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『寄付×トークン』が切り拓く新たな社会貢献の形 - ASPJのDAOトークン発行の挑戦

非営利団体(NPO)の活動が社会に与える影響力は増大しています。しかし、その一方で資金調達の課題は常に付きまとっています。私たちNPO法人ASPJ(エーエスピージェイ)は、この課題に革新的なアプローチで挑戦します。それが「寄付×トークン」という新しい概念です。本記事では、この取り組みの可能性と、それが社会にもたらす変革について探っていきます。


▶日本の個人寄付市場の現状

まず、日本の寄付市場の現状を見てみましょう。内閣府の「令和3年度 市民の社会貢献に関する実態調査」によると、日本の個人寄付市場規模は約1兆2000億円と推計されています。これは決して小さな数字ではありませんが、アメリカの個人寄付市場(約40兆円)と比較すると、まだまだ成長の余地があることがわかります。

日本の寄付文化は徐々に根付きつつありますが、まだ発展途上にあると言えるでしょう。この状況を変えるためには、新しい寄付の形や、寄付に対する価値観の変革が必要不可欠です。

▶NPOの資金調達の課題

次に、NPOが直面している資金調達の課題について考えてみましょう。内閣府の「令和2年度特定非営利活動法人に関する実態調査」によると、NPOの主な収入源は以下のようになっています:

1. 事業収入:61.4%
2. 会費・入会金:12.1%
3. 寄付金:9.8%
4. 補助金・助成金:8.7%
5. その他:8.0%

この数字から、多くのNPOが事業収入に大きく依存していることがわかります。一方で、寄付金の割合は10%にも満たず、安定的な資金源としては十分とは言えない状況です。

さらに、同調査では、約半数のNPOが「資金不足」を課題として挙げています。これは、NPOの活動規模や影響力を制限する大きな要因となっています。

このような状況下で、NPOの資金調達の選択肢は限られているのが現状です。従来の方法では、以下のような課題があります:

1. 寄付金の不安定性
2. 助成金・補助金の獲得競争の激化
3. 事業収入の変動リスク
4. 会費収入の伸び悩み

これらの課題を解決し、より安定的で持続可能な資金調達方法を確立する必要があります。そこで注目されるのが、ブロックチェーン技術を活用した「寄付×トークン」という新しいアプローチです。

▶トークン発行で新しい寄付の形を実現

ASPJは、DAOトークンの発行という革新的な手法で、これらの課題に挑戦します。この取り組みには、以下のような利点があります:

1. 透明性の向上


   ブロックチェーン技術を活用することで、寄付金の流れや使途を透明化できます。これにより、支援者の信頼を高め、継続的な支援を促すことができます。

2. コミュニティの形成


   トークン保有者は単なる寄付者ではなく、ASPJのミッションを共有するコミュニティメンバーとなります。これにより、支援者のエンゲージメントが高まり、より深い関与が期待できます。

3. 新たな資金調達手段


   トークンの販売を通じて、従来の寄付とは異なる形での資金調達が可能になります。これにより、NPOの財務基盤の多様化と安定化が図れます。

4. グローバルな支援の獲得


   ブロックチェーンの特性を活かし、国境を越えた支援を受けることが可能になります。これは、活動の幅を広げる大きな機会となります。


これらの利点により、「寄付×トークン」は従来の寄付の概念を大きく変える可能性を秘めています。

▶トークンの価値上昇がもたらす「寄付 to earn」の可能性

さらに興味深いのは、トークンの価値上昇がもたらす「寄付 to earn(寄付して稼ぐ)」という新しい概念です。これは従来の寄付の概念を根本から覆す可能性を秘めています。

具体的には以下のようなメカニズムを想定しています:

1. 支援者がASPJのDAOトークンを購入(寄付)する
2. ASPJはそのトークン販売収益を活用して活動を展開する
3. 活動の成果や社会的インパクトにより、トークンの価値が上昇する
4. 支援者は保有するトークンの価値上昇という形で還元を受ける

このモデルが実現すれば、「寄付=一方的な資金提供」という従来の概念から、「寄付=社会貢献型投資」という新しい概念への転換が可能となります。これにより、より多くの人々が社会貢献活動に参加するモチベーションとなることが期待できます。

ただし、この「寄付 to earn」モデルには慎重な検討と倫理的な配慮が必要です。トークンの価値上昇を過度に強調することで、本来の社会貢献の目的が歪められる危険性があるためです。ASPJとしては、あくまでも社会貢献を主目的とし、トークンの価値上昇はその結果としてもたらされるものと位置付けています。

▶新しい社会変革を目指して

ASPJが「寄付×トークン」という新しいアプローチに挑戦する最大の目的は、社会変革を起こすことです。具体的には以下のような変革を目指しています:

1. 寄付文化の変革


   日本の寄付文化をより活発なものに変えていきます。トークン保有を通じて、より多くの人々が気軽に社会貢献に参加できる環境を作り出します。

2. NPOの資金調達モデルの革新


   トークン発行という新しい資金調達手段を確立することで、NPOセクター全体の財務基盤強化に貢献します。

3. ヘアロスに対する社会認識の変革


   ASPJの主要ミッションであるヘアロス(脱毛症)への理解と支援を、トークンコミュニティを通じてさらに広めていきます。

4. ブロックチェーン技術の社会貢献への応用


   ブロックチェーン技術の可能性を社会貢献の文脈で示すことで、テクノロジーと社会貢献の新しい関係性を構築します。

5. 参加型の社会課題解決モデルの確立


   DAOの特性を活かし、支援者が直接的に意思決定に参加できる新しい社会課題解決モデルを確立します。

これらの変革を通じて、ASPJは単にヘアロス支援にとどまらない、より広範な社会的インパクトの創出を目指しています。

▶メッセージ

「寄付×トークン」という新しいアプローチは、NPOの資金調達や社会貢献の在り方に革命をもたらす可能性を秘めています。ASPJは「寄付×トークン」の可能性を追求していきます。この取り組みが成功すれば、それはNPOセクター全体にとっての新たなモデルケースとなり、ひいては日本の社会貢献の在り方を大きく変える可能性があるのではないかと考えています。

私たちは、この挑戦が単にASPJだけのものではなく、より良い社会を目指す全ての人々との共同プロジェクトだと考えています。皆様のご理解とご支援、そしてこの新しい社会貢献の形への積極的な参加を心よりお待ちしております🌸

トークン発行に先駆けて、9/1オンライン説明会を開催します🌸お気軽にご参加いただけたら嬉しいです(^▽^)/


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