全人類、YOMI-Hustleをやろう
こんにちは。《YOMIを推す者、小鳥》(伝説の人間・アドバイザー)です。
最近Twitterで暇さえあれば「YOMI」というゲームの話をしているのですが、フォロワーに「YOMIってそもそも何?」って感じの雰囲気があったので、紹介ついでにダイマしてやろうという心意気でこの記事を書いております。
ダイレクトマーケティングには、まずゲームそのものの説明をしなければなりません。ということでまずは「YOMI-Hustle」……正式名称、「Your only move is Hustle」について説明しましょう。
1.YOMIってなに?
「Your only move is Hustle」、略称「YOMI」とは、Steamで販売中の
「ターン制-格闘-シミュレーションゲーム」です。https://store.steampowered.com/app/2212330/Your_Only_Move_Is_HUSTLE/
うん。意味わかんないよね。分かる。でもこの文章、Steamの説明文中で使われてるんだわ。("Turn-based combat simulator"と書かれている)
もうちょっと文章で説明すると、「格ゲーのコマンド入力の代わりに、お互いの行動可能フレームごとに一時停止して、お互いに出来る行動を選択して戦う」というゲームになっています。
……うん、まだ分かんないね。
ということで、分かりやすいように画像で説明しましょう。
これが、この「格ゲー」の試合開始直後の画面です。
素手の方が「Ninja」、刀を持っている方が「Cowboy」です。カウボーイが刀を持った居合キャラである理由は開発者にしかわかりません。
多分刀を持ってるとカッコいいからだと思います。
さて、この時点で時間が停止していて、ゲームパッド、アケコン、キーボードなどのあらゆる入力が効きません。
代わりに、下にあるボタンをマウスで選択してみましょう。
行動を選択するとキャラから幻影が飛び出して、その行動をした場合どうなるか?のシミュレーションをしてくれます。
つまりこの場合、「NunChuk」を選択して、そのまま行けばCowboyに攻撃が当たるよ、ということです。逆に言えば、「そのまま」でなければ……例えばCowboy側が攻撃したり、格ゲーらしくガードしてくると、Ninjaの攻撃は当たりません。
飛び出す幻影くんは、相手側のボタンを押すとその相手の行動を含めてシミュレーションをしてくれます。
攻撃とガードの予測を見ると逆に相手の攻撃を喰らったり、ガードされた後に隙を晒したり……とにかく、まずいことになりそうです。
ではNinja側はどうすればいいのかというと、実はこの幻影シミュレーションは何度でも繰り返すことが出来ます。(対人戦だと時間制限アリ)
つまり、Ninja側が「NunChukを選択すると相手に攻撃で返されそうだな」と思ったら、「別の攻撃にしよう、こっちなら上手く通るな」とか「逆にその攻撃をガードしてみよう」とか「一回ジャンプで様子を見よう」とか「舐めプで挑発したろw」とか、どんな行動もシミュレーションできるわけです。勿論、このシミュレーションはCowboy側も無限に行うことが出来ます。
そうして満足いくまでシミュレーションして、最終的にお互いが行動を選択して「Lock In」……つまり、「この行動で決定!」というボタンを押すと、ついにお互いのキャラクターはその行動を実行します。
これを繰り返し、最終的に相手の体力を削り切れば勝ち。シンプルですね。
では、なぜこのゲームを小鳥ちゃんがやたら推すのか。
それはこのゲームが、「とても初心者に優しい格ゲー」だからです。
2.全人類、格ゲーをやろう
格ゲー最高!あなたも格ゲー最高と言いなさい!
ストリートファイターシリーズ作品の人気は凄まじいもので、ゲームをやっていて「ストⅡ」を知らない人間は居ないでしょう。「レッツゴージャスティーン」で有名なあの動画を見たことがあるでしょう。
闘劇やEVOといった格ゲーの大会は格ゲーをやったことがない人でもその名前を聞いたことがあると思います。聞いたことない?今聞いただろ。
そして少し前には「ゲーミングお嬢様」なんてコンテンツも流行りました。
なにより、格ゲーはやったことのないゲームでも、試合を見れば今どちらが攻めていてどちらが不利なのか、一目でわかります。
二人の人間が居て、片方がもう片方を殴っている。つまり、殴っている方が有利で間違いない!正解(エサクタ)!
