たからもの

一昨日、揚げ物をしたときに、ジュワーという威勢の良い音ともに油が右手の薬指にはねた。
熱い小さなひとつぶて。
あわてて流水で冷やしたけれど、冷やしきれなかったか、ずっとちくちくしている。

今日の感染者数をここ数日、日記にも書いてきたけれど、検査数次第で増減するとも聞いたし、なんとなく気が進まなくなってやめた。
散歩で見つけた赤い花。
これは椿かな。
なんとなく雰囲気が昭和な感じがするのは何故かしら。

むかし家の垣根に植えていて、サワサワサワサワ何か音がする？と音の正体を探して行ったら、椿の葉っぱに毛虫がびっしりとついていて、その子たちがムシャムシャと葉を食べている音だった。
ひえーと後退りして、分厚い椿の葉、固そうで苦そうだけど、美味しいのかなと思った記憶。

昨夜は花のかるたと動画を見て胸いっぱい。
何回か見て、日記書くのも忘れた。
深呼吸して、こどもみたいに微笑みながら、しあわせな気持ちで眠った。
言葉が花びらのように揺れている。そして風のように優しく言葉に触れる花たち。
作品群だけでも充分に楽しめるのに、主旋律だけだったところに別の音が加わって和音で響いてくるみたい。
こんな風に陳腐な言い方でしか表せないのがくやしい。

ちくちくと薬指のやけどはまだ治ってないけれど、それも忘れてた。
かるたも動画もときおり見て、またにっこりしたい。