高校の友達に会いに行ったら一目惚れしました
「次は京都、京都ー」
俺和久田○○は高校の同級生に会いに京都に来た
京都には修学旅行や家族旅行で何回か来たことあるが、こうして友達に会いに来るとなると新鮮だ
友達の家まではバスで行くのだが、着くまでにいくつもの観光名所の横を通りどこもかしこも観光客で溢れかえっていた
××:よく来たな、わが町へ
○○:言っても数ヶ月しか住んでないだろ
××:痛いとこつくな…
○○:まあとりあえずお世話になるよ、お風呂入りたいんだけど借りていい?
××:それがさ俺の友達何人かと一緒に銭湯行くことになったからよろしく
○○:き、急だな…そういうの俺が苦手なの知っ…
××:男が2人、女子も2人来るよー
こいつ俺の話聞いてない…てか女子も来るのかよ…
○○:女子も来るの?
××:まあまあいいじゃんか、可愛い子来るからさ
まあそういうことなら悪い気はしないか
○○:まあ今回だけだからな…
××:そうと来たら行くぞ!
○○:もう?
言われるがままに××についていく
心の準備もできてないのにいきなり女子と会うなんて…
××:よう!おまたせ!こいつがさっき言ってた和久田○○な!
○○:今日はお世話になります…
男:よろしくな!
??:よろしく、○○くん!
なんなんだこの可愛い子は!
××:この男子が…で、この子が川崎桜ちゃん、でこっちが…だよ
○○:桜ちゃんか…
川崎:はい桜ちゃんだよ?
○○:…//
××:(こいつ桜に惚れたな笑)
俺は友達の友達に恋をしてしまったようです…
○○:気持ちよかったなー!
××:銭湯いいだろ?こういうのもたまにはいいよな!
川崎:遅かったねー
××:○○のやつが準備に入念だったからさ!
川崎:準備?
○○:ちょ、××!なんでもないから桜ちゃん!
川崎:それならいいんだけど…
桜ちゃんは知りたそうにしてたからモジモジし始めた
○○:か…カーッと牛乳でも飲もっか!
可愛いって言いそうになったー!危ねぇ…
風呂上がりの髪が濡れた女子は色気が増すって言うけどここまでとは…
川崎:カーッとって笑 パーッとでしょ笑
俺の言い間違えにツボる桜ちゃん
それに合わせて顔が紅潮するのが分かる
○○:恥ず…//
川崎:○○くん天然でしょ!
××:こいつ動揺するとこうなるんだよ!
○○:余計なこと言うな!
××のおかげか、桜ちゃんのおかげかすぐにこのグループに馴染むことができた
牛乳をみんなで飲み、インスタも交換して解散した
○○:誘ってくれてありがとな、××
××:来てよかっただろ!お前桜ちゃんに惚れたろ?
○○:うん…まあ//
××:桜ちゃん俺らの大学のマドンナだけど大丈夫か?
○○:やっぱそうだよな…可愛いもんな…
××:まあ応援するぜ!
○○:でも遠距離になるから付き合うとかはさ…
××:じゃあさ!
××はスマホで誰かにメッセージを送る
××:これでよし…みんなに明日嵐山に行こうって送ったから行こうか?これで桜ちゃんと仲良くなれよ!
○○:そうだな…ありがと…
××の暴走に振り回された○○は、心の片隅で本当に××に感謝したのである…
そういえば湯上りの桜ちゃん…いい匂いしたな…
翌日
俺は桜ちゃんたちと嵐山に来た
この時期は紅葉が綺麗で渡月橋とのロケーションが最高らしい
川崎:みんなこっち!
××:桜、はしゃぎすぎだよ笑
川崎:こんな綺麗な景色見てなんでワクワクしないの?ねえ○○くん?
○○:う、うん…ほんとだよ!××は冷めてるなぁ…
××:俺が悪者か…
○・川:ぷっ!ははは!
俺と川崎さんはツボが似ているようでまだ会ってから1日しか経ってないけど、安心感がある
××:お前らお似合いだな!
○○:は?//
川崎:ほんとだよ!// 昨日会ったばっかだよ?
否定されると傷つくけど…
××:まあ行こうぜ、とりあえず竹林からでいいか?
○○:おう!行こうぜ
全員で嵐山の竹林を見に行くことにした
川崎:ねえ○○くん!
○○:どうした、桜ちゃん?
川崎:さっきは××が変なこと言うからさはぐらかしちゃったけど…私は○○とお似合いって言われて嬉しかったよ…//
○○:桜ちゃん…// お、俺も嬉しかった…//
川崎:もう…冗談うまいんだから…//
二人の世界に入っていると竹林に着いた
○○:××!竹林着いたけ…ど…
川崎:どうしたの、○○くん?
周りを見渡しても××たちの姿はなかった
○○:いや××いないなって
川崎:ほんとだ!
○○:じゃあちょっと待つか…
川崎:あのさ…○○が良ければ、2人で竹林入っちゃおうよ!人多すぎて今は合流できないよ…
○○:たしかに…2人で入ろうか?