片方の体力が半分で、もう片方は体力満タン。つまり、体力が多い方が有利に違いない!正解(エサクタ)!
「観ているだけの人にも分かりやすい」というのは、YoutubeやTwitchの配信者だったり、大会の公式配信だったりが流行っている現代ではとても大事なことです。Twitterでバズりやすいしね。
ギルティギアやブレイブルー、ストリートファイターも含めて色々な格ゲーを触れた身としては、格ゲーは観るだけではなくプレイしても楽しいもの。
ギルティギアやストリートファイターはぱっと見全然違うゲームに見えますが、そのどちらも本質は同じ。
フレーム単位のハイスピードな戦いは、人間に対応できるものではありません。だからこそ相手の行動を読み、自分の攻撃を通す。
努力すればするだけコンボが安定し、戦い続ければ相手のやりたい行動が分かるようになり、更に相手の行動が読めてくる。
格ゲーは、ひいては対人ゲームとは「読み合いを楽しむ」、そして「自己の成長を感じる」ゲームなのです。
しかし、そこにこそ「格ゲーの大いなる問題」があります。
格ゲーの問題点~どうして格ゲーはFPSを殺さなかったか~
努力すればするだけ。戦い続ければ。先ほど挙げた「成長」の要素は、逆説的に言えば、「すぐに楽しめる」要素ではありません。
同じく対人ゲームを代表するジャンルであるFPSなら「すぐに楽しめる」要素として、「キルを取ること」が上げられます。
カジュアルなチームデスマッチなら、初心者でも10回死ねば1度はキルが取れるかもしれません。Apexなら初動でピースキーパーを拾えば、武器を拾ってない相手を虐殺出来るでしょう。ValorantのようなガチなFPSでも、相手がチームメイトを見ている隙があるかもしれません。
格ゲーの試合は10回死ねません。
格ゲーには「初動差」がありません。
格ゲーでは相手は必ず自分を見ています。だって1対1だから。
格ゲーの分かりやすい楽しさは、相手を倒して試合に勝つことくらい。
なのに格ゲーというものは初心者は勝てない仕組みになっているのです。
そしてもう一つの「読み合い」の要素も、そう簡単には楽しめません。
格ゲーはその長い長い歴史のお陰で、大量の「不文律」が存在します。
まず出したい技を出すのにコマンド入力が必要。623って何?
後ろに入力してたのに相手の攻撃がガード出来ないよ?え?ガードの中段下段って何?投げってガード出来ないの?
ゲームのルールが分からなければ、あるいはルールが分かってもその通りにプレイ出来なければ、そこに読み合いは成り立ちません。
仮にその不文律を乗り越えられても、格ゲーは「読み以外での負け」という苦しみがどこまでも付きまといます。
「読みは合っていたのにコマンドミスって出なかった」
「相手の飛びが見えたのに反応できなかった」
「倒しきれるはずのコンボを失敗して逆転された」
「相手の意味分かんないぶっぱゲージ技で死んだ」
似たような話は枚挙に暇がありません。一番悔しい「ただミスっただけ」の負け方は、プロシーンでも発生します。
更に時代が進んだ今、格ゲーはキャラもシステムも複雑になっています。
硬派で有名なストリートファイターですら「コンボ」が重要な時代。
キャラもどんどん増えて、現行最新作のSFVにはDLC込みで45体。次回作のSF6には販売開始時点で18体のキャラが居ます。
仮にSFVを今から真面目にやろうと思えば、45体全員がどんなキャラか把握しないといけません。だってランクマで「いや、このキャラ知らないから今の負けナシで」なんて言えないし。
コマンド練習、コンボ練習、キャラ対策……それぞれ1時間程度では済みません。プレイし続ける限り、少なくともコンボ練習とキャラ対策は永遠に続けることになるでしょう。格ゲーは、そんじょそこらのサンドボックスゲームよりもクリッカーゲームよりも時間を食う、恐ろしいゲームです。
つまり何が言いたいのかというと……格ゲーは、初心者に厳しすぎる。
コンテンツが飽和した今の時代に、コマンド練習やコンボ練習に100時間掛けてる暇はありません。だからFPSの方が流行るんだよ。FPSは相手の頭にAIM合わせて撃てばどのゲームも正解なんだぞ。
コマンド練習
コンボ練習
キャラ対策
読み以外での負け
逆に言えば、この四つさえなければ初心者でも格ゲーの楽しい部分である「読み合い」が出来るのに……!
3.全人類、YOMIをやろう!
さあ、YOMIに立ち返りましょう。
YOMIのゲーム性を思い出してください。YOMIの技の出し方は、「ボタンから行動を選んで、Lock In」。即ちコマンド入力はありません。
そう、コマンド練習が必要ないのです。
最初の説明では省きましたが、LockInした結果その攻撃が当たるとどうなるのかというと、「攻撃を当てた側が行動可能になったタイミングで再度時が止まり、またシミュレーションを開始」します。
つまり、「どの行動をすればコンボが繋がる」のか、その場でゆっくり考えることが出来ます。そのため、コンボ練習が必要ありません。
さらに言えばシステム上コマンドの入力ミスや、「技のタイミングを間違える」ことも無いので、「コンボミス」「対空ミス」もありません。
またYOMIでは無限に行動のシミュレーションが出来ます。つまり、仮に相手が知らない、見たことのないキャラだったとしても、全部のボタンをポチポチしてみれば試合開始時点で相手が出来る行動が全て分かります。
逆に言えば自分も、一回も使ったことが無いキャラをいきなり使うことが出来ます。だってこのキャラ初見だけど全部わかるもん。
即ち、このゲームにキャラ対策は(あんまり)必要ありません。
そう。お気付きでしょう。このゲームは、格ゲーの「初心者の壁」となりうる四つの要素を完全に排除しながら、しかし確かに格ゲーとして「読み合い」を楽しめるのです。
故に、このゲームを「初心者に優しい格ゲー」と称したのです。
さあ全人類、YOMIをやろう!(タイトル回収)
日本で使われる格ゲー用語は海外にも日本語の輸出されております。
YOMIはあくまで略称ですが、それもまた意味を持って名付けられたもの。
その意味はそのまま「読み」。MOBAを、FPSを、紙を……対人ゲーを微塵でも楽しめるなら、きっとこのゲームを、「読み合い」を楽しめるはず。
気になるお値段はSteamでたったの580円(4.99$)!
https://store.steampowered.com/app/2212330/Your_Only_Move_Is_HUSTLE/セールを待つまでもないお値段なので、ぜひ検討してみてください。
その分キャラ数は4キャラとすこし少ないですが……少なくとも値段以上の価値があることを保証します。
また、Itch.ioという所では1キャラ少ないデモバージョンが無料で配布されております。
フォロワーに曰く、このゲームは「読み合いという格ゲーのトロだけを食べ続けるゲーム」。皆も「YOMI」で格ゲーのトロの部分だけ食いませんか?
また、紹介のスペースがありませんでしたが……
このゲームは対戦終了後のリプレイも魅力的です。
対戦終了後、「コマンド選択部分」がスキップされ、まるで本物の格ゲーのようなリプレイが表示されます。
通常の格ゲーでは不可能な読み合いとコンボ、そして異常に高いキャラ性能が織りなす超速戦闘は見ごたえ抜群!
例えば下のツイートは僕と一緒にこのゲームを買った初プレイのお友達との対戦のリプレイ部分の動画です。カッコイイでしょ?
なお、「一緒に遊ぶ友達」は付いてこないので頑張って用意してください。
この記事を見て買った僕のフォロワーは僕と遊ぼう。