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炭火を独学でマスターしたいプロの料理人の方へ(はじめまして)

※このnoteは、炭火研究家の私が「研究メモ」という超個人的な記録を『炭火note』として編集・公開するものです。

炭火焼きを始めたくて、情報収集している
・独学で始めたけど、思い通りにいってない
今まで使ってきたけど、勉強しなおしたい

そんな「炭火を独学でマスターしたい!」と考えるプロの料理人さんたちの、なにかの参考になれば嬉しいです。


メモの公開理由(For you)

このnoteを読み続けると、こんなことができるようになると思います。

炭火の新たな一面を見ることができるようになる(視野の拡大)

・炭火の実践だけでなく、理論も知ることができる(理論の体得)

・炭火についてまとまった情報を得ることができる(時間の節約)

メモの公開理由(For me)

①世界の料理人との交流

備長木炭問屋という仕事をする中で、いろいろな業種業態の料理人の方とお会いすることができました。

その中でも、「炭火」に深く興味を持っていただける同志とも言える料理人の方にたまに出会うことがあります。

そんな方とお話しする中で私は、こんなことを考え始めました。

ひょっとしたら世界には、「炭火についてもっと知りたい!」と思っている料理人の方がまだまだいるかもしれない⁉

私は備長木炭専門問屋として17年間、プロの厨房に出入りし「炭火」「熱」について毎日調べ考えてきました。

いまのところの成果である『炭火note』を公開することで、そんな方々とももっと交流できるのではないか。

また、公開することで自分の研究を加速させることができるのではないかと考えるようになりました。

②炭火文化の維持

炭火の理論と実践をつなぐ『炭火note』

たしかに炭火は身近なものではなくなりつつありますが、いまだに世界中の食文化の中で生き続けています。

とくに日本の食文化としての製炭文化(生産)や炭火文化(消費)は、日本が世界に誇るべきもののひとつだと私は確信しています。

世界で最も高価な、The King of charcoal と呼ばれる「備長炭」。

地球上のいたるところで製炭は行われていますが、「備長炭」のような特殊すぎる木炭を作り、使い続けてきた国は日本以外にはありません

消費あっての生産です。

プロとして飲食に携わる方々に備長炭や炭火を使い続けていただいて、世界的にも貴重なこの文化を後世に残していただきたいというのも公開する理由の1つです。

また、最近ではAmazonや楽天市場で備長炭を購入してみたものの、使い方に困っている料理人の方々もいるようです。

そんな方の単なる情報源としてもお役に立てたら幸いです。


1.どんなことを書きますか?

現場経験や書籍等から学んだこと

備長炭、木炭に関して考えたこと

①現場経験や書籍等で学んだこと

早いもので「備長木炭専門問屋」という世にもめずらしい仕事にかかわるようになってから、17年が経ちました。(2022年現在)

東京を中心に契約先の全国の飲食店の厨房で炭火に関する実験を繰り返してきました。

また、文献や論文、絶版となった書籍や世間に流通しない業界誌などの情報も蓄積してきています。

とくに備長炭、熱、赤外線に関わる情報「量」については自信を持っています。

もちろんまだまだ勉強中ですが、今のところわかっていることをメモとして公開していきます。

②備長炭、木炭に関して考えたこと

メモだけではなく、たまにはこんな感じの「炭火コラム」のようなものも書いてみたいです。

木炭全般
・炭火は「燃える」と「消える」でできている!?
・きっと炭火の理解に役に立つ書籍の紹介
・ところで炭火の研究って、やる意味あんの?

備長炭
・徹底解説!備長炭がハネる理由と対策法
・紀州備長炭は凄い、本当の理由はなんですか?
・「備長炭=良い炭」ではない

燃焼器
・燃焼器具の種類とその特徴ってなんですか?
・なぜ火起器を使うのですか?
・日本の七輪が凄い、本当の理由はなんですか?


