【絵本レビュー】 『うちゅうスケート』
作者/絵:たむらしげる
出版社:リブロポート
発行日:1991年4月
『うちゅうスケート』のあらすじ:
ある夜、ルネ君のもとに流れ星の手紙が届きます。「土星に素敵なローラースケート場ができました。遊びに来て下さい。」宇宙人のミュー君からです。ルネ君はおじいさんとボートをこいで夜の空へ!
『うちゅうスケート』を読んだ感想:
宇宙からの招待状。そして連れて行ってくれるのはおじいちゃん。さらにボートで行く?何もかもがシュールなのに、なぜか普通に受け止められてしまう。読んでいてなんとなく星新一さんを思い出していました。
一番好きなのは、手漕ぎボートで宇宙へ行くところ。だんだん街が下へ下がって行き、空は海へと変わる。素敵すぎる。私は読みながらそのページをぼんやりと見ていました。息子に急かされてハッとしてページをめくります。
宇宙といえば、「宇宙戦艦ヤマト」とか「銀河鉄道999」など戦いをテーマにしたものが多い気がしますが、私は湖を小舟で行くような、そんな穏やかな旅行をしたいと思います。宇宙で泳いだらどんな気分でしょう。
『うちゅうスケート』の作者紹介:
たむらしげる
1949年東京都生まれ。桑沢デザイン研究所修了。イラストレーション、絵本、マンガ、映像作品、広告デザインなど幅広く活動。 主な絵本に、『ありとすいか』(ポプラ社)、『よるのさんぽ』(架空社)、『ゆきゆきゆき』、『おばけのコンサート』(ともに福音館書店)、『ニットさん』(イースト・プレス)、『ランスロットとパブロくん』(偕成社)など。『よるのおと』(偕成社)で、第65回産経児童出版文化賞大賞を受賞。 絵物語に『夢の旅』(静山社)、『モービーディック航海記』(ソニーマガジンズ)、 ビジュアルブックに、『ファンタスマゴリア』、『メタフィジカル・ナイツ』(ともに架空社)、『水晶山脈』(アノニマスタジオ)、 映像作品に『銀河の魚』(毎日映画コンクール大藤信郎賞)、『ア・ピース・オブ・ファンタスマゴリア』、『クジラの跳躍』(文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞)などがある。
たむらしげるさんの他の作品
サポートしていただけるととても嬉しいです。いただいたサポートは、絵本を始めとする、海外に住む子供たちの日本語習得のための活動に利用させていただきます。