僕の頭を撃ちぬいていたのは僕だった

若い頃、自分はダメな人間で
コンプレックスの塊で
理屈の塊で
悪いのは周りの人間で自分のせいじゃないと思っていた。

人見知りな自分を
言葉を発しない自分を
行動に移せない自分を
例え何か少しやったとしても
何もうまくいかず
いつもいつも自分ではない何かに問題があるのだと考えていた。

こうなってくると人はどうなるのだろう
引き篭もりだ。
人と関わるのが怖くなり
生活は一般的な人とは逆転していく
夜、夜中に活動し朝、昼中は寝るという
出来るだけ人に会わなくて済む生活に変化していた。

悪循環というのはこういう時もっとも顕著に表れるのかもしれない。
引き篭もりが悪いわけではない
本当にその生活が好きで行っているなら
何も問題は起きないだろう。

只、好きではない引き篭もりは
更に人間を闇に引き落としていく。
人に会うことを避け太陽や新鮮な空気を吸うこともなく
引き篭もっていけば
次の段階、命の危険が迫ってくる。

自殺願望だ

自分の思い通りにならない事を
他人や周りの環境のせいばかりにしてきた結果
生きて行くのが辛くなる。
そして死にたいと感じるようになる。

でも考えてみた。
自殺とは自分で自分を殺すことなのだ。

何かおかしい
ずっと他人や周りの環境のせいだと思っていたはずなのに
僕を殺そうとしているのは僕自身なのだ。
他人ではなく僕自身。


少し見方を変えて考えてみた。

自分が駄目な人間だ思っている
コンプレックスが沢山あると思っていて
理屈ばかり言っている。
これは自分自身が勝手に思っていることだ。

人見知りなどせずに自分から近づいて
勇気を出して声をかければいい
やりたいと思ったことは考える前に動けばいい
その結果少しくらい上手くいかなかったからと
いって諦めているのも自分なのだ。

どれも自分自身の問題のはずだ。

その結果、自分自身もどかしくなり
結局何もかもが嫌になって
最終的には悪い方向へと向かっていく。

結果は同じだ。
昼夜逆転し引き籠もりになり
自殺願望を引き起こす。


どういうことなのだろうか。
人や環境のせいなのか
自分のせいなのか
どの道、行きつく先は同じなのかもしれない。

これは同じ心理なのではないだろうか?

結局誰のせいであろうと
今の自分の置かれている現状が嫌なだけなのかもしれない
只、そこから逃げ出したい、抜け出したいだけなのだ。
だから、これを好転させたいのなら
責任をどこかにあるのかを探すのではなく
その環境を変えればいいのだ。

そこから全く違う場所へ移動するか
その環境自体を変えてしまうか
こうすることで自殺願望なんて考える必要はなくなるのだ
だって別の何かを考えなければならなくなるから
くだらない考えをしている暇はなくなるのだ。

自殺を考えている人には早く気付いてほしいと思う
悪いのが自分だろうと周りだろうと
環境を変えなければ、ずっと耐えなくてはいけなくて
それが限界にきてしまったら人は駄目になってしまうのだ。
周りの人でも良いから気づいてあげて欲しい。



今、現在も僕は僕の頭を撃ちぬいている。
自殺という弾を撃つのではなく
行動という弾を撃っている。

今日はこれをしよう
明日はこれをしてみようかな
これをする事で僕の環境は間違いなく好転している
充実してきているのだ、僕の人生は。

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