【絵本レビュー】 『どこいったん』
作者/絵:ジョン・クラッセン
訳:長谷川義史
出版社:クレヨンハウス
発行日:2011年11月
『どこいったん』のあらすじ:
くまが大事なぼうしをさがしています。みんなに「どこいったん?」と聞くけれど、誰も知りません。あれ、でも、さっき! とぼけたなかにドキッとする結末が!人気絵本作家・長谷川義史さんが初めて翻訳に挑戦した大阪弁の絵本。
『どこいったん』を読んだ感想:
好きですね、こういう雰囲気の絵本。しかも大阪弁でさらにまろやかさが増しています。これも東京弁でなくで大正解の絵本の一つだと思います。
実は私大阪に一度しか行ったことがありません。しかも京都から東京に帰る際に、一緒に旅行していたオーストラリア人の友達が大阪を見たいということで、新幹線を大阪からにしたことによって立ち寄ることができたのです。その時間はほんの3、4時間でした。道頓堀を通り、観覧車に乗ったらもうタイムアップ。なんとかたこ焼きを買って新幹線に滑り込み、私の大阪体験は終了となりました。車両をたこ焼き臭くしたのは私たちです。申し訳ありませんでした。
私の父はどちらかというとべらんめい口調で、馬鹿野郎が口癖でした。当時は関西のお笑い芸人が大活躍していたので、テレビからはよく関西弁が聞こえていたのですが、父はそれを日本のテレビはくだらないという理由に上乗せして、私はあまり関西弁に触れる機会がありませんでした。だからというわけでもないのでしょうが、色々な地方の方言やアクセントに興味があります。東京の大学に来ると、みんなあまり地元のアクセントでは話してくれないのですが、時々ポロリと方言が出るとその人の本当の姿が見えたような気がして、可愛らしいなと思ったものでした。
あ、そういえば、絵本のうさぎさんはどこへ行ってしまったんでしょう。
『どこいったん』の作者紹介:
ジョン・クラッセン
1981年カナダ・オンタリオ州ナイアガラフォール生まれ。ロサンゼルス在住。『どこいったん』(原題『I Want My Hat Back,』)、『ちがうねん』(原題『This Is My Hat』)、『みつけてん』(原題『We Found a Hat』)からなる、人気のぼうしシリーズ絵本の作家。『ちがうねん』(原題『This Is My Hat』)は、2013年にケイト・クリーナウェイ賞とコールデット賞をダブル受賞している。
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