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運動苦手な人でもシュートは入る

バスケットのゴールにシュート、簡単に入るようになります。
いわゆるスモールステップ・ベビーステップで行います。

運動苦手&初心者にシュート、どう指導します?

対象理解

中学校のサッカー部コーチをしていた時に、同年代のバスケ部と野球部コーチとでお互いの種目の情報交換をしました。バスケ部コーチからシュートのスタンス、持ち方、曲げ方、伸ばし方、手首の使い方など基本の基本を教わりました。もう、それだけでボールはリングへ。お互い笑ってしまいました。「そんなの当然」「知っている」と言ってしまうほどの基本の基本でも、自己流で雑な動きだったのを再認識しました。
他種目をコーチに教わると学べる事が多い。

シュートの投げ方は
両足の置き場所、ボールの持ち方、腕の伸ばし方、手首の使い方、方向。そんな内容を順に説明してからボールを投げるかと思います。実際にバスケ部のコーチもそのように教えてくれました。
その時はコーチの集まり。それぞれスポーツ経験者で、見本の見せ方などの指導法を知っていて自分の種目の指導に活かそうという欲を持っていたメンバーです。

でも、初心者や運動に苦手意識を持っている人には、やる事&意識する事が多くないですか?

思いっきりシンプルにベビーステップ

運動が苦手・何十年もスポーツしていない。そんな女性の先生がいました。「体育に良い思い出がない」そんな勢い。生徒と一緒に不安そうに体育に参加されました。
そんな雰囲気の生徒も多い科の体育。
「試してみませんか?」って感じで生徒が見る中で先生の練習スタート。

体育館の壁は木目のパネル。それを利用して、
・腕を上に伸ばして届く高さのパネルに5〜10回程ボールを当てる。跳ね返ったボールは捕っても捕らなくても構わない。
・次はもう1つ上のパネルに5〜10回。
・更に1つ上。
・次ははボードの下の方(シールが貼ってあったので、それも的に)に当てる。
・次は小さい四角に向かって少し斜めに。シュートと言ってない。

上の画像の矢印のような感じです。
(画像はシュートでなくジャグリングの練習中の一コマ)

シュートが5回以上連続で入りました‼︎
「こんなにシュートが入った事はない‼︎ 過去最高に入る‼︎ 体育でこんな楽しいの初めて‼︎」って言っていました。
シュートが入らなくなったのは疲れてボールが上がらなくなったのが原因。

それを見ていた生徒も同じような事を始めていました。でも、結果はイマイチ。
見本になった先生より高い所を1〜2回当てて直ぐにリングに挑んでいたのが原因。自分ならもっと出来る、面倒だから省略、横着って感じでしょうか。

その先生は、変な欲を出さず素直に指示通りの内容を行ってくれました。スポーツをしている感じもなく「ロッカーの上にある物を取るか優しく置く感じ」。

目的は何か

何も最初から約4メートル離れたフリースローの距離からシュートする必要なありません。
シュートが入っていないのに、どんどん距離を遠くしていく人がいます。言い訳作りだと思って見てしまいます。
シュートが入らない(的に当たらない)なら、同じ場所同じ距離から練習するべきです。ゲームでは毎回シュートする場所は違うと意見もありますが、力加減もわかっていないのに毎回デタラメの運任せになってるんじゃないでしょうか。

まずはシュートが入る距離や方法から確認しながら変化をつける方が身体の動かし方の目安ができコントロールしやすくなるのではないでしょうか。

運動が苦手な人や初心者の人は知らない事・出来ない事が多いので、先生・指導者あれこれ言ってしまいがちになります。完全に情報量が多すぎになりがちです。

もっともっと分解・細分化して進めましょう。
じれったく思える程に細分化していたら、次の目標が見えてきます。先に進むだけでなく、バリエーション変化で幅を広げるのも必要。

基本的な事さえ出来れば大概の事はできます。基本的な事だけでゲーム形式でも楽しめます。


バイクレッスンを受講した時

5年程前に普通・大型と半年の間に続けてオートバイの免許を取得しました。3年程してバイクレッスンを受講しました。教習所で学んだ急ブレーキやスラロームなど、普段は出来ない事を教わり体験できます。その時のカラーコーンをクネクネと進むスラローム、苦手でした。免許取得時も苦労しました。どのタイミングでどうするかは理解しています。でも、各コーンの距離が近くてリズムが早くて合わないのです。メリハリが出ていないのも実感しています。
「今の自分にはリズムが早いので、各コーンの間をもっと長くして、加速・減速・曲がる・加速って各動作を確認しながらやってみたい」とお願いしてみました。「あー、それやりたい」と近くの受講生。気持ち距離を広げてくれ、教官のすぐ後ろを走りリズムを確認できました。
失敗したらガシャんと転倒。転倒しても大丈夫なようにガードの装着されている教習車。それでもミス・転倒を恐れメリハリなく流しているだけでは上達出来ない。そう思ってお願いしました。


卓球でも

「卓球を教えて」とリクエストがありました。
この時も、シンプルな動作からのベビーステップ。

・ラケットなしで、投げてバウンドして捕るを数回。
・身体正面で両手でバックハンド。こちらが投げたボールに腕を伸ばしてラケットに当てるだけ。
・こちらもラケットを持って両手持ち正面バックハンドでラリー。
・片手で持って同じ動き。
・伸ばすのを短くして当てるだけ。

常に話しかけ、会話をしながらボールを打つようにしています。
会話のついでにボールを打っている感じ。

少しずつ低く速い球にしていくと勝手に身体が反応して返球している自分に笑い始めます。
最初は両手?正面バックハンド?フォアで振らないの?っと思っていても、そんな考えはどこかに行ってしまいます。


初級者だから楽しい事、
中級者だから楽しい事、
上級者だから楽しい事、
選手・競技者だから楽しい事、
指導者だから楽しい事。

たった数分・数回体験する事で大きな変化・成長・気付きを味わえます。
先を急がず、その時の技術だからこそ楽しめる事を大事にしたいと思って指導しています。
結構楽しいので、オススメします。

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