【015】SC完全制覇のゆっでぃさん テスラ・モデル3交換試乗
愛車の「ホンダe」を買ったときは、他にどんな電気自動車(EV)があるのかも知らなかった。乗っているとEV全般に興味が広がる。箱根で行われたEVミーティングで出会ったテスラ・モデル3のオーナーさんと、マイカーを交換試乗することになった。
最近街でもよく見かけるテスラ・モデル3。山梨県忍野村の会社員、ゆっでぃさんが乗り始めたのは2021年2月下旬。18歳から乗っていた「ホンダ・フィット」に次ぐ2台目のマイカー。内燃車のSUVを考えていたそうだが、テスラの紹介動画をみて3日後にネットで注文していたとか。「面白い車がほしかったんですよ」。買って大満足だそうだ。
ゆっでぃさんの自宅も、私と同じく充電器がなくて、充電はスタンドが頼り。ただし、テスラは一般的な充電施設が使えるほか、専用のスーパーチャージャー(SC)もある。SCは函館から熊本まで全国に39カ所。数は少ないものの、高出力だし、複数台設置で充電渋滞とも無縁。自宅から20分ほどの御殿場SCによく行くという。
「SCが好きなんですよね。デザインがかっこいいし、充電が早いし、故障が少ない」
ゆっでぃさん、全国のSCをめぐる旅をしていて、なんと11月22日に完全制覇を達成。9カ月で走行距離は2万キロにも。長距離を走るのに自動運転がすごく役立っているという。SCはまだ増えそうだし、きっと旅も続くのだろう。
さて試乗。乗った瞬間に絶句。運転席周りがスッキリしすぎ。日本車のウインカーレバーの位置にシフトレバー。メーターパネルもない。ほとんどすべてタッチパネルで操作する。驚いたのは、自動運転などの制御に関するアップデートも自動で行われること。勝手に車が進化するって。ホンダeも近未来的だと思えたが、こいつに比べたら弥生時代だ。
箱根ターンパイクをヒューン。乗り味は高級車。加速はスポーツカー。インターフェースが斬新すぎて戸惑う人もいると思うが、人気が出るのも納得。
逆に、ゆっでぃさんによるホンダeの「いいね!」ポイントは、カメラ式のサイドミラー。「これはほしいですね」。そのうちテスラにも採用されるかも。
(夕刊フジ/2021.12.9)