おかねを稼がない働き方
東京のとある街。
なんでも屋さんの元気なおじいさんの話をテレビでやっていた。
その街では有名な方らしく、道行く人に聞いたらすぐお名前が出てきた。
すべての作業がボランティアとのことで、どんな作業を請け負うかというと、庭の草むしりや、電球の取り換え、エアコンの掃除、などなど。
まあなんでも屋さんだから、他にもいろいろあるのだろうけど、自分でやろうと思えばできるけど、だれかやってくれないかなあ〜みたいなことを引き受けているのかな。
取材中もケイタイに鍵の在りかがわからないんだけど知らない?みたいな電話。
ほら、こないだ冷蔵庫のとこに掛けておくねって話したじゃない?うん、うん。あった?あーよかった!
みたいな受け答え。
なんだか親戚のおじさんみたいだった。
よく行く家のひとがすぐ鍵が見当たらなくなるので、冷蔵庫のとこに掛ければとアドバイスしていたらしい。
お得意様の家のことはそりゃわかってきますよね。
おじいさん曰く、
やってあげるとさ、よろこんでもらえるじゃない。
ありがとう助かった〜なんて言われてさ、必要とされて、それがうれしいし、生きがいだから、おかねなんて要らないよね。
はたらく喜びや本質をつくお言葉。
少し前に行方不明の2歳の子を探し出したおじいちゃんも同じ気持ちなんだろうな。
もちろん過去、ちゃんと働いて稼いできたその歴史の積み重ねの上に、おかねは要らないという現在の生活基盤があるのだろうけど。
わたしも年取ってから、何かできることあるかなあ。そして、そんな風に潔く社会貢献できるかなあ。
本当はおかねや時間に縛られず、今からでもできるといい。
いやしかしまあ、たとえ小銭でも稼がねば生きてゆけないぢっと手を見る。見ちゃう。
これが今のいま。
だから、欲張らずにまずは健康であることを資本に、わたしは基盤つくりをがんばろう。
周りのひとを大事にして、機嫌よくやっていこう。
みなさま、無理せず。たのしんで。