2022年のゴールデンウィーク
カバーは全然わたしではない人の恐らく旅の記憶です。ハーフカメラいいな。
今年のゴールデンウィークは、どこかへ旅に出る予定もなく、基本的にはおうちでおとなしくしよう、がコンセプトだった。とはいえ、終わりかけてしまうと「なにやってたんだっけ」と思ってしまうので、書いておこうと思う。
4月29日(昭和の日)
色々やるぞ!ってめっちゃスケジュール立てたのに、朝から雨が降ってて寒くて、ふとんに吸引されてぐだぐだして(あーあ…)と思っていたら、近くに住んでいるサークルの後輩が「ごはん行きません⁉」と誘ってくれて、シンガポール料理を食べに行った。死ぬほど雨降っていたけど、濡れていない靴が磨き立てのマーチンしかなくてちょっと申し訳なく思いつつ、磨いてくれたシェアハウスの友人の「マーチンがガシガシ履くものだから!」という一言を反芻して履いていった。テンションがあがってめっちゃ頼んでしまった。お腹いっぱい。
甘いもの食べたいね~とgoogle mapでググっていたら、すぐ近くにティラミスを出す店があって移動。マデイラワインを出す店で、店主は教授みたいな雰囲気のある人だった。色んな知識とサービス商品をたくさん出してもらいながら、だらだら飲んだ。何話したか全然覚えてないけど、店主が「なんでうちなんかに来ちゃったの?」と嬉しそうに問うてくれて、可愛かった。メニューに書いてないデザートを食べたくて…と言ったら、嬉々として開発中のメニューを出してくれて、ほくほくして帰った。
4月30日
昨日の分を取り戻さな~と思いつつ、軽く仕事をしていたら、シェアハウスの友人に「今夜、クラブに行くけど来る?」と言われ、その後の3時間くらいはまじでGWの中で最も能率が上がった時間だったと思う。
かねてから知人におすすめされていた渋谷のContactに行くよとのことで、うきうきしながら行ったものの、顛末は前回のnoteに書いた通りである。
最近通い始めたジムの成果で流行りのクロップドトップスを着てもいい腹かな…と思えるようになったので、ユニクロのクロップドトップスにユニクロのストレートデニム、ユニクロとイネスのコラボのショートブルゾンを着ていった。ユニクロ様様である。(イネスコラボのショートブルゾン、赤を選んだので、毎回AKIRAの金田みたいだな…と思いながら着ている。さんをつけろよデコ助野郎!)
六本木に移動したものの、相変わらずの激しいナンパ箱で辟易して、4時半くらいに離脱してすぐ近くの博多ラーメン屋で夜食を食べた。空が明らんでいて、大学時代にオールで飲んで店を追い出されたころと同じだな…と感傷に浸る。クラブの中では外国人に追いかけまわされ最終的に手首をつかまれたのを振り切って鬼ごっこ状態になったり、(顔を見ると萎えそうなので見なかったから)顔もわからない男に手をつながれてなぜか社交ダンスよろしくゆらゆら揺れたり、トイレで可愛い女の子からどこのクラブがつぶれてどうの、と情報を仕入れたり、ナンパ13連敗中の32歳に「なにがそんなにだめなのか…」と思い詰めた様子で問われて(ヤリたそうすぎるからですかね…)と心の中で答えたりしていた。
結局、一緒に行ったシェアハウスの友達とは中ではぐれて合流できず、家に帰って夕方まで眠った。
5月1日
夕方まで寝て、起きて、「あーーやべーー今日なんもしてねーーー」と思って、ファーストデーであることを思い出し、「C'mon C'mon」を観に行った。何度も言うようだけど、この街に住んで良かったと思うことの一つは、歩ける範囲の中に映画館がたくさんあることだ。レイトショーに歩いてフラッと行って帰ってこれるのは、こういう無為に過ごしてしまった日の保険になりうる。
C'mon C'monの感想についても、すでに書いたので割愛。
5月2日
この日は何してたかな…udemyのプログラミング入門講座を延々と受けていた日かもしれない。今のところhtmlをやっているけど、新しいことを学ぶのは結構楽しくて、udemyは結構いいかもしれない。塾育ちの子どもだったので、一人でテキストと向き合うのは多分あまり得意ではなくて、受け身になりつつ、実践を繰り返していく環境のほうが学びやすいのだと思う。
5月3日
実家に帰って、冬服と夏服の交換をしてきた。めっちゃ重かった…服って意外と重いよね…。3月末ぶりに母にあったら、一目でわかるくらい太っていて驚いた。母は太っていることに対して、貶すような物言いをすることが多くて、子どものころからじわじわと「あんたは細くない」という認識をゴリゴリと刷り込まれていたように思う。シェアハウスにいるとよく「少しくらい太ってもいいんじゃない」「華奢だよね」と言われるけれど、いまいちセルフ・ボディイメージと一致しない。母にそう言ってもらえないと、そう思っていいと思えないのかもしれない、と気づいたのはつい先月のことだ。
母自身もスレンダーというか、貧相な体つきの人だったが、その母が、腰回りに肉をつけ、お尻を大きくして、ロシアやアメリカのお母さんみたいになっているのは、ちょっとした衝撃だった。当の本人はそれをものすごく気に病んでいることもなく、(ボトムのウエストが合わない、とぼやいてはいたが)のんきなもので、わたしがとらわれているのはなんだったのだろう、と思いながら、また一人で桃鉄を20年くらいプレイしてしまった…。
久しぶりに見た民放はNHKで「プロフェッショナル」の小栗旬特集だった。小栗旬が「小栗旬という俳優はもう終わっていく」というようなことを言っていて、メディアを通して見える俳優の姿ではなく、本人の苦しんだりもがいたりする姿を見ることができるというのはかなり興味をそそられるな、と思った。
5月4日
実家から帰ってきて、シェアハウスの人と「コーダ あいのうた」を観に行った。あとから知ったけどサンダンス映画祭の作品だった。サンダンスいいよね~。
映画自体は前評判通りで、わたしもお母さんにもやっとしたり、お兄ちゃんに涙したりしていたのだが、それよりも「自分がきちんと登場人物の感情を理解できて、それによって自分の感情が揺さぶられ、涙になった」というのが衝撃だった。過剰な表現というわけではなく、スクリーンの中と自分を切り離してしか見られないことが多くて、「感情移入」「共感」とはあまり縁のない人間だと思っていたから、(わたしもそういうことできるんだ!?)と思ってびっくりした。
シェアハウスに帰ったら、久しぶりに顔を合わせた住人がリビングに行って、テイクフリーの日本酒を飲みながら深夜2時くらいまで飲んだのだった。
5月5日
ぽっかりこの日だけ記憶がないな…。なにしてたんだろう。たしか夕方になぞに寝てしまって、うだうだしていたような気がする。雨が降ると本当にすべてのことが上手くいかなくなってしまう。
5月6日
フルで10連休したらまじで社会復帰できなくなってしまう…と思って敢えて有給にしなかった日。普通に寝坊しましたが、働きました。
2週間に一度のカウンセリングも入っていたので、赴いたけど、仕事がないとストレスがないので、あまり思い浮かぶこともなかった。が、映画で感動した、という話をして「そもそも感動するとはどんな状態のことを指すんでしょうか」と哲学的な問いを出してしまった。結局それに対して明確な答えは出なかったのだけど、言語抽象での認知能力がめちゃくちゃ高い一方、耳から捉えるのがすごく苦手で、アニメや邦画も字幕を付けてみるんです、という話にとても興味をそそられていて、何かがカウンセラーの中でつながった様子だった。それから、子どものころから怒られるのがすごく怖くて、怒られると固まるこどもだったんです、怒っている人を見るとどう対処すればいいのかわからなくてなにもできなくなってしまう、という話をした。そのカウンセリングの中では特に導かれた分析などはなかったけれど、シェアハウスの友人に聞いたら「怒っている人は、もう『言いたいだけ』だから、途中から話聞いてない。怒っている人に対しては元気に『すみません!』っていうしかないし、話は聞かなくていい」とやり過ごしていて、どうやら怒っている人を怖くはないらしかった。怒っている人が怖くない人なんてこの世にいるんだ!目から鱗だった。それがこの世の「普通の人」が対処の仕方なのであれば、確かにわたしは常人ではなかった。
シェアハウスの子が誕生日で、朝から宅配便がいっぱい来ていてほほえましかった。夜は近くのプチDJイベントに遊びに行った。80年代City popと昭和歌謡がかかるイベントで、ここぞとばかりに祖母が昔着ていたワンピースを着ていった。
ふくらはぎのあたりの丈のスカートは、足が太く見えるので苦手だったのだけど、写真で見てみたら意外といけるかも…?と思って、嬉しかった。みんなに「おばあちゃんセンスいいね」と言われていて、よかったねおばあちゃん。
近くにピンポンができる場所があったので、ピンポンして、ジェンガしてピンポンした。久しぶりのピンポン、動体視力にぐいぐい負荷をかけている感じがあって良かった。ちょっと力むとすぐ軌道を外れるな。テニス部出身の子の玉は全部回転がかかっていてちょっと嫌だった。大学の卒業旅行で、お大阪から上海に向かう船の中ぶりのピンポンだな~とちょっとエモい気持ちになった。
5月7日
サークルの後輩と飲む予定だったのがリスケになって萎えていたら、サークルの同期に飲みに誘われてルンルンで高田馬場へ向かった。よくゼミの同期と飲んでいた、何を頼んでも美味しい店に行って、片っ端から目についたものを頼んだ。大学時代は、実家住まいのわたしと、一人暮らしの同期で金銭感覚がずれていて、よくストップをかけられていたけれど、今は糸目をつけずに頼めるようになったんだなあと思った。
結局このGWに進まなかった転職活動だが、転職しなよ~ていうか環境が悪くない?と言われて、嬉しかった。どうであれ、肯定されるのは嬉しい。
久しぶりに大隈講堂で隈飲みをして、セフレに会いにいったけど、なんかこれ以上盛り上がることはなさそうな雰囲気なので、もうおしまいかな。Tinderも一旦消そうかな~ 恋愛はたぶん一回友人を挟まないとできないタイプの人間なのだと思うのでマッチングアプリはあまり向いていないんだと思う。(と、16性格診断でも見た)
5月8日
昼すぎに近くの行列ができる餃子屋さんの餃子を手土産に、後輩がシェアハウスに遊びに来た。去年作った梅酒がまだたっぷり残っているのに梅の季節が来てしまうので、みなさんで飲んでもらえませんか、とのことだった。休日の昼間は、みなそれぞれ活動的なのでほとんどシェアハウスにはいないのだが、たまたま居合わせた数人とするりとなじんだ会話をしていて、さすが元バックパッカー…と思う。
そのまま、シェアハウスの人と月島のもんじゃ屋へ繰り出して、ストイックにもんじゃだけを食べてお腹をパンパンにした。いつも大体「お好み焼きも行っとくか」となって、内心(もんじゃだけでお腹いっぱいにしたいな…)と思っていたので、嬉しかった。帰りに美味しいメロンパンのお店でパンを買って明日に備えた。
こうやって振り返ってみると、転職活動自体は進んでいないものの、毎日楽しく過ごせたし、シェアハウスの人と過ごす時間の多さに気づく。このGWはすごく楽しかったな。
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