アートワーク面からみた「Beverage」について。
初めまして!
アソビションで主にアートワークのデザインとDTPを担当しているシチマロことチロルこと安部千広です。
長らくアートワークの制作をしていました、
「Beverage(ビバレッジ)」が6月18日にキックスターターにてプロジェクト開始します。
プロジェクト開始からここまで2年ほどかかり、ずいぶんと思い入れの強い作品となりました。もうすぐ皆様に全てを公開できると思うと、感極まります。
そこで私自身の経歴とともにBeverageについての思いをここに書き記せたらなと思い、今回初めてノートを書いてみます。
正直すこし恥ずかしいです!
ていうか、普段全然文字を書かなければ読みもしない人間なので、単純に読みにくいと思います。ごめんなさい。
初めまして、シチマロです!
興味がある人がいるかわからないんですが、初めに私が何者なのかを書かせてください。
(興味がなかったら飛ばしてください!!)
私は、小中は普通におバカに過ごしたものの、高校は美術系の高校を半年で不登校。馴染めないまますぐに中退しました。
しばらくフリーターで暇を潰している間にボードゲームに出会い、同人ボードゲームのアートワークをいくつかさせてもらいました。
その過程で、ボードゲームのアートワークの凄さ、グラフィックデザインの大切さと難しさを知りました。
もともと幼少期からイラストを描くのが好きだったんですが、ボードゲームは画力+デザイン力が求められて、すごく難しい…!ボドゲめっちゃ面白い…!!と衝撃でした。
(その頃同人ボードゲームサークルdilettanteでシチマロとしてアートワーク全般を担当していました。このイラスト、見たことある人がいたらいいな…)
こうなったらもっとボードゲームにのめり込みたい!
グラフィックデザインの専門学校に入るぞ!と、
まずは高卒認定試験に挑戦。
勉強は苦手なので大変でしたが、なんとか合格しました。
その頃にボードゲームラボDDTで助手を始めました。これがチロルです。
(のちに系列のアソビションで雇ってもらうことになるので、
今思うと全部すごい運命だったなと思います。)
楽しく学校に通っていろんな知識や技能を身につけ、去年の春に学校を無事卒業!
それからは株式会社アソビションでデザイン全般の業務をやらせてもらっています。
Asobitionでは、ボードゲーム のフレーバーの方向性やモチーフを決めたり仕事を割り振ったりするアートディレクションの他に、blenderでの3D画像作りや説明書のDTP、Kickstarterのページ作成、海外ゲームの日本語化作業等をしています!
インデザインは初めは手探りで大変でしたが、ゲーム作りにとても便利なのでおすすめです。
まだまだ至らないことも多いですが日々学びがあって、いろんなことが出来てすごく楽しいです。
アート担当としての1番大きな目標は、海外のボードゲームに負けないような素敵なアートワークと世界観。
それでいて遊びやすくするためのUIがうまく馴染んでいる、そんなボードゲームを作ることです。
これがすごくすごく難しい!
Beverageは、その一歩目の作品です。
正直まだまだ荒削りなところもありますが、制作メンバーで今出せる精一杯のものなので、胸を張ってみなさんに見ていただきたい作品になりました。
イラストレーター ミウラくん
冒頭でも触れた通り、Beverageはすでにプロジェクト開始から2年以上たっています。
そうなんです。Beverageの制作は学校に通っている間から行っていました。
Beverageイラストを担当しているミウラくんは、元同級生であり現同僚です。
Beverageのコンポーネントの魅力は、彼のイラストが大半を占めています。
彼はイラストの仕事は今作が始めてなんですが、そうは思えないほどのイメージの再現率とラフの提出の速さ。
そしてボードゲームのアートを描くために確立されたかのような重厚でお洒落な絵柄。
それでいて本人はのほほ〜んとした平和な人柄でユニコーンとナマケモノを心から愛しています。ちなみに私は学生時代から彼のファンです。
学校で課題を通して彼のイラストと出会い、私の猛烈なプッシュにまんまと乗せられてボードゲーム制作に加わってくれました。
思い切って声をかけて本当に良かった〜〜!と思います。最高ですね!
Beverageのアートワーク
Beverageの原作に触れて思ったのは、すごいハイセンスなアートワークだ、、、でした。
洗練されたシンプルなアートワークは遊びやすく、ダンボールみたいなパッケージは斬新でオシャレで、これを作り直すのか、、と正直ビビりました。
Beverageという単語の響きと清涼飲料水、スタジアムの雰囲気、株式や競りの渋さをどう表現するかとなった時に、すぐにアメリカンポップでレトロな感じにしよう!と決まりました。
大変だったのがボードのデザインです。
私は村の人生やマルコポーロの旅路ような全面がアートワークの作品が好きで、特に建物にトラックが埋め込まれてあるのが大好物です。
Beverageはもともと数字トラックが多いゲームですので、これをカラフルでアメリカンな街並みに落とし込めたら凄く魅力的になるのでは!?としばらく奮闘しました。
80%まではなんとか頑張ったんですが画力が足りず、最後の最後はミウラくんに泣きつき、ミウラマジックで120%の出来のアートにしてもらいました笑
コンポーネントのこだわり
ここからはBeverageのコンポーネントについて、詳しくご紹介させていただきます。
まずはBeverageのコンポーネントの中でも一際目を引く自販機!
ゲームのシステム上、非公開情報の市場のコイン入れが必要となりまして、隠せたらいいんで袋とかでもよかったんですが。
可愛い立体物があればテンションがあがるよね!自販機なら可愛いしあんまりボードゲームで見たことない!と、初期段階で自販機の形に決定しました。
コインもこだわって、瓶の王冠をイメージして作っています。
ワーカー駒は会社ごとにデザインの違う木駒を作りました。
このワーカーをやりくりして会社の知名度を上げていきます!
またビバレッジはラウンドの初めに、自社の収入を決定する競りのようなフェーズがあります。
それに使用するのがこのカウンターです。
全体を通して、アートワークや雰囲気が最高ですよね!
各会社のイメージビジュアルになっています。好みの会社はありましたか?
またサマリーと説明書以外に言語依存がないところも、こだわったポイントの1つです。
そのおかげで、3言語を一つのBOXに納めることができました。
これからの Asobition
現在ビバレッジの次に出すオリジナルゲームを2作ほど製作中です。
1作目は黄金と魔法の硬派なアラビアンな世界観のもの。
2作目はカートゥーンでポップな宇宙もの。
どちらも私とミウラくんでアートをやっていて、素晴らしいものに仕上がりそうなのでお楽しみに!
はやく皆さんにお見せしたいです。
まぁまだこれから説明書を作っていく段階なので、もう少し先になりそうですが、、
出来るだけ情報を小出しにしていければと思っているので、楽しみにしていてください!
最後に
拙い文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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これからも Asobitionをよろしくお願いいたします!!
シチマロ