『哲学あそび』#9
2024年5月25日に『哲学あそび』というイベントの第九回を開催した。
商店街の一角のいつものお寺。庭の銀杏も桜も、生命力の濃い緑の葉をつけている。柔らかな日蔭と日向を通って、参加者の方々がやってくる。
いつものように雑談をしつつ、緩やかに哲学あそびが始まった。
哲学あそびがどんなものであるかは、過去のnote(マガジンに『哲学あそびレポート』としてまとめてあります)をご覧いただければ嬉しいです。
――下記に当日使用したイベント内容の用紙より一部掲載する。(2024年度は、原則、毎回同じ形ですすめる予定)
――というものだった。
今回は二つの問いについて掘り下げることになった。
「自己評価について」と、「認知症について」(←noteに共に掲載したホワイトボードの画像)。
問いは、具体的なものでも抽象的なものでもよいのです。その場に居合わせた者同士で、何かを感じたり考えたりできれば。そういうあそびなのです。
「自己評価について」。まず評価というものを、する側の視点、される側の視点、両方が出た。また、評価の対象が自分であるときと他者であるときの違い、受ける側の気分や姿勢、といった考えを共有した。自己評価の話をしているなかで、自然と他者の話につながっていくところなどが興味深かった。
「認知症について」。この場に居た介護経験者の割合が多かったので、こんな問いもかけてみた。一般的に定義されているものに、あまり縛られずに考えを出し合えたように思う。というのは、とっかかりとして連想されたのは一般によくイメージされやすい言葉だったが、そこから「寂しい」「怖い」などの感情の部分にフォーカスされていき、次第に寂しさの種類などに話が及んだからだ。システマティックな責任以外に、生身の温度を感じた気がしてよかった。
今回の哲学あそびも楽しかったです。
参加者の皆様も、それぞれの楽しみ方でご参加いただけたなら嬉しく思います。
お越しいただいた皆様、ご協力いただいた皆様、気にかけていただいた皆様、ありがとうございました。
また遊びましょう。