバトルである。脳内で瞬時に展開された手札からどうにかして適切な札を瞬時に選び取り発動する
生きるか死ぬかの過酷な戦いである。
これがいつまでたっても上手くならないから毎日反省会ですわぁ
ノベルゲームみたいにセーブとロード実装しません?無理か?
コミュ障に「逃げ」の文字は無い
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コミュ障は「逃げる」「辞める」のハードルが高い
後の事を考えると現状維持が一番楽だと思ってしまう。
俺は止まんねぇからよぉ…………してしまう。
だが別にその現状が良いという訳でもないので、結果最悪な形で止まったりする。
辛さを乗り越え止まれる人間になりたいね
「断る勇気があるならコミュ障してない」という真理
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これはもうこの通り過ぎて頷く事しか出来ない。
相手が誰だろうと大体選択肢は「YES」か「はい」だ。「NO」はあったりなかったりする。
いやだって「いいえ」を選んでさ、理由を聞かれたりしたらさ嫌じゃん?会話長くなるの嫌じゃん?なんか相手に不快感とか与えてキレられたりしたら嫌じゃん??
そういう事を積み重ね、我々は選択の余地を失いコミュ障へと至るのだ。
必殺の病欠は常に不発に終わる
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学校とかどうしても行きたくない時あるじゃないですか?
ズル休みとかは色々許されないじゃないですか?
風邪ひいてたら休むしかないじゃないですか?
ひくしかねぇよな?風邪
自分が出来る最高のパフォーマンスで風邪をひく努力をするんですよ。でもね、こういう時こそ風邪ひいていないんですよ
「あぁ~ちょっと熱っぽいかもなぁ~」って時は完全に平熱なんですよ。どうして?すごいね人体
マジでこれ成功しない。成功例あるの?
そしてなんやかんやで私はもう10年ぐらい発熱というものをしていないので熱があるというのがわからなくなりました。
まぁ、体の病気は全然ないけど心の病気は沢山したんですけど
バランス取らねぇとなぁ!
無様でも昼飯は教室で食べろ
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こういう何もない所でさ、ご飯食べるの落ち着くよね
分るよ。好きだよ。でもね、これを教師とかに見つかるとね問題にされるんだよ。事件扱いなんだよ。ボッチ飯は罪だと言わんばかりの扱いをされるんだよ。
だから諦めて教室で食べよう。平穏に生きるために
大丈夫、みんな俺たちの事背景か物置か空気だと思ってるから
ボッチ飯してても何にもならないよ。日常だよ
パリピと陽キャの違いが曖昧
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陽キャは性格が明るくて人付き合いが得意な人
パリピは人が集まる場所に行って盛り上がる人
らしいです。
つまる所、ライブやイベントに行かない陽キャはパリピではないし、そういった場所によく行く人は誰であれパリピ
アニメイベントではしゃぎ倒しUO回してるアナタもパリピです。
陰キャでもオタクでもなくパリピとt+Twitterのbioに書いておいてください。
ほんとの陰キャは大閃光なんて使えないのよ
無責任に現状を肯定する歌詞は好きじゃない
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これもなんとなく分る。下手な応援ソングや励まし程、落ち込んでいる時に聞きたくない。どうしても薄っぺらいと思ってしまうし、寄り添っているとは感じない。
応援は前に進んでいる人にするもので、立ち止まっている人にするものではないのかもしれない
友達と写真を撮ったことない
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ないね…………まったくない
というか最近はもう家族とも撮らない。
ウルトラマンとは毎年撮ってる
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アイドルとも撮った
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ドンモモタロウとも撮った。
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純粋な人間とは全く撮らない。人と写真撮るときって何時ですか?
やはり、女性声優にでもなるしかないのか…………
さようなら諭吉
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オタクは金の掛からない趣味だという人もいる。
そういう人もいるだろうが、私はそうではない人間だ。
推しに行きてぇ、推しのグッズが買いてぇ
さようならを繰り返して、刹那的に生きて、生きるか死ぬか肝臓か
ギリギリでいつも生きている。
見てくれが良かったらKAT-TUNだったな
猫背のまま虎になるヒーロー
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名シーンもちゃんとあるよぼっち・ざ・ろっく!
ここまでも色々良いシーンはあったけど特になシーンを
オーディションでこれまでの成長を披露する結束バンド
成長って?バンドやってる理由って?
色々考えても何か変わった訳じゃない。
そんなぼっちの胸の中で一つ確かな事、それは「四人でこのバンドを続けていく事」
その為にそれぞれが最高のパフォーマンスをする。ぼっちのギターが覚醒する。誰もが思う名シーン
サビ前でより猫背になってからの踏み込みが本当にかっこいい
孤高のギターヒーロー最高過ぎる。
まぁ、この後ダムするんですけどね
ぶちまけちゃったね、星(STARRY)に
チケット配る相手がいない
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陰キャぼっちには大きな弱点がある(弱点しかない)
こういう時に頼る相手がいない所だ。ノルマとか本当に苦しそうだと自分の身に置き換えて勝手に心がしんどくなる。
人脈、大事だね。つくれないから湧くまで掘るか……
火の玉ストレートはつらい
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自分で陰キャやぼっちだと言うのは耐える事は出来る。
他人の口から言われると辛い。
言葉は刃物なのだ。刺さると死ぬど
人の痛みのわかる人間でい続けたいね
酒カスの言動
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お酒飲んでる時って幸せなんですよ
お酒は喜びなんですよ。でもお酒飲んでも忘れても現実はやってくるんですよ。
だからもう泣きながら現実と戦うしかない。いやだ
でもお酒飲むと寝落ちしてぐっすり眠れて翌日元気だからね
お酒は、健康飲料だろ……!?
ヒキニート・フューチャー
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一歩…………というかもう半歩間違えたら絶対にこうなるから笑えない
わら…………わらえない。
こうなってもいいんだけど(よくない)収入がないと推しに会いに行けないから血を吐きながら頑張ってる。ありがとう推し
本当は敵なんかいない
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ここも、心に沁みるようなシーン。
我々のような生き物は外にいる人々が怖くて敵のように見える事が多々ある。
人間に恐怖してビクビクしながら生きている。
でも、皆が皆敵ではない。悪意や敵意を持たない人もいる。それどころか、どこの誰とも知らない自分に優しく、善意を持って接してくれる人もいる。
世界は怖くて苦しい事も多いけど、優しくて暖かい所もある。
当たり前だけど大事な事。そういう物を大事に生きていけたら良いよね
そんな感じで6話まで振り返り
このアニメは本当に面白い。期待はしていたけどそれを大きく超える面白さだ。
演出や作画、キャラクター皆の動きや変化も丁寧に描いているし
丁寧に主人公が作画崩壊するし、それとしっかりシンクロしている演者さん達の演技も絶妙。
そしてなにより楽曲が良い。opもedも挿入歌も、とにかく何度もリピートするぐらいにかっこいい。
バンドにも音楽にも全く精通してないのに「バンドはいいぞ」ってなってる。
結束バンドとスーパー陰キャ後藤ひとりのこれからの成長と活躍に期待してます。
アニメも折り返し、がんばって生きようぼっち!