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シーシャ屋さんになりたい

月曜日からドタバタした一週間の反動のように、わたしにしては珍しく、金曜日に色々な業務がキリよく終わり、この土日は業務について考える必要がなかったので、夏休みや有休をとっている時よりフルで休むことができた土日だった。

週半ば、すべてが嫌になって申し込んだ、「転職」というワードでひっかかったコーチングサービスの無料セッションが土曜日の午前中に入っていて、人生で初めてのコーチングを受けるところからフリーな土日がスタートした。
あなたはこうするべきだ、こうしたほうがいい、といったアドバイスはまったく排除されていて、ただただ自分の思考を整理させていく作業だった。こりゃあ一人でやるのは骨が折れるな…と思った。就職活動の自己分析ですら嫌々だったのだ。でも、わたしがいまカウンセリングに通っているのも、職場で「珍獣」と言われているのも、「自分が何者なのか/その自分は周りからどのように受け取られているのか」がわかっていない、足元がぐらんぐらんの状態と紐づいているような気がした。
世の中の仕組みがわかっていないこと、自分のことがよくわかっていないこと、他人というものがよくわかっていないことが原因な気がする。

コーチングはさておき、肩こりがひどくて、この土日のうちに解消してしまいたかったので、職場の先輩を誘ってスパに行ってきた。スパ自体はすごくよかった。広いお風呂で肌もつやつやになった。
設備とは関係なしに、ショックだったことが2つあって、ひとつは2度も視界がブラックアウトするほどの立ち眩みを起こして、全裸で床に這いつくばる羽目になったこと。いわゆる起立性低血圧というものらしく、血管の収縮によって起きるもの…とネットには書いてあったけれど、これなんかもっと筋トレとかしてたらちゃんとポンプが機能するんじゃないの?と素人ながらに思った(全然関係ないかもしれない)。お風呂あがった直後に立ち眩みを起こすのは別に大騒ぎすることじゃないかもしれないけれど、上体を起こせないほどの立ち眩みを起こすのはショックだった。
あと、何の気なしに体重計に乗ったら、去年仕事が激やばくてしんどかったころくらいまで体重が減っていた。実家を出てから、意識して毎日頑張って食べてるのにな…。思春期の頃はむしろ太めだった(華奢ではなかった)ので、未だに自分は太めなのではないかと思っているけど、数字的には痩せだ。あんまり認めたくないけどもしかしたら、ボディイメージの歪みはわたしがずっと抱えているものかもしれない。

こんな残念な話ではなく、久しぶりに「いわしくらぶ」にいった話をしたかったのに、前置きが長くなってしまった。

久しぶりに後楽園に行ったので、ついでに気になっていた白山のalsoに行って台湾料理を食べ、ついでに水道橋のいわしくらぶにいった。「街のリビングルーム」を掲げるシーシャ屋さん。元彼氏ともよく行ったし、大学の先輩ともたまにばったり会う、そんななじみのシーシャ屋さん。
アングラなイメージのシーシャ屋さんが多い中、いわしくらぶは明るくてカジュアルで、サークルの部室みたいな雰囲気がある。たくさん本が置いてあったりボドゲがおいてあったりするのとか、ちょっとくたびれたソファが置いてあるからかもしれない。

正月ぶりに行ったら、いろいろフレーバーが増えていて、おねえさんとわいわい相談しながら決めた。ヒノキ?にモヒートを混ぜて、森林浴っぽい感じのフレーバーにしてもらった。すっきりしてて良かった。ちょっと変わり種を入れるのが好きでカルダモンとかも好きでしたと伝えたら、あれ最近入手が難しくて今ないんですよ、と言っていた。シーシャのフレーバー、ネイルと同じくらい無尽蔵にあるので奥が深い。
ひたすらkindleで本を読みながら、味が薄くなってきたところで退散したら、出口でお姉さんにまた声をかけられてフレーバー談義をした。

…こういう会話が好きなんだよな!!

シェアハウスに来たのも知らない人としゃべりたかったからなのだけど、やっぱり何かに詳しい人から色々教えてもらう、でも友達じゃないし次にいつ会うのかはわからない、みたいな距離感の会話が好きなのだ。ゲストハウスも楽しかった。みんな自分の色んな「好きなこと」について語ってくれたなあ。

ちなみに今のシェアハウスでは、管理人さんとはよく「もし~~だったら」という会話に花を咲かせている。そういう仮定の話ができる人ってあんまりいないよなあとよく残念に思う、どこにいるんだろう。

あと、久しぶりにいわしくらぶに来て思ったのは、そういえば私、いわしくらぶとか、龍崎翔子のホテルとか、あとbackpackers' Japanのゲストハウスが好きだったんだということ。たぶんこれについてはちゃんと言語化したほうがいいと思うけど、ああいう人をゆるくつなぐ、気張っていない場所が好きなのだった。コロナで旅行もシーシャも大手を振っていけなくなって、忘れてた。

このままじゃだめだ、という気持ちが強くて、いろいろ新しいことに挑戦しようとしているけど、自分の外にある「私が好きなもの」も大事にしていきたいなと思った土日でした。

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