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[逆転]Vaundyが好きな人におすすめしたい音楽

個人フットサルで相手チームのおじさんにおもいっきり足を踏んづけられて、三週間経っても痛いなーって思って病院行ったら人生初の骨折が判明しました三代目齋藤飛鳥涼です。

最近横浜に出かけた時のことなんですけど、みなとみらい周辺を歩いていたらカップヌードルミュージアムなるものを発見したんですよね。結局館内に入るまでには至らなかったんですけど、一緒に横浜に来たお連れさんがこないだカップヌードルが出来るまでのドキュメンタリーを見たらしくて、話しを聞くと当時チキンラーメンの海外展開を図ろうとした日清の社長が海外視察をした際、現地の欧米人がチキンラーメンを小さく割って紙コップにお湯を注いで入れてフォークで食ったらしいんですよね。

要は海外ではラーメンを入れるための丼ぶりという容器がそもそも浸透しておらず、まぁ当然のことながら箸なんてものも無いことに気付き、チキンラーメンの海外展開にストップがかかったわけですよ。

じゃあそこで歩みを止めたのかと言えばNOで、ならばもう既にカップに入っていてフォークで食べられる製品を開発しようということでカップヌードルが誕生したのです。このように人は無理難題な壁にぶつかった時、愚直にもがき苦しむよりも物事を真逆の視点から捉えることで課題が見えやすくなり、問題解決の早期化を可能にすることが極まれにあります。このような事象を逆転の発想と人は言ったりするわけです。

ジェネリックってなんなん。

みなさんもう春ですよ。春と言えば出会いと別れの季節ですが、筆者からすれば花粉症と劇場版名探偵コナンのステマに悩まされる季節です。そんなわけでこの時期になると耳鼻科に行って薬を処方してもらうのですが、最近はアレグラやアレロックみたいな一般的に有名な花粉症の薬ではなく、オロパタジンと言われるほぼアレロックと変わらない性能の薬を処方される機会が増えた気がします。

このように元々あった医薬品の独占的販売期間、ざっくり言えば特許が切れた後に製造販売される後発医薬品のことをジェネリックと呼びます。とはいえ最近になるとこの言葉が違った意味で使われるようになり、例えば家電とかで一世代前の技術を丸パクリしてやっすい値段で販売しているノーブランド品のことをジェネリック家電と言ったりするみたいです。

これは音楽に限っても同様でして、例えば乃木坂46が昨年発表した「ごめんねFinger's Crossed」なんかは、非常にクリアなピアノが目立つ疾走感のある曲調からジェネリックYOASOBIなんかと指摘されていたわけでしてね。

音楽というクリエイティブ産業はこのような"パクリ"に関して非常にうるさいわけで、そのためジェネリックという言葉はある種のとげとげしさを孕んでいくことになるんですよね。というわけで今回は現状の邦楽シーンにおいて、個人的に真剣に向き合わないといけないなと思うジェネリックについて検証していこうと思う。


僕から見たVaundy

2019年、Vaundyというミュージシャンは彗星の如く邦楽シーンに現れた。

超正統派なネオシティポップサウンドに乗せ、淡くレトロな画質で街を練り歩く姿を描いたMVは瞬く間に多くの若者の人気を獲得したわけで、当時の自分もうぉ~これは売れちゃうわって思いながら結構聴いていたんですよね。んでその後に出た「不可幸力」もかなり洒落た曲で、当時「何なんw」でデビューしたばっかの藤井風と一緒に、お茶の間レベルで恒常的にヒットを出せるネオシティポップのアーティストが出たなと思っていたんですよ。あくまでこの時までは。

でも結構早々の方に彼に対する期待感ってのが無くなっていった。「不可幸力」の次に「僕は今日も」っていうかなりストレートな独白的なナンバーがリリースされるんですけど、前作までのネオシティポップ路線から凡庸なJ-POPに切り替わっちゃって、あーそっち行っちゃったか~みたいな残念感を覚えてしまったんですよ。藤井風は逆に「何なんw」→「もうええわ」→「優しさ」とネオシティポップと00年代J-R&Bの路線を貫きつつクオリティもそれなりに高い楽曲をリリースしていた背景もあったから余計にがっくりといいますか笑。

