おなじ道をあるくてくてく
会社の1番長い廊下は、50mないくらいかなあ、けっこう長いけれど、自分のオフィスに到達する前に必ずとおらなければならないところ。
とうぜん帰りもとおる。
わたしの1年間の勤務日数240日、勤務年数をのべ23年と仮定すると、
1日2回×240日×23年=11,040回
オフィスのバックサイドによくあるウレタン樹脂というんだろうか、の廊下であるが、おなじところを1万回以上とおっているんであるなあ。
もちろん、勤務時間中に外出して帰社したり、ということもあるから、実際にはもっとだろう。
そして、忘れてほしくないことだが、とおっているのはわたしだけではない。
社員、アルバイトさん、食堂のおばさん、シェフ、業者さん、台車、男性、女性、おばさん、おじさん、ギャル、オカマ、おしゃれなひと、そうじゃないひと、ワーママ、イケてるひと、はげらっち、だめだめなひと、優しいひと、新入社員、ハイヒールで、スニーカーで、ビーさんで、うほうほくん、営業マン、ミュージシャン、スーツのひと、ドレスのひと、明るいひと、ぴょろぴょろりん、ふとっちょさん、さみしいひと、妊婦さん、有名人、まれにゾウ。いや、ゾウはないか。でも馬はあったかな。ないか。
そんなみんなが何回もとおっている道だ。
よく跡がつかないな。
なんか、草むらのおなじところをとおっていると、少しずつ跡ができてきて、さらにみんながとおるから、そこだけあるきやすくなっている。みたいな。
これだけとおってるんだから、すこしへこんでいるんじゃないかな。
固い床の長い廊下をあるきながら、ぼんやりとそんなことを思った。
みなさま、無理せず。ゆっくりで。
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