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【絵本レビュー】 『ピヨピヨスーパーマッケット』
作者/絵:工藤ノリコ
出版社:佼成出版社
発行日:2003年12月
『ピヨピヨスーパーマッケット』のあらすじ:
ピヨピヨ5兄弟、今日はママとスーパーへお買い物。どうやらみんなの頭の中はほしいものでいっぱいのようだけど・・・。
お店に入ったとたん、好きなものにまっしぐら!
『ピヨピヨスーパーマッケット』を読んだ感想:
うちの母が借りてきてくれたのですが、最初に中を見たときは文字も少ないし、もっと小さい子用(うちの息子は4歳)だなあ、という印象を受けました。ところがいざ読み聞かせで読んでみると、大きい子達の食いつきもいいんです。スーパーのごちゃごちゃとした中に忍者のように紛れていく5羽のひよこたちを探すのは、なかなか楽しいです。中には本当に上手く隠れているものもいて、子供たちと競争になりました。
スーパーで買い物って、子連れの母親たちにはある意味チャレンジですね。息子がまだ小さいときは果物や野菜を握りつぶしちゃうんじゃないかとか、袋を開けちゃうんじゃないかとかハラハラし通しでした。「これなあに」という声に振り向けば、酢や油のガラス瓶を持ち上げて持ってこようとしているのを目撃して、カゴを置いて通路を猛ダッシュしたりとか。ほんの15分くらいの買い物は、どんなサスペンス映画よりもハラハラし、どんなにハードなワークアウトより疲労感がありました。
このめんどりかあさんはなんと5羽のひよこたちを連れていくんです!しかもちゃんと自分の必要なものを買って出てきた。もう尊敬の念しかないのですが、感心しつつわたしは今日も息子を旦那に預けてスーパーへ行く計画を立てているのでした。
『ピヨピヨスーパーマッケット』の作者紹介:
工藤ノリコ
1970年、横浜市生まれ。女子美術短期大学卒業。絵本作家、漫画家。絵本に『センシュちゃんとウオットちゃん』(小学館)『セミくん いよいよ こんやです』(教育画劇)『寿限無』(ほるぷ出版)『フローリアとおじさん』(白泉社)『ペンギンきょうだい れっしゃのたび』(ブロンズ新社)『ピヨピヨ スーパーマーケット』『ピヨピヨ メリークリスマス』『ピヨピヨ もりのゆうえんち』(佼成出版社)、読み物に『letters レターズ』(偕成社)『マルガリータとかいぞく船』(あかね書房)、マンガに『さすらいの就職犬!ワンワンちゃん』(白泉社)など多数。
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