川崎:うん!
こうして2人で竹林に入ることになった
○○:うわ…ほんとにどこまでも竹林が続いてるみたいだな…
川崎:私も始めて来るかも…
○○:桜ちゃんは京都の人じゃないの?
川崎:神奈川出身だよー、あのグループの子はみんな引っ越してきた子達なんだー
○○:じゃあ嵐山にも初めてきたってこと?
川崎:いやそれは違うよ!渡月橋は来たことある!
食い気味に反応しないで!
桜ちゃんおっとりしてるのに突っ込むときだけ反応早いよな…笑
川崎:ねえ写真撮って!
○○:いいよ!じゃあこっち向いてさく…
川崎:○○くんも映るの!
と言って桜ちゃんは俺の体に密着してくる
○○:さ、桜ちゃん…//
川崎:○○くんもっとしゃがんで!
○○:はい!
ここは桜カメラマンに任せよう…
カシャッ
川崎:やった!ありがとね、○○くん?
○○:うん//
竹林を抜けたあとすぐに××たちと合流した
こうして桜ちゃんとの2人の行動も終わり、俺の京都での生活も終わってしまった…
○○:あー…桜ちゃん何してるかなー…
東京に帰ってからしばらく経った
東京に帰ってもなお桜ちゃんのことは頭から離れなかった…
インスタを見ると桜ちゃんは俺らと行った嵐山旅行の写真をアップしている
はたまた××からは
××L:『桜ちゃんたちとご飯来てるよー』
などと言った俺を煽るようなLINEが送られてきている
○○:俺も会いたいよ…
と思った矢先…
携帯に通知が来た
川崎L:『久しぶり!私12月末から実家に帰るので、どこかで遊びに行きませんか?』
こんな嬉しい誘い、この他ない…
もちろん答えは
○○L:『俺も遊びたいです』
桜ちゃんと出かける日になった
桜ちゃんに指定された通り12/25の原宿に来た
○○:(これって…クリスマスデー…)
川崎:おまたせ!
○○:ト!
後ろから大声で声をかけてきた挙句にタックルまでかましてくるとは…
川崎:なに笑 「ト!」って!笑
こうやって1つ1つ細かい動作まで笑ってくれる
そんなところがいいんです…
○○:桜ちゃん、今日はどこに行くの?
川崎:もう分かってるでしょ!この時期の原宿と言えば…青の洞窟でしょ!
○○:だよね笑
川崎:はい、手出して!
○○:う、うん…
桜ちゃんは俺の手を握ってくる
川崎:人混みだし寒いし…いいよね…//
○○:うん…//
2人は照れくさくも手を繋いで青の洞窟へと向かった
○○:一面真っ青だよ…
川崎:ぷっ!ははは!
○○:え、なに?笑
川崎:嵐山のときも同じようなこと言ってたよね!笑
○○:そうだったっけ?覚えてくれてたんだね
川崎:当たり前じゃん!○○くんとのイベントなんて忘れるわ…け…ない…じゃん…//
○○:カタコトになったけど…大丈夫?
川崎:自分で言ってて恥ずかしくなっちゃって…//
たしかに俺とのイベント…
○○:桜ちゃんが動揺しなければ気づかなかったけど!
川崎:でもほんとだよ?絶対一挙手一投足まで忘れないから…//
○○:桜ちゃん…やめてよ…//
こんなイチャツキをしていると渋谷側の出入口に着く
○○:終わっちゃったね…
川崎:ねえ、○○くん?伝えたいことがあるの
○○:なに?
川崎:私ね…えーっとね…
○○:落ち着いて話してくれれば大丈夫だから
川崎:うん…○○くんって遠距離恋愛って耐えれる?
○○:俺はダメだと思ってた…
川崎:やっぱそうだよね…
○○:最初はそうだったんだ…東京に帰ってからずっと桜ちゃんのこと考えてた
川崎:そうなの…//
○○:桜ちゃんの投稿とか他の人の投稿に桜ちゃんが映ってたら、会いたいなって思ってたんだ…
川崎:私はね遠距離恋愛大丈夫なんだ…だからさ…○○くん!私と付き合ってほしい…お願い!
○○:こちらこそよろしくね…
川崎:嬉しいな…//
○○:やったーーー!
川崎:や、やめてよ笑 面白すぎる○○くん笑
○○:ごめんごめん笑 遠距離で不安に思わせちゃうかもしれないけど、なるべく会いに行くから!
川崎:うん…// もし次京都来たときは私の家泊まっていいよ…?//
○○:えっ!//
川崎:どんどん来ていいからね?
○○:うん、絶対行くね!
fin
今作はマグネットさんの企画に参加させていただきました!
マグネットさんは初期からフォローしていただいて、これからもお世話になります🙇♂️
今回のヒロインは川崎桜ちゃんでした!
遠距離の片思いは待ち焦がれる時間が長い…
そしてここからの恋愛は不安とジェラシーを抱えて生きていかなければいけない…
そこからはご想像にお任せします笑
ご覧頂きありがとうございました!
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