偽中国語(改良型)で小説を書いてみた!
読法|読み方
文法 準據 於 漢文法。(文法は漢文法に準拠しました)
語彙 使用 日本語 竝 漢文 之 語彙。(語彙は日本語と漢文の語彙を使用しています)
本文
冬 之 寒冷 甚 嚴 或夜 之 事。
冬の寒さが甚く厳しいある夜のこと。
一月七日深夜、妾 於 我第一〇八中學校舍 見物 卽席障壁 之 設營。
一月七日の深夜、妾は我が第一〇八中学校舎で即席障壁の設営を見物していた。
妾 含笑。
妾は含笑んだ。
「待遠 哉、明朝。子等 必 歡喜 三學期 之 無期限延期 也」
「明朝が待ち遠しい哉。子供たちは三学期が無期限に延期されたことを必と喜ぶだろう也。」
「須止 愚行!」
「愚な行は須止ろ!」
被縛 手足 而 被轉 於 床上 之 幼馴染、以 淚 潤 其 大 杏仁目 而 云、「爲 如斯 事 爲 何!?」
手足を被縛れて床に被転れた幼馴染が、其の大きな杏仁目を涙で潤させて云った。「如斯な事を為て何に為る!?」
妾 不圖 見惚 於 彼。
妾は不図ず彼に見惚れた。
彼 頬 紅 上氣 於 眞冬之冷氣、自 開放 窓 吹入 之 雪花 裝飾 彼 之 柔膨 之 髮。林檎 之 如 深紅 之 唇 震 於 寒。
彼の頬は真冬の冷気に紅く上気し、開け放たれた窓自り吹き込む雪の花が彼の柔膨の髪を飾っていた。林檎の如な深紅の唇は寒さに震えている。
嗚呼、何 綺麗 哉。
嗚呼、何て綺麗なんだろう。
妾 所有 幼馴染 如彼 者 本当 幸甚 哉。實 無勿體 之 存在 於 妾。
妾が彼の如な者を幼馴染に有てた所は本当に幸せの甚みだ。妾には実に勿体ない存在だ。
「誤解 也、君」
「誤解だよ、君」
如 芋虫 苦踠 彼 之 可愛 有餘 而 妾 動悸加速 故、妾 蹴 彼 而 踏之、以 足 躙 彼 曰。
芋虫の如に苦しみ踠く彼の可愛らしさが有余って動悸加速した故、妾は彼を蹴っとばして踏みつけ、足で躙しながら言った。
「此 究 有志 之 自發的 抗議 也、非 妾 執 指揮 哉。妾 之 日頃 之 品行 方正 故 仲閒等 要求 退學處分 之 撤回 而 決起 哉。妾 今將 歸宅 就寢 也、全 無關係 哉。實 仁者不憂、善因善果 哉!!!」
「これは究で志ある者たちによる自発的な抗議であって妾が指揮を執っているわけでは非いんだ。妾の日頃の品行が方正しい故仲間たちが退学処分の撤回を求めて決起してくれたんだ。妾は今将帰って寝るし関係ないんだ。いや実に仁者は憂えず、善因善果とはこのことだな!!!」
「申、少許 可 乎」
「申あ、少許っと可い乎?」
「何也、會長」
「何だい会長」
求會(正式名稱『要求 對於 模範生 之 不當 且 違法 之 退學處分 之 撤回 之 會』)之 會長 呼 妾。
求める会(正式名称『模範生に対する不当かつ違法な退学処分の撤回を求める会』)の会長に呼られた。
「本當 不占據 一階 而 好 乎?」
「本当に一階は占拠不くて好いの乎?」
「好也。籠 一階 而 自 窓 一齊 被 侵入 則 不得防。一階 捨之、封鎖 階段 而 須 專念 二階以上 之 防衞。然則 敵軍 之 進路 被 限定 故 易守、亦 占 高所 故 重力 爲 妾等 之 味方。凡 軍 好 高 而 惡 下、此 兵之利、地之助 也」
「好也。一階に籠もっても窓から一斉に侵入被たら防ぎ不得ん。一階は捨て階段を封鎖して二階以上の防衛に専念し須い。然則ば敵軍の進路が限定され守り易くなり亦た高所を占ることで重力も味方に為くであろう。凡そ軍は高きを好みて下きを悪む 此れ兵の利、地の助けなりだ」
「水源 絕 卽 所詰 乎?」
「水源絶たれて詰む所?」
「今 貯水 於 屋上 之 遊泳場 故 平氣 也」
「いま屋上の遊泳場に水を貯めてるから平気」
「嗚゛呼゛嗚゛呼゛嗚゛呼゛嗚゛呼゛嗚゛呼゛嗚゛!!!11!1!!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!11!1!!!」
突如 發狂 七轉八倒 之 芋虫。
突如として発狂し七転八倒つ芋虫。
「解 拘束!!! 使 往 廁!!!!!1!」
「拘束を解け!!! 廁に往か使ろおおおおお!!!!1!」
「於 此處 宜 爲。妾 將 觀之」
「ここで宜為よ。観ててあげる」
「糞嗚゛呼゛嗚゛呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!!!!!! 須死須死須死須死!!!!!!」
「糞があ゛あ゛あ゛ああああああああああ!!!!!! 死ね死ね死ね死ね!!!!!!」
