今すぐやろう【うんこドリル】 楽しく学べる!?「資産形成」
以前の記事で、2016年からモデル校において児童生徒へのがん教育が開始されたと書きました。
学校教育といえば。
2022年度から始まる高等学校の新学習指導要領に、家計管理などを教える家庭科の授業で『資産形成』の視点に触れるよう文部科学省が規定しています。
家庭科……?
家庭科といえば、雑巾からスタートしエプロンを縫い、茶巾絞りからスタートし何とかのムニエルを作る、そんな感じですよね。
これまでも家庭科では<無駄遣いしないように> <詐欺に遭わないように>など、消費者目線の教育はあったそうですが、今後は将来に備えた資産形成の重要性にも踏み込みました。
家庭科の先生が、投資家目線で株式や投資信託などの金融商品のメリット・デメリット、生涯のライフプランやリスク管理を教えるようになるのです。
以前にリテラシーの低さから投資で大損を重ねた私にとっては、
「あと40年早くやって欲しかった~」
が正直な気持ちです。
世界と比べると日本のお金教育はほぼゼロでしたから、とても良いことだと思います。
2019年に金融広報中央委員会が発表した『金融リテラシー調査』結果によると、
金融リテラシーを測る試験において、共通問題の正答率は、日本47%に対しアメリカ53%。
イギリス、ドイツ、フランスなどのヨーロッパ諸国と比較しても日本が低い結果。
家計の金融資産構成においても、預金が53.3%の日本に対しアメリカは12.9%。
アメリカでは家計資産の半分以上が株式や投資信託などで運用されているのに対し日本は15%以下の状況。
このままでは日本の家計資産は増えません。
世界各国との比較をみると、幼少期からの正しい金融教育の必要性を痛感します。
それにしても大変なのは。
新しい知識を身に着け、常にアップデートしていくことが求められる家庭科の先生、そして家庭で子どもから金融について質問されるかもしれないお母さんですね…
金融庁もしっかりサポートし、正しい金融知識を広めていただきたいです。
金融教育を受けず、遥か昔に学校を卒業した社会人の皆様に対しては、私たちのような家計とお金のプロが広めていかなければ皆さんが損をしますから、僭越ながら自分自身の役割の大きさも実感しているところ。
そんな今日この頃、先日のネットニュースに、
“あのお堅い金融庁が「うんこドリル」でお金の教育? FPも問題を解いてみたら笑撃だった”
との記事。
今さらですが、この時代にあっても子どものうんこ人気は絶大?
実際に金融庁のサイトに入り、<うんこお金ドリル>をやってみました!!
全問にうんこ選択肢が盛り込まれており。
……確かに“笑”撃。
果たしてこれは金融経済教育の推進の一助となるのか??
笑えることだけは事実ですが。
4択問題で、全年齢対応とあるので、お時間のある方はぜひお子さんと一緒にトライしてみてください。
隂山メソッドで知られる教育者の隂山英男先生によると、
“今後、教育の早期化は止められない”
子どもの教育は、学校よりも家庭での学習が重要になってくるとのこと。
子どもは特に自身のストライクゾーンに入るものに関しては驚くような成長を見せます。半面、親がどれだけこの子のためになると思っても、楽しくない、嫌なことを強要されていると感じると、学び自体を『嫌い』ととらえてしまいます。
隂山先生は
“子どもが嫌だといったらそれはやめさせた方が良い。少なくとも小学1年生まではそれで良い”
“嫌だというからやめさせていたら勉強がダメになると思うかもしれません。しかし集中するということは子どものみならず人間を快適な気持ちにさせるものです……”
しかし。共働きの家庭が増え、子どもの勉強をじっくり見る時間も取れない方も多いでしょう。
“週に一度、長くても30~40分、時間が取れない場合には10~15分でも十分。加えて1日に5分ずつくらい親と子どもで集中して何かをやる癖をつける。読書、音読、宿題をより丁寧にやるのでも良いので、集中力が高まったものを下げないうちに、迅速にやる。すると時間は短くても子どもの能力は上がります”
いくつになっても、一生が “学び”。 知識を得ることは必要です。
かといって、いくら自分のためになると思うことでも、強要されたり上から目線で言われると反発を覚えます。
いかに、自ら興味を持ち、楽しみ、集中して時間を割き、継続していくか……
大人も子どもも変わりませんね。
あなたがもし、大人になり経験を積んだ自分が、もう一度子どもの頃に戻れるなら。
どんなことを学んでみたいですか?
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