でその後アルバム「Storobo」をリリースしたわけだが、これも自分の中ではあんま評価高くなくて。というのもこの作品でVaundy=多彩な楽曲を作れる天才っていう評が確立したと思うんですけど、個人的にはそれが仇となっていると思っていて、どの曲も絶妙に70点行くか行かないかの絶妙な物足りい。若者受けしそうで思わずインスタのストーリーでシェアしたくなるお洒落さ(僕はこの現象をインスタントお洒落と呼んでいる)こそあるけど、逆にそっちに全振りしたせいでアーティストとしての核が無いというか、芯食ってない感じがしてなんか真剣に聴き入ることが出来なかったんですよ。それとアルバムリリース前に収録曲の半分くらい先行リリースしていたから初聴時に真新しさもなく、それでいて新しい曲も「napori」を除けば微妙で、「怪獣の花唄」聴いた時は軽音部みたいなロックやるなよって殺意覚えましたもん。でも「napori」は良いと思ったよ。

そして極めつけが"パクリ"だ。SpotifyのCMに「不可幸力」が起用された際に、ネットでこの曲サザンオールスターズの「愛の言霊」に似てない?って意見が当時頻出して、その時は言われれば確かにぐらいでアーティストならちょっとメロディの展開が似てしまったとか避けられないよなぁ~ぐらいで静観していたんですよ。

でもその後聴き直した時にゾッとしちゃって、この「life hack」という曲のギターリフ…

露骨にClairoの「Softly」過ぎるんですよ。サンプリングと言って片付けるには使い方がズルいというか、上手く言い表せないけどこういう剽窃に近いアプローチが嫌だなって思ってしまった。それ以来彼に対してあまり好意的な目で見れなくなってしまい現在に至るわけだ。

2年前に書いた記事だが、頑張ってVaundyに配慮してる感ありますね。そんなこんなで2年の月日がたったわけだが、今じゃ自分にとってVaundyの音楽はnot for meなわけで積極的に聴く気は起きない。とはいえ最近のヒットの傾向とか知りたいから流行りの曲とかをチェックすると高確率でVaundyの音楽をに当たってしまうわけで、それを吟味していくとなんかあれ..
この曲???みたいな事象に遭遇することがまぁ多いんですよ。それも見過ごせないレベルで。

まぁそんな感じなんでちょっと自分の中で謎の使命感というか、今一度音楽の享受のされ方という点から真正面からVaundyと向き合っていこうかなと思う。

Vaundyから見るパクリとオマージュの境目

みなさんはオマージュという言葉をご存知だろうか。これは芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受け、似た作品を創作すること、またその創作物を指す語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。

個人的にこのオマージュの最低限の定義として必要なことは
・元ネタへのリスペクト
・引用として成立しているか
・受け手側が元ネタの判別が出来る
・その元ネタを活かし、独自のアイデアを織り交ぜたうえで作品として昇華出来ている

この四つは最低限求められていることではないだろうか。しかしこの営み自体は難しい所があり、特に受け手側に判断を委ねるという部分に関しては個々人の完成に依存するため難しい所ではあるだろう。

オマージュの例を見ていくとあいみょんの「夢追いベンガル」という曲は、楽曲から伝わる疾走感やタイトルのベンガルという言葉からわかる通り、andymoriの名曲「ベンガルトラとウイスキー」からのオマージュだ。これは本人もインタビューで公言しており、明確にオマージュ元にリスペクトが感じられる健全な関係性とも言え、受け手側も判別が容易なケースだろう。

──「夢追いベンガル」はジャキジャキしたアコギサウンドと男気あふれる歌詞の楽曲です。タイトルもそうですけど、サウンドや歌詞からも「ベンガルトラとウィスキー」を歌うあのバンドへのリスペクトを感じました。

そうそう(笑)。andymoriです。この曲、菅田くんが「めちゃめちゃカッコいいやん」って褒めてくれました。菅田くんもandymoriがすごく好きで一緒に小山田壮平さんの弾き語りを観に行ったりもしていて。これは完全に小山田壮平さんへのリスペクトを込めています。

音楽ナタリー「あいみょん『瞬