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つぶやきたくなる ある夜の月

 Koto-asobi   絵本専門士です。

秋は夜空を眺めたくなります。

月や星の美しさに

和らぎを感じます。

「月が綺麗だよ!」と

メールが入り 深夜2時に外に出た。

つぶやきたくなる 美しい月だった。

ありがとう お月様。


今回 紹介する絵本 

『シリーズ.ちいさなつぶやき』より

おばあちゃん

ひとり

せんそうごっこ


の3部作。


文:   谷川 俊太郎

絵: 三輪 滋 

発行:株式会社 プラネット.ジアース


つぶやきには 言葉の力を。 絵はつぶやきに添う重なりを感じた。


おばあちゃん

ときどきおばあちゃんは おとうさんにむかって あなたどなたでしたっけ なんて きいたりします。 ときどきおばあちゃんは おかあさんのことを どろぼう!といいます。 もしかすると おばあちゃんは うちゅうじんになったんじゃないかとおもいます。 うちゅうじんといっしょにくらすのはむずかしい。うちゅうじんは にんげんそっくりでも にんげんとは どこかちがうから。でもうちゅうじんも いきものです。としをとると うちゅうじんになります。ぼくもいまに うちゅうじんになります。 〜本文より〜


。。このつぶやきを読んで 巡らせたこと。。

時の流れと共に

年が重ねられていく。

これは特別なことでなく ごく自然な成り行き。

合わせて 変化していくことも ごくごく自然な様。

その流れを どう受けとめていくかは 変化に対しての

自らの感情と 思考との ぶつけ合いだったりする。

時の流れと共に 変化するごくごく自然なことを

できることなら 明るく 軽やかに受けとめて

変化をやさしく包みこめる自分でありたいが。

感情の動きは 明、暗、陽,陰をもち

どの流れで動くか分からない。

明と陽で 心を動かすことを 声にしていこう。

明るい言葉 心に残る好きな風景 心地よい時間 喜ぶことを蓄えていこう。

そうすることが 変わっていく流れを

柔らかに包むキモチの力に変わるはずだから。



ひとり

ぼくは ひとりでいるのがすき。ぼくは ぼくだ みんなとちがう。 ぼくという にんげんは ひとりしかいない。 ひとりでも ぼくはひとりぼっちじゃない。 ぼくは とんぼと ともだち。かぜと ともだち。 そらと ともだち。 ほしと ともだち。 うらしまたろうも ぼくの ともだち。みんなのじゃまをしなければ ひとりでいたって いいじゃないか。 ぼくを ほっといてくれ!  〜本文より〜


。。このつぶやきを読んで 巡らせたこと。。

だれもが ひとり。

同じは いない。

同じ部屋 同じ場所 同じ様に過ごしたとしても

ひとりだ。

思いを交わしたり、触れ合うことはあるが、

心の奥に入り込むものは それぞれ違う。

心はひとりのもの。

何を感じ どう考えるかも イライラ モヤモヤ ワクワク ソワソワも

ひとりのもの。

ひとり ひとりは ちがうもの。

それが分かれば 楽になれる。


せんそうごっこ

だれかがボタンをおせば たちまちぶっとぶ。おもちゃ一つをとりあって けんかがはじまり てきとみがた。 せんそうだ! さあ どっちがかつか、かったほうが いいほう。 まけたほうは、わるいほう。 せんそうって べんりだね。 ころしても だれにも しかられない。〜本文より〜


。。このつぶやきを読んで 巡らせたこと。。

敵と 味方。

分けてしまえば ケンカになる。

言葉は荒れ、 刺々しく、 美しいものを壊し、 柔らかなものを潰し、

痛みは涙でこぼれ落ちる。

全てが壊れてしまう。

元通りにすることは できない。

テキと ミカタで

心を痛め 涙を流す理由などあるのか。

理由は

無い。


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