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【絵本レビュー】 『あしにょきにょき』

作者/絵:深見春夫
出版社:岩崎書店
発行日:1980年10月

『あしにょきにょき』のあらすじ:

大きなそら豆を食べたおじさんの左足が、どういうわけか、にょきにょきのびだし、家の外ヘ。林をぬけ、森をぬけ、街までのびて…。

『あしにょきにょき』を読んだ感想:

足がひたすら伸びていく、というだけの内容なのですが、子供にとっては町中をくねくねといく足がとても面白いようです。しかも伸びていく足は、車を蹴り倒すくらい大きいのです。意味がない絵本? そうですね、意味はありません。

息子は3歳だったでしょうか、カフェで頼んだホットミルクにマシュマロが入っていました。うちは基本シュガーフリーなので、息子はミルクに浮かぶ白い物体が何かわからりませんでした。私たちが「マシュマロ」と教えたのですがうまく発音できなかったので、旦那が「マシュマロシュシュシュ」と言うと、「ちが〜う!」と言いながらも大爆笑。旦那が「シュシュシュ」を連発すると、心配になるくらい笑い始めるのです。私が言うと、「違う違う、ママは言わないの」と真面目顔。旦那が言うと、道ゆく人も振り返るくらいの大声で笑い続けます。「ずるい、なんで私じゃダメなのさ」とは思いましたが、あまりにも笑うので最後には私もケラケラ。10分くらいは笑っていたように思います。え〜と、なんで笑っていたんだっけ?

子供って何がツボにハマるかわかりません。でも考えてみたら笑うことに理由なんて必要ないわけで、笑えることが大切なんだなという結論に達したのです。笑えよ、息子。母は意味なく笑える絵本を探し続けるぞ。

『あしにょきにょき』の作者紹介:

深見春夫
1937年、東京生まれ。絵本、挿絵を中心に活躍中。主な作品に『せかいいちのぼうし』『劇団どうぶつ座旗揚げ公演 パンダのぱんや』『劇団どうぶつ座 第二回公演 王様はどなた?』『じぶんでおしりをふけるかな』『にがいおくするのめるかな』(共に岩崎書店)、『そらとぶパン』『くもきちせんせい』『しりとりのくに』(共にPHP研究所)、『チョコレートのまち』『へんてこマンション』(共に佼成出版)などがある。


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