ビジョン
私がアソビノを通して実現したい、究極の目的は「こどもたちに戦争を(選択)しない心をつくること」。
私が、私の人生をかけて本当にやり遂げたいこと、人生の役割は、シンプルに、この一言です。
これを成し遂げたい理由に、本来は説明なんていらない。なのに、これを伝えるための補足説明が必要になったこの世の中が切ないです。
そのためにはまず、子どもたち一人ひとりの「目の前の命を大切にできる心を育むこと」。
相手を傷つけてしまったことや相手の気持ちを汲める心を養う。
どんな子どもも「どうして生きるの?」「どう生きていきたい?」というこの難問にぶち当たるでしょう。
自分を愛すこと(世の中でいわれている自己肯定感ですね)ができれば、自分が生きていること、生命のよろこび、命の重みが本当にわかる人間になる。
そして、自分の命の重みがちゃんとわかれば、どんな命(家族や友達、世界中の人々、自然の中の生命体、食事すらも)も大切にできると確信しています。
そのために、“ひとりでも多くの子どもたちに非認知能力(=生きる力)を養う”。これが私の使命です。
生きる力は、人間力や社会性(将来働く力)ともいえます。
この力を身につけることが、人を愛し、愛され、人生を豊かに生きることにつながる。
ノーベル経済学賞を受賞したジェームス・ヘッグマンが、幼少期に非認知能力プログラムを受けた子どもの方が、IQや年収・持ち家率が高く、犯罪率が低いことを実証しているように、幼少期の教育効果が、彼らの将来に大きな影響を与えることが、さまざまな研究からもわかっています。
しかし一方で、周囲のほぼ8割以上が「非認知能力」という言葉を知りません。
2020年の小学校の学習指導要領改訂で、「生きる力(=非認知能力)」という言葉が全面に出され、これまでの「2+3=5だよ、覚えて」という教育から、「○+○=5 ○を友達同士で考えて」という教育に変わりつつありますが、現場が混乱しているのも現状です。
この、教育の投資効果が“見えない”からこそ着目されにくいのが、社会課題でもあるなと感じます。
政府が何十年も前から「生きる力」と言っているように、絶対に非認知能力の重要性は、地方にも数年後徐々に周知されてくるだろうというその確信を持って、孤独な中、非認知能力の大切さを周知していきたいと思っています。
1人でも多くの子どもたちに非認知能力を豊かに養うことで、ともに学び・創り上げ、そして多様性が認め合える共生が実現できる人財がたくさん育っている未来をつくりたい。