小品集 南山堂シリーズ

023-10-21 10:06:20(記録時間)

吾子らには

声も笑うよ

秋庭に

門番のある

時は静寂に

頎甫詠み




虎の尾を踏んずケテしまえ、お前たち、さすれば、如何にも白妙の無垢の心も汚しと知るがよろしけれ、

如何にも如何にも

眠れている獅子もまたいつか吠えるだろうが

時は既に過ぎてしまった

北の強者は

騎士として

死滅を贈るし

南の火の子は

全土を焼き払う時だ

そうして

東から西に向かわす

千頭の馬たちも

いずれは

滅ぶ時を待つしかない

空にはハゲワシの飛ぶ事を観ていたらいい

船は

安泰

どこに行くにしても

そのアンカーは万全

何も恐怖も無く

心配も不安もない

美空は

真澄

高い空に低い雲と

青雲の月蔭のその松野原に

いそしぎの波のなだやかなある

おたやかな

たおやめの

それのますらおの

時の

手マリのつくときも

遊べ

遊ぼと

よる子らの








吾子らには

声も笑うよ

秋庭に

門番のある

時は静寂に

頎甫詠み




魚男桂青心人

世界活激堂会




南山一角堂

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