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田舎の問題点とは何なのか、そして田舎を変えるためには何が必要なのか

日本の少子高齢化はどんどん進んでいくので、日本の人口はどんどん減っていっている。特に地方ではそれが顕著だ。それに歯止めをかけるには単純に2つの方法がある。方法のひとつは物理的に現地の出生率を増やす事、方法のふたつめは移住者を増やす事、この2つしかない。
しかし現実的には日本という国が移民の受け入れを移民という形以外に間接的にでも進めない限りは、日本の人口は必ず減少する。なのでたとえば各地方がどれだけの努力や施策をしようとも、地方の人口もやはり減っていく。
ここで田舎での問題点を考えると、2つ挙げられる。
1つめは、この減っていく人口に対して、それに見合った規模への社会つくり、構築が遅れている事。
2つめは、人口を少しでも増やすための施策や取り組みが遅れている事。

1つめの問題点が何故起こっているかというと、
人は今までの生活水準をなかなか下げられない生き物であるし、人は今まで通りであることを望むため、たとえば地方に赤字運営の施設が存在していても、そのままにしてしまいがちだったり、毎年決まった予算をつけている事業の縮小には、 反発が起こるし、また新しい取り組みをする時に、年を取っている人ほどストレスを感じる。
そしてこの少子高齢化という社会の現状は、これらの問題点をより強くしてしまう。

2つめの問題点も同じ理由で、少子高齢化社会になるほどに、新しい取り組みや、施策は行えなくなる。

この2つの問題点を解決する方法としては、少しでも未来の事を考える、あるいは新しい事を学べる、実行する事の出来る若い層や、又は頭の中身が若い大人が決定権を持つことができれば解決できるが、
田舎や地方の問題点としてあと1つ、
「年上には逆らえない」
という価値観が存在している。
実はこれが決定的に地方が都会に比べて遅れを取る理由になっていて、
年上は年上というだけで若者を抑えつけ、抑圧して良いという空気が田舎には存在している。
「若者が高齢者のために、若者が若い身体を使って出来ることをする」
表面的にはこのような事が田舎でも都会でも行われているが、
田舎でのそれは全く都会のそれとは真逆で、
田舎での若者のあらゆる活動は、
完全に年上からの指示によってのみ行われている、
そのために逆に若者は自発的に高齢者を気遣う事はできなくなり、
気がつくと皆指示待ち・無気力になっていく。
その風潮が嫌な若者は都会へ出ていくか、あるいは田舎に居ながらにして年上との関わりの一切を持たなくなっていく。
そして新しい事にチャレンジすることの出来ない、若者を抑圧する高齢者ばかりが決定権を持つことで、
地方はますます悪い方向へ進んでいく、という悪循環になっていく。
これらの負の連鎖を変えるには、当然だが多少の無理が必要で、外圧が必要になってくる、
どうしようもない限界集落になってしまうと改革も早いが、
そこまでになってしまうと、あまりにも地方は疲弊しきってしまう、
そうなると立て直すのも大変になる。
根本的な地方改革のためにはいくつかの条件が必要になってくる。
1つめは
ある程度その地方内にも、人口減に対する将来への不安がある事
2つめは
地元で成功している地元の事業主が立ち上がる事、あるいは協力がある事
3つめは
よそからの移住者が、ある一定以上増える事、又はその協力者が増える事
4つめは
地元のいわゆる立場のある人の理解者がいる事

この条件がそろうほどに、地方の根本的改革や活動に繋がり、たとえ全部の条件が揃わなくとも、大なり小なり様々な改革や活動が日々、地方では行われているのが現状。

つまり田舎の問題点を知り、そういう目線でその田舎を見たときに、そこで暮らす人々が自発的にどれだけの活動をしているかを見ることで、その田舎がいま、どのような状況であるかを見て取れることができる。

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