見出し画像

さよならのラブソング - episode 16

>> 初めての方はこちら(試し読み)

>> 目次(第2章から)

>> episode 15

ついこの間までここは桜の花でピンク色だったのに、今は真紅や黄色のカサカサした木の葉が風に舞っている。僕は毎日忙しない人の流れの中にいるのに、なんだかこんなにゆったりした季節の流れに置いていかれている気がするのはなぜだろう?

コンビニに着くと、弁当コーナーとホットスナックコーナーをウロウロしながら何を食べるか考えていた。数分店内を眺めた結果、煮込みうどんにしようと手を伸ばした。

その時。

ここから先は

868字
不定期で続きを連載しています。月額ではなく1回購入タイプです。公開した累計文字数に従って告知なく販売価格が上がります。

” …忘れないで。 …誇り高き時代があったことを。 …温かく優しい世界を。 ” ある日を境に見たこともない地図にもない島に来てしまった主人…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?