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『First Love 初恋』感想 初恋は幻想的に見えるよね ※ネタバレ注意

あらすじ

晴道は、也重に初恋をした。高校時代。
二人は惹かれあい、交際を始めたが、進学と就職をきっかけに、心の距離が遠ざかり始めて…。

ロケ地がエモい

基本的に、本作は「北海道」と「東京」における話である。

二人は高校時代、「北海道」で過ごしていた。

北海道といえば、雪景色。
その魅力が存分に引き出されていた。

特に好きなのは、晴道が雪道の中、也英を待つシーン。

一面雪景色の中、二人が抱き合うシーンは、この世界で2人だけが存在しているかのようで、幻想的なラブシーンでした。

また、現代の「東京」のシーンでは
都会だからゴミゴミした様子を見せるのではなく、
イルミネーションや、車道などが美しく撮影されていて、
どこで止めても美しい映像が続いているというように
計算された背景描写でした。

過去と現代の二人

美しい映像、美しい恋愛。
見ているだけでうっとりとする幻想的な世界観。

その中で気になったのが、
過去と現代の二人が似ていないこと。

過去と現代で、違う役者さんが演じているんだけど、
それが当然似ていなくて、引っかかる。

佐藤健さんや満島ひかりさんが高校生を演じるのは難しいのはわかるし、高校生時代の役者さんたちが主演を張るのも大人の事情的に難しいのもわかる。

それでも、高校時代の役者さんたちが、「東京」時代を演じる姿が見たかったなあ。

心理界隈として一つだけ

小言をもう一つ。
私は心理界隈にいる者なので、その立場として言及しなくてはならないことがある。

晴道の恋人である恒美についてだ。

彼女は晴道の職場のカウンセラーであった。
しかし、カウンセリング後、晴道と友人関係を経てセフレとなる。

絶対に、だめです。

心理士は、クライエントとカウンセリング後も関係を結んではいけません。

また、恒美が暗所恐怖症状を見せるシーンが複数回ある。

大丈夫かな…?

分からないよ、シーンの外で、何か対策をしているかも。
でも、認識している症状をそのままにしているのは、クライエントに悪影響を及ぼすので、きちんと治す努力をするのがいいかも。

まとめ

ツッコミどころは多いけれど、計算され尽くした感傷的な映像美と、宇多田ヒカルさんの歌声の相性は抜群なので、見る価値あります。

王道ラブに抵抗のない方は是非。


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