2.ホンダタロウは何者ですか?

|ホンダタロウ
|炭火研究家
|1978年生まれ、東京在住。

「備長木炭専門問屋」として①備長炭の供給契約、②炭火全般の研究、③炭火関連の情報制作を仕事としてます。

これまで①の仕事を通じて、契約先のお客様だけに備長炭や木炭全般についての「文献や論文のまとめ資料」や「オリジナルの参考資料」を提供してきました。

おかげさまで今では全国の飲食店様に声をかけていただけるようになりましたが、1日でお会いしたりお話できる人数にも限界があります。

そこで、いままで17年間かけてお客様にお渡ししてきた資料や考えたこと、調べた結果をこのnoteに記録していこうと思います。


3.誰に読んで欲しいですか?

①日本で、飲食業界で日々奮闘される方

和食・洋食を問わず、これから独学で「備長炭」「炭火」「薪火」を使った、

A.お店を作りたい方
B.メニューを開発したい方
C.プロの料理人を目指す方

に読んでいただきたいです!

炭火を使った料理に関する一般的なネット記事や雑誌、料理本の内容を、もう少し深掘りした独自の視点からオリジナルな解説もしていきます。

②海外で、備長炭に興味のある方

ここ数年、国籍を問わず海外で活躍される料理人の方からも問い合わせをいただきます。

「Washoku」がユネスコ無形文化遺産に登録された影響でしょうか。

海外にいらっしゃると、書籍ではなくネットでの情報収集が圧倒的に便利ですよね。

海外在住でも日本語で読める方はこのnoteで、英語で読みたい方はこちらのMediumにも順次投稿していきます。

③スタッフが大勢いる飲食店経営者の方

飲食店経営者の方は多くのことを焼き場のスタッフさんに教えていかなければなりません。

ただ、焼き場のスタッフさんに炭火について丁寧に教えている時間も、資料を作成する時間もないはずです。

「炭火の基本的なことに関しては、とりあえずここの記事を読んどけばいいから」、

と言ってもらえるような、配布資料的なメモも多く書き残していきたいと思います。


【私の背中を押してくれたモノ、人】

いわゆる「情報発信」が一般的になったとはいえ、私にとってはまだまだ敷居が高いと感じています。

内容が間違っていたらどうしよう。そもそも炭火についてもっと知りたいというニーズがないかもしれない

アマチュア向けではなく、プロ向けの専門的な内容となるとなおさらです。

それでもネットに記録として書き残しておこうと思えたのは、特にこんな本や人に影響を受けてきたからです。

①本『情報の文明学』梅棹忠夫
IT業界必読の古典的名著。日本が生んだ天才思想家の著作集。私も「情報の創造」ってやつをしてみようと思えた本。最初に読んだのは20年前。何度読んでも新鮮です。こんな俯瞰的視野を持ちたいものです。

②本『情報生産者になる』上野千鶴子
いわずと知れた東京大学名誉教授による本格的な情報生産指南書。「研究とは、まだ誰も解いたことのない問いを立て、証拠を集め、論理を組み立てて、答えを示し、相手を説得するプロセスを指します。」

③本『遅いインターネット』宇野常寛
同い年の評論家による提案。インターネットに答えを求めるのではなく、考えるきっかけに。何年経っても読み継がれるような耐用年数の長い記事を書けたらいいなと思うようになりました。

④本『Show your work!』Austin Kleon
この本がもっとも直接的に背中を押してくれた本です。クリエイター向けに書かれた本。だけど、考えようによっては誰もがみんなクリエイター。あなたが取り組んでいること、興味をもっていることを世界中に知ってもらおう。


⑤記事『内向型人間の私が、情報発信を始めてみた』Sam @Cybozu『Show your work!』つながりでたまたま読んだ記事。サイボウズに勤めるUXデザイナーのSamさんという方の記事。とくに「内向型人間の私が、」というフレーズが、思いっきり内向型の私に刺さりました。


※タイトルの数字について

 0‐  炭火科学・定義+炭火コラム+雑文
 1‐  木炭全般のこと(生産)
 2‐  木炭業界のこと(流通)
 3‐  使用現場のこと(消費)

記事がたまってきても読み返しやすいように、最初のうちは試験的にに4ジャンルに整理した記号をタイトルに付けてみます。


Writer:

ホンダタロウ/炭火研究家 @HIROBIN

ふだんは備長木炭の生産→流通→消費のうち、
「流通」を担っています。

世界の伝統文化、アート、JAZZが好きです。

Instagram:@hirobin___taro.honda___
twitter:@sumibinogakkou

SUMIBI LABO

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