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人生の華のとき


まいにちまいにちまいにち

ねむい
めんどうだ
つかれた

10年くらい前、そんなことをぶーぶー言っていた。

聞いていた80代の祖母に、あなた何歳なの、わたしがこんなに元気なのに。疲れたなんて言ってらんないでしょおーほほほと明るく笑われて、そうだよねと一緒に笑った。

毎日しごと子育て家のこと、おつかれさん。
でもまあいつも疲れてて眠い、自分のことより人のために一所懸命やってる。そういう時期が人生の華だよな。
そういうときはあっという間に終わっちゃうもんだよ。いま振り返るとそうおもうよ。

としみじみ言ったのは父。


そうかねえ、なんて思っていたけれど、最近すこしずつ、きっとこの先そう感じることがあるのかもしれないなとおもう。

そんな風に思うなんて、さすが人生折り返すと違ってくるもんだ、と良いきぶんに浸りたいところだが、薄っぺらぺらな自分が恥ずかしがる。

そう言えるほど、まだなんもしてないじゃない。

the best is yet to be.
the best things are never in the past, but in the future.

最上のものは、後に来たる。
最上のものは過去にではなく、未来にある。

- ブラックバーン校長 卒業式のスピーチより抜粋
(村岡恵理「アンのゆりかご」)


だいぶ若いひと向けのはなむけのことば。

ああ本当にこの歳でこんなままだと思わなかった。
自分もっと深くなりたいっす。
実際、惑ってるし、しょっちゅう戸惑ってるし、ぐるぐる考えちゃうし、むしろキョドってたりもすることあると思うし。

まだまだ旅の途中、夢の途中、来生たかお。

はああ。



#エッセイ #人生の華 #祖母 #父 #人生の大先輩

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