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053.黒い服の人に渡してくれませんか

最近、義父(96歳)の話に出てくる『黒い服の人』。

話しを聞くと、

  • 黒い服の人に原稿を渡さないと大変なことになる。

  • 私(義父)を狙っている。食堂で自分の犠牲に二人がやられた。

  • だから部屋を暗くして見つからないようにしている。

この『黒い服』の人が登場してしばらくしてから夫が、義父の帽子、財布、スーパーのポイントカード、そして何故かパンツ一枚、パッチ一枚を預かって帰宅した。

『黒い服の人に渡して欲しいって預かってきた。』とのこと。

(だからって持ち帰るんかい??)

週末、夕方から義父に会いにいくと、アパート詰所でも、黒い服の人は話題になっていて、薬が入ったタッパーを黒い人に渡して欲しいと置いていったらしい。

こういうやりとりが何回かあり、一度、スタッフの方が、
『黒い服の人に渡したよ』と伝えると、

🚻男女どちらか?
🎋背の高さは?
🐮身体の大きさは?
👓メガネは?

と、事情聴取をしたらしい。

日中も、暗い部屋で独り言(お経?)が多く、私が暇そうだから気分転換に良いからと渡した写経(義実家から押収)がトリガーになったかの様なことになってしまっている。
義父はクリスチャンだけどね。

部屋で、自分が◯クザに狙われている話を延々とする義父。
それを真正面から受け取るオット。

私は知らんぷりして、部屋の清掃をしていた。

山小屋の食器棚から出てきた兵隊と踊り子?

どういう話の流れか、
先日、誕生日に使ったレストランが入っているビルの設計を義父がしたため(←いつのまに設計士?)、レストランから『先生、いつでも食べにきてください。もちろん無料です。』と連絡があったから、今すぐ行こうという。

『お金はあるか?』と聞いてくる。
(いや、今、無料招待って言うたやん。)

もちろんそんなことはない。
設計なんてしないし、連絡手段もない。

『レストランに電話したら今日は休みって言っています。また別日にしましょう。』

残念そうに俯き、『ではいつにするかカレンダーに書いてください』と、日付けに◯を付けてきた。

思い出したのが、カータンブログ。
『せん妄』ではあるまいか。


せん妄は、一時的なこともよくあるらしいけれども、せん妄ワールドに行ったきり帰ってきそうにない勢いで駆け抜けている。

サ高住にいられなくなりそう。
有料老人ホーム選びを加速するしかない。
さっそく明日、夕方から一番近いホームへ見学にいく。

医療従事者の妹に話をすると、
ホーム選択には、皮膚科、精神科の先生が訪問してくれるかを確認した方が良いとのこと。

そして、◯クザから逃れるために部屋の荷物をまとめだした義父は、アレタサ(Alexa)まで片付けた様子で、義父との直接の連絡手段が断たれてしまった。。

チーン💦

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