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【絵本レビュー】 『もしゃもしゃちゃん』

作者/絵:マレーク・ベロニカ
訳:みやこうせい
出版社:福音館書店
発行日:2005年2月

『もしゃもしゃちゃん』のあらすじ:

もしゃもしゃちゃんと呼ばれる女の子が、髪がもしゃもしゃなのに仮装パーティーで妖精になりたいと言いだして、みんなは大笑い。悲しくなった女の子は、家出をして森に行きます。そこで出会ったハリネズミたちに助けられて、もしゃもしゃちゃんは、妖精のようにきれいな女の子に変身します。

『もしゃもしゃちゃん』を読んだ感想:

お風呂嫌いでもしゃもしゃ頭とか、いつも同じセーターで袖口がカピカピになっているとか、子供の時ってそういうことを原因に仲間に入れないっていうこと、ありましたね。

今は「アナと雪の女王」がドイツでも大人気で、特にエルサは女の子たちの憧れです。ある友人の子供は綺麗な栗色の髪の毛。エルサみたいな三つ編みをしたくて髪も伸ばしたそうですが、幼稚園のお友達と遊んでいた時、「あなたは茶色い髪だからアナ。私は金髪だらかエルサなの」と言われとってもがっかりしたんだそうです。

そういえば小学校の時「〇〇くんは太っているからゴールキーパー」とか「〇〇ちゃんは痩せて背が高いからお姫様」とか。今となっては一体どういう決めつけ方だったんだ、という情けなさや怒りすら感じるのです。

「息子くんは何になりたいの」と聞いたら、「スパイダーマンとスーパーマン!」と答えてくれました。「君はXXだから無理でしょ」といういじわるママにならないよう気をつけなきゃ。

『もしゃもしゃちゃん』の作者紹介:

マレーク・ベロニカ(Marek Veronica)
1937年、ハンガリーのブダペストに生まれる。文学やデザインを勉強するかたわら国立人形劇場のスタッフとして活動。やがて、子ども本の世界に興味を持つようになり、絵本を書き始める。絵本以外にも、テレビの子ども向け番組や人形劇、アニメーションの分野などでも活躍している。主な絵本作品としては、『ラチとらいおん』『ボリボン』(福音館書店)、『おやすみ、アンニパンニ!』(風涛社)など。ブダペスト在住。

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