職場で「不利益」を感じるどのくらいいる?誰からそう感じている?
かなり久しぶりの更新となってしまいました💦
2020年に行った調査結果報告の続きです。
前のエントリーでは「不快」な出来事にとどまらず、実際にどんな「不利益」を被っているかの調査結果を報告しました。
話は前後しますが、ではどのくらいの人が職場で「不利益」を被っていると感じているでしょうか?
半数強の人が「不利益な扱いをされている」と回答しています。
「不快」な経験はほとんどの人がしていたのに対し、「不利益な扱い」は必ずしも大多数ではありませんでした。それでも半数以上の人が経験しています。
では、「不利益」を与える相手はどのような人・ものなのでしょうか?
これは上司や経営層が圧倒的に多く挙げられています。男性だけでなく女性の上司や経営層からも少なからず不利益を受けていると報告されているところから、男女の差はないと考えられます。
「不利益」というのは処遇や働き方に関することなので、制度を作ったり命じたりする相手が対象になるというのは当然と言えば当然です。そういった意味で「人事」があげられているのも「なるほど」と思えます。
後輩や取引先からも不利益を受けたという声も一定数あります。
具体的にどのような例があるか、アンケートで寄せられた声を抜粋してご紹介します。
一つ目に上げた例は、後輩の体調によって業務に支障がきたしそうになったのみならず、改善策を提言した上司から否定的な言葉をかけられたというものです。「不利益」「不快」が職場のメンバーから複合的に生じていることがみて取れます。
二つ目の例は、「子どもがいない」女性が、「女性活躍」の波に取り残された様子がうかがえます。「女性活躍」の「女性」が、すなわち「子どもを持っている女性」と受け取られ、昇進昇格の場を与えられたのに対し、子どもがいない女性は対象にならないという例は、複数の方から寄せられました。(子どもがいる女性は女性で、もちろん言い分はあると思います)
こうした例は、人事部門の運用によるものと言えるでしょう。