敏腕Pになりたい
私の会社が扱う商品は主に分業制で作られる
分業制は京都では昔から行われていたモノづくりの方法だ
高度な技術を持つ専門職人が各工程ごとに100点の力を発揮する
たとえば10工程あって合計100点の品物ではなく、100点×10の1000点というイメージだ
いや100の10乗かもしれない。それは言い過ぎか…。
しかし各職人は自分の工程にはスペシャリストだが他の工程まで把握できていないこともある
また前の工程による影響で次の工程に不具合が生じることもある
そのために全工程を指揮する役割が重要になってくると私は考える
そしてそのために我々の会社は存在するといっても過言ではない
自分では作れないけど、何が求められ何を作ればいいのか考えて統括する
前にも書いたように我々の仕事はプロデューサーである
最近はSNS等で職人さんが直接販売することも増えてきた
職人さんが自分の作ったものを投稿し、それを気に入った人が直接オーダーする
職人さんも問屋さんもいつの間にか小売店になっている
そうなると競合他社になり、もともと少ないお客様を取り合うようになる
お客さんは要望を直に伝えられ、安く手に入ると思っている
職人さんは卸値ではなく小売店が売っている値段で売れ利益が増えると思っている
しかし実際に職人さんに話を聞くと諸々の経費、広告営業費、やり取りに奪われる時間など想像していなかった事態に直面したという
中間業者は悪者
中抜きだけして自分では何もしない
そういうイメージをもたれているかたもいるかもしれない
私はそうならないように日々プロデューサーとして努めたいと考える
職人さんがモノ作りに集中するのと同じ時間、かわりに私はプロデュースに全精力を注ぎこむ
だからプラスアルファの価値が生まれる
そのために常にアンテナを張り情報を収集することを心掛けている
ニーズや世の中の動きなどインプットし、引き出しや人脈をなるべく増やし、適材適所・多角的な提案ができるようにアウトプットする
世の中に我々小売店の存在価値を認めてもらえるようこれからも精進していきたいと思う