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調査「子供のいないことを理由に職場で不快な経験をされた男性&女性」結果③~婚姻状況
「子供のいない人」と聞くと、とっさに思い浮かぶイメージはどんなものだろうか。
結婚している人?それとも未婚の人?
今回の調査では、婚姻状況は問うていない。独身でも、結婚していても、過去に結婚していても、対象とした。
その結果、以下のような比率となった。
1.結婚している:72件(67.3%)
2.離別(離婚し再婚していない):6件(5.6%)
3.死別(配偶者と死別し、再婚していない):1件(0.9%)
4.結婚したことがない:28件(26.2%)
7割近くが、現在婚姻状況にあるという結果だった。
ただし、結婚経験がない人も4分の1を超える比率を占める。不快な思いや不利益な経験の有無には婚姻の差によって経験の度合いにそれほど関係ないように思える。
酒井順子氏のエッセイ「子のない人生」で、「かつて(「負け犬の遠吠え」のころ)、女性にとって結婚しているか、していないかの差が大きいと思っていたが、実は子供の有無の差が大きい」と述べていたが、働くうえではまさにそう言えるのではないだろうか。
ただ、「結婚したら子供を持のがあたりまえ」という先入観が強い社会では、同じ出来事があっても、結婚しているほうがより強くネガティブな思いをする傾向があるとも考えられる。
逆に結婚経験のない場合、「結婚しろ」という子供の有無とは別のプレッシャーやハラスメントを経験していると推測される。
いずれにしても、きわめて個人の価値観に根差す生き方、あり方に「こうあるべきだ」と外部の規範を押し付けることにおいて、「結婚していないことで感じる不快、不利益」と「子供のいないことで感じる不快、不利益」は、地続きであることは間違いない。