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【029】オートバイも電動にシフト パワーは控えめ
電気自動車(EV)がいろいろと面白いので、オートバイも電動にシフトしてみた。
乗っていた125ccのバイクを下取りに出して、購入したのは「スーパーソコ」という海外メーカーのバイク。電動バイクはどれも排気量ゼロだけど、モーターの定格出力で区分されている。買ったのは原付二種。子供を習い事へ送迎するので、二人乗りは必要。高速道路には乗れないけど、どうせそんなに遠出はしない。
バイクは「TSストリートハンター」という威勢のいい名前だけど、あんまりパワーはない。ただし、驚くほど静かだ。 ブィーンではなく、スーッと走り出す。 低速域ではほぼ無音。速度を上げても聞こえるのはタイヤノイズと風を切る音だけ。不思議な感じだ。車をEVに変えた時も静寂性に驚いたが、エンジンと排気管が身体に近い二輪車は、より大きく違いを感じる。
構造も独特。見た目は内燃車そっくりだが、エンジンの場所にバッテリーが積まれている。ガソリンタンクのように見えるのはダミーで内側は小物入れ。外見でEVと見分けるポイントは、後輪の車軸モーターだろうか。
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航続距離は、正直かなり厳しい。カタログ上は満充電で140キロ走れるはずだが、安心して乗れるのはおそらく100キロ程度。十分のように思えるが、充電に100ボルトのコンセントしか利用できないので、ロングツーリングは難しい。高圧の急速充電網が使えるホンダeとは違って、電動バイクは自宅中心の同心円が現実的な行動範囲になりそうだ。
しかも、自宅マンションの駐輪場にはコンセントがない。バイク選びではバッテリーを外して部屋に運べることが条件だった。この車種はなんとか合致していたが、バッテリーの重さは1つ10キロ。とても同時には運べないので、1つずつ充電している。
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と、いろいろ手間はかかるものの、自宅の電気は再生可能エネルギーの「みんな電力」を契約しているので、このハンター号、理論上の二酸化炭素排出量はゼロである。排ガスなし騒音なしプラス地球にやさしい。そこはちょっと気分がいい。
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(夕刊フジ/2022.3.24)