妾 含笑。「餘 暴 之 故、男性 之 腰 之 非灣曲 部分 露顯 矣……」
「ふふふ…… 余り暴れるもの故ら男性の腰の湾曲て非い部分が露わに顕ってる……」
「彼 犯 如何 罪 故 受 斯樣 之 罰?」
「彼は如何んな罪を犯して斯の様な罰を受けているんだ?」
「可愛罪」
「可愛いという罪」
妾 屈 於 彼 之 頭上、覗 彼之顏 而 尖 唇 而 問。
妾は彼の頭上に屈み彼の顔を覗いて唇を尖らせて問ねる。
「大體 何故 君 不同情 於 妾? 非 酷 哉」
「大体何故して君は妾に同情してくれ不いんだ? 酷いじゃ非い哉」
「手前 以 被 退學 之 癒腹 之 爲 占據 學校 之 如 狂人 故 也!」
「手前が退学に被た腹癒せで学校を占拠する如な狂人だ故だよ!!」
「豈 癒腹 哉、非 退學 於 公立中學校 則 兒童 之 敎育 之 權利 之 侵害 乎? 學校 不有 義務 提供 九年閒 之 普通敎育 於 妾 乎? 妾 言 有 誤 乎??」
「豈や腹癒せとかじゃなくてさ、公立中学校で退学則て児童の教育を受ける権利の侵害だよね? 学校には妾に九年間の普通教育を受けさせる義務があるよね? 妾なにか誤ったこと言ってる??」
「須默! 學校 有 責任 保護 生徒 與 職員 對 危險 異常者! 須死!」
「須黙え学校には危険な異常者から生徒と職員を保護る責任があるんだよ須死ね!!!」
「然 違法 也?」
「然も違法だよね?」
「比於 許可 手前 之 在 校、犯 法 猶 好 之 判斷 也、此 鬼子 嗚呼嗚呼!!!!!」
「手前を校に在いとくことに比べたら法を犯したほうが猶だ好シだという判断だこの鬼の子がああああ!!!!!」
「嗚呼、甚酷…」淚 潤 妾 之 視界。
「ひ、ひどい……」妾は涙で視界が潤む。
「何故 言 斯 酷事? 若 妾 之 胸 裂 君 如何? 君 非 我 幼馴染? 非 妾係 乎?? 若 君 與妾 離別、君 非 淋 乎???」
「何故して斯な酷い事言うの? 妾の胸が裂けたら如何してくれるの? 幼馴染だろ? 妾係だろ?? 妾与離れ別れになるのが淋しくないの???」
「ペッッッ!!!!」
彼 以 稍 未見 之 形相 唾棄。
彼は稍っと見たことの未い形相以唾棄した。
妾 興奮 慄 也。
妾は興奮し慄した。
(続劇)
何也超漢文|超漢文とは何ぞや
表意文字であるため、異なる言語を話す人々が書面で意思疎通することを可能にする奇跡の表意文字、漢字!
奇蹟 之 表意文字 漢字 者 以 異言語話者 成 可能 意思疎通 於 書面 也!
本シリーズでは 偽中国語を改良し、漢字文化圏の共通文語として用いるに足る、漢字のみを用いた実用的な人工文語の開発に取り組んでいく考えや!
妾 於 本連載 将 改良 偽中国語、開発 只用 漢字 之 実用的 人工言語 爲 漢字文化圏 之 共通文語!
この共通文語を仮に「超漢文」と名付けたで!
妾仮命名此共通文語「超漢文」!
宜以「好」及「随読」応援!
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結成、『超漢文開発班』!
ついては超漢文開発チームを結成したい考えなので我こそはと思うものは名乗り出られたい!
爰 妾 結成 超漢文開発班! 募集班員! 敬請志願!
自己紹介
ワイは中国の友人たちと漢文による筆談で交流することを趣味としている者や!
妾 爲 趣味 以 漢文交流 與 中国人之友人 之 者 也!
ワイは漢文は唯(ただ)中学高校で学んだにすぎず、漢文の専門教育(を受けた経験)は皆無やが、ワイの漢文は中国の友人たちとの交流に充分や!
妾 学 漢文 唯於 中学 及 高校 而、雖 専門教育 皆無、而 妾之漢文 充分 於 交流 與 中国人友人 也!
諸君も躊躇する必要はない! 漢文知識は不要! 漢文が非識(わから)ない人も容易に解読できる言語を開発する為には、寧ろ完全な初心者の視点こそ必要や! 恐れず参画すべし!
諸君 亦 不要 躊躇! 漢文 之 事前知識 不要! 於 非識 漢文 之 人 亦 容易 可能 解読 之 言語 之 開発 之 為、寧 必要 完全 初心者 之 視点! 勿恐、須 参画!
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冀 宜 高評価 並 随読!
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