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【030】車とスマホを一体化するApple CarPlay

 電気自動車の「ホンダe」には、デジタルガジェット(面白い電子機器)的な要素がたっぷり。「OKホンダ!」と話しかけたら音声操作できたり、キーを忘れてもデジタル端末で始動できる。あと、事故でエアバッグが作動すると緊急サポートセンターに自動接続、会話できない状態でも場所を消防や警察に通報してくれるらしい。まぁ、この機能は使わずに済むほうがいいけど、安心ではある。

 一方で、液晶パネルに並ぶアプリについては、そんなに目ぼしいものはなかった。電子水槽はすぐ飽きた。よく使うのは、ナビとラジオぐらい。ほぼ宝の持ち腐れだったが、ガラケーをiPhoneに買い替えたら、アップル「CarPlay(カープレイ」というのが使えるようになった。

 このアプリがよくできている。登録した携帯電話が車内にあると、自動的に接続。車のパネルからスマホが操作できるようになる。運転を考えて操作は簡略化されているが、タッチしたりスワイプしたり、使い勝手はほぼ同じ。ダウンロードしていた音楽をカーオーディオで聴ける。かかってきた電話をハンズフリーで受けられる。アップルの音声アシスタント「シリ」も使える。

 ナビ機能も便利。これまでは事前にモバイル端末などで見つけた電話番号や住所を、純正ナビに入力する一手間があったが、スマホと車が一体化したカープレイでは、手元で調べた経路がパッと画面に出て案内が始まる。ほんとにストレスフリー。

スマホ画面をカーナビに転送

 以前にも書いたが、純正ナビの充電スタンド検索は、全国に3000カ所ぐらいあるはずの無料充電器が対象外なのが心許ない。それが、全スタンド情報を網羅する「EVスマート」のようなスマホ用アプリから、グーグルマップ経由で即案内してくれるようになった。

 ただし、ルートの微調整、地図の縮尺変更など、純正ナビのほうが使いやすい点も。なので「OKホンダ!」も「ヘイシリ!」も使っているが、聞き間違えて関係ない場所へ案内しかける失敗は、純正ナビもカープレイもけっこう多い。AIが未熟なのか、それとも私の滑舌が悪いのか。

東京タワーに到着

(夕刊フジ/2022.3.31)

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