#7【自分が知っている世界がすべてではない】静岡市立高校生×ASPJディスカッション
#7想像力をおかれている
制度に目を向ける
土屋
一緒に参加してくださっているイシヅカマコトさんはフォトグラファーの活動や「病気障がいラヂオ」などで多くの方たちと触れ合う機会が多いので、人との違いを日常から向き合っていると思いますが、イシヅカさんからしてUさんの理解したいけど本当に理解できるんだろうかっていう心の葛藤についてどう思われますか?
▶︎イシヅカ
想像力が大事なのかなと僕は思っていて、障がいとか病気とか、やっぱりいろいろな方に会ってはいますが、まだ未知の障がいや病気がたくさんある。
僕は会ったことはないからわからないのですが、でもそういう人もいるんだろうなという想像はつくんですよね。
例えばジェンダーの話で言うと、そもそも男女で分けている制度がおかしいんじゃないかというところに行きついたりするんですよね。
タイでは、今18種類も性別があるんですよ。
(参考)【タイ、アメリカ、日本他】世界の多様な性のあり方 11選【LGBTだけじゃない】
だから人間の“障がい”とかっていう言葉って、『体がない』『欠損している』ことが“障がい”って認識される方が多いんですけど、本来は、社会が作った制度のことだと思います。
例えば車いすで走っていると階段が障害だったりするじゃないですか。これって人間が作ったものですよね。つまり“障がい者”っていうのは、『社会に障害がある』とか『制度に障害がある』っていうことなんですよね。
ちょっと話それますが、ニューヨークってホームレスの方がいますが、なんとなく僕らもホームレスって差別しがちで、頑張ってない、ただできていない人たちって思いがちなんですが、ニューヨークでホームレスが多いのは、医療制度が日本とは違うということも理由にあります。
保険に入らないので例えば病気にかかって救急車で運ばれて手術したってなると、実費で何千万とか何億とかかかったりする。
それが払えなくてホームレスになってしまう場合がある。
制度せいでホームレスになってしまったっていう人もいる。
ホームレスだったり病気や障がいやジェンダーを考えるとき、その人の置かれている環境だったり制度がその人を悩ませているということを想像することで『しょうがないことなんだな』って思えるので、色々置かれている人の環境や境遇を『なんでそんなことになってしまっているのか』って想像することで、色々なことが受け入れられるのかなっていう風に思います。
(パーソナリティ)
NPO法人 Super view代表
YUJI
https://twitter.com/YUJI_Drums
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