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「一撃男子」とは?マッチングアプリとホスト

大阪府警南署は2024年10月までに女性への監禁、強要、恐喝の容疑で藤咲、藤岡両容疑者とアリア店長の澤井健太容疑者(37)を逮捕した。

一連の捜査の過程で「一撃」マニュアルをはじめ、店舗ぐるみの計画的な犯行だった可能性が浮上した。

社会問題になっている悪質ホストの典型的なやり口は、客に多額の売掛金(ツケ)を背負わせ、性風俗店などで働かせて回収するもの。
だがこれは足しげく通ってもらうのが前提で、そもそも一見客(興味本位で初めて店に来る客)には通用しない。

「一撃講習」は、本来もうけにならないはずのそんな一見客から、いかに大金をせしめるかについて書いている。
ほぼ一日で完結するそれらの行為を総称して「一撃」と読んでいたとみられる。


2023年5月。
マッチングアプリでホストと知り合い、付き合うことになった大阪の昼職20代女性。

何度か会って仲良くなってから、ホストがこう話す。

「今日は、店に遅刻しそうで罰金をとられる。店に同伴してくれたら、払わずに済む。初回3千円くらいだから一緒に来て。」と頼み、初めてホストクラブに彼女を連れて行く。

そこで強い酒を飲ませ、意識をなくさせホテルに連れ込み、翌朝100万円以上の飲み代を払わせている。

ホストクラブの店長も来て脅し、消費者金融3か所にひとりで行かせ、借金をさせ、警察に逮捕されている。

ホストクラブに初めて来る女性を「一撃」と呼び、闇金から大金を払わせるマニュアルがパソコンに残っていたらしい。

〈狙い目の女性、4つの条件〉
 一、「彼女」であること
 一、「昼職」であること
 一、20歳以上であること
 一、ホストについて知識が
   ないこと
(一撃講習より)

~彼女であること。
これはグルーミングだろう。
イケメンホスト男子を好きにさせ、お願いをしても断ることが出来ない関係をつくる。
思い通りに行動をコントロールさせるのが、目的だろうと思われる。

~昼職であること。
夜職のやり口を知らないひと。夜の常識を知らない人が、都合がいいからだろう。
また「このことを誰かに言うと、職場に乗り込んでバラすぞ。」という脅迫が、昼職には効果的だ、という背景も関与しているかもしれない。

~ホストについて知識がないこと。
つまり、無知な人ほど狙われるのだ。

当たり前だが、マッチングアプリにはホストやキャバクラ嬢も登録している。
マッチングアプリで、獲物を探しているのだ。

アプリでは、イケメンなため、次々に女性とマッチングする。
たぶん、店では本命と出会えない。僕のタイプは君みたいな女性だ、などと甘い言葉でだますのだろう。

一撃講習にあるような、
「ホストについて知識がない」狙われる女性にならないこと。
自分の身は自分で守るしかない。

2023年5月に、この女性がマッチングアプリでホストと出会っているということは。
既に2年以上前から同様の犯罪が行われており、騙された女性は泣き寝入りをしているのだろう。

やはりマッチングアプリは危険なアプリだと思う。
登録するホストは独身・イケメンであり、年収は高く、職業は何とでも書くことができる。
そして、アプリで見つけた獲物には、収穫が得られるまで食らいついて離さない特性をもつ。
これからもマッチングアプリでの似たような犯罪は、増えていくだろうと予想される。




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