締め切りから内定までのプロセス
教員公募の際に応募者が一番気にするのはもちろん内定が出るかどうかですが、その内定に至るまでのプロセスにも興味を持つ方が多いと思います。
この投稿では締め切りから面接通知、内定までのあれこれをわかる範囲で書いていきます。
まず面接通知および内々定までどれくらい待たなければいけないのかということは、どこまで話を通さなければいけないのかということと関係します。
そして、多くの大学ではこの面接通知から内々定までは人事委員会の中で話し合われ、決定されることが多いです。
この人事委員会は5人前後で組織されますので、意思決定は非常にスムーズに行われます。
そのようなこともあり、様々なサイトで締め切りから面接通知までの期間は締め切り後3~14日間(遅くても3週間以内)という情報が出回っているわけです。
なので、締め切りから3週間を過ぎてくると不採用通知がいつくるか、ということを気にする人も多いでしょう。
しかし、一方で人事委員会が面接候補者を決定はするけども、候補者に通知を出すには教授会などを通過させないといけないということが少ないながらもケースとして存在しています。
この場合、締め切りから面接通知までの期間、「人事委員会が面接候補者を決定」⇒「月1回の教授会(場合によっては学科・学部会議)で報告し、承認を得る」⇒「面接候補者に通知」というプロセスを必要とします。
もしタイミングよく教授会が締め切りから2週間後に開催されるならいいのですが、教授会は基本的に月1回しか開催されないため、タイミングが悪いと1か月以上待つこともあります。
このパターンの人が「締め切りから1か月以上後に連絡来たよ」と報告していると推察されます。
さて、無事、面接候補者となり、面接を終えた後に気になるのは内々定または内定の連絡がいつくるのかということなります。
これも面接通知までと同様の流れをとり、人事委員会だけで面接通知を出せる大学は内々定の連絡も早く、当日から10日程度で採用候補者に連絡がいくでしょう。
教授会を通さなければいけない大学では、面接通知と同様、時間がかかります。
つまり、締め切りから面接通知までの期間で、面接から内々定通知までの期間を以下のように推測することができます。
①締め切りから面接通知:3~14日(遅くても3週間以内)
面接から内々定:当日~10日(遅くても2週間以内)
意思決定(候補者への通知を判断する組織)の最小単位:人事委員会
②締め切りから面接通知:1か月以上
面接から内々定:2週間~1か月(場合によっては1か月以上)
意思決定の最小単位:教授会
①の場合、応募者側からしても精神的負担の少ないスケジュールになっていますが、②の場合はなかなかしんどいですね。
さらに②はやっかいなことに、大学によっては有識者会議といった外部機関を通さなければいけないこともあります。
そうなると、括弧書きの(場合によっては1か月以上)というパターンに陥ります。
ちなみに内定に関しては教授会や役員会議を通過し、事務から正式な通知が来ることになります。
内々定から内定までは人事委員会のように小さい組織でごにょごにょするわけではないのでそれなりに時間はかかると思ってください。
ただ、②の場合、内々定=内定となる可能性が非常に高いので、内々定から内定までの期間をやきもきせずに済むかもしれません。
今回書いた内容はもちろんすべてに当てはまるわけではないので鵜呑みにはしないでほしいのですが、公募戦線で戦う皆さんの精神安定剤に少しでもなればうれしい限りです。