土台が変わると背中が変わる
カラダはバランスを取りながら崩れないように立ちます
自然の力は素晴らしい、多くの専門家がいろいろ話をするがどう動くかは話さない
意識をして立っているつもりだが自分が思っているようにはなっていない事をご存知っですか
工事現場の監督から
『これは大震災の有った時に地盤が液状化して傾いてしまった花壇だが、元通りに復元するには基礎の工事からやらねばならず当面はこのままでいるしかない』言われた(写真奥に見える花壇が後ろに傾いている)
ピサの斜塔
2018年11月24日 日本経済新聞に出ていた記事によると基礎(土台)を少しずつ変えたら垂直方向に戻ってきているそうだ
2001年に矯正工事が完了した後、頂上部が垂直線に4センチ近づいたとの調査結果を専門家チームが明らかにした。(2018年11月24日 日本経済新聞より)
専門家は「過去に行われた土の取り除き工事の影響だ」と指摘する。塔の重みによって、土台下の軟らかな地盤が片側部分だけわずかに沈んだ結果だとの見方を示した。
人間のカラダを例えてみると
斜塔ほど硬い構造にはなっていなくて沢山の関節で積み重ねられてカラダはカラダの本来持つ自然の力で崩れないようになんとか立っている事が出来るが土台である基礎が狂っていると膝腰背骨がまっすぐにならない
積みあがっている骨が崩れないように沢山の筋肉でつり橋(ケーブル支え橋と呼ばれる)の支柱をワイヤーで引き留めるように支えている
たとえ姿勢改善のためと言って腰から首までの筋肉のトレーニングで理想的な姿勢にしてもすぐ崩れてしまう
これは骨を支えている筋肉の緊張バランスが狂う事からカラダがゆがみ始めると知られている
例えば腰をバランよく支え姿勢をよくするときに大切な筋肉をみると左右から腰が崩れないよう支えられているのが解る
多くの人は呼吸方法、筋トレと真っ直ぐに立つように姿勢を意識してもなかなか期待通りには行かないようだ
側彎(そくわん)改善例
先日、バランス改善に来られたかた長年側彎症(そくわんしょう)のために住まいの近くにあるカラダのバランス改善するところへ通っていたが近頃背中に偏った圧迫負荷痛を感じるようになったそうだ
まず、ピサの斜塔のことにもあるように土台を整えてみた
理屈では、左右の足がバランスよく体重を受け取れるようになると、その上に乗る膝は左右の股関節をバランスよく体重の負荷を受け止め支える事が出来る
股関節が安定すると骨盤・腰が安定してその上に乗る背骨が真っ直ぐにカラダを支える動きになる
こうなると胸郭も開き首筋が楽になる
このような動きに変わるとカラダが自然に変わる
理屈はさておき実際に土台を安定させてみた
バランスを整える前と後を比べてみる
両腕とカラダの間隔に変化が見えた
姿勢が変わる時のほとんどは踵に体重がしっかり乗るようになり足裏からふくらはぎまでの筋肉の柔軟性が戻り始める
これによって立った時の姿勢も自然に綺麗になるようだ
突然に変わった姿勢は暫くカラダが馴染むまでに20分くらいの時間で自然にもっと柔らかなカーブを描く姿勢に変わってくる
土台が変わって翌日に現れた変化
当日は足もとも安定して歩き易くなり背中が軽く楽になった、同時に胸郭が開き胸が少し上がり肺の空間が楽になった
呼吸もしやすくなり体が軽くなった感じたようだ
当日は夕方から沢山歩きしっかり疲れ夜もぐっすり眠れたようだが翌日朝はふくらはぎに軽い筋肉痛がでて背中になんとも言えない辛くはないが軽い筋肉痛がらわれたようだ
土台が変わると背中が変わる
バランスの変化がもたらす変化は見た目では他人には解らないようだが当の本人には快適、楽になったなどの小さな変化でもはっきり感じられるようだ
整ったバランスは「座ストレッチ」で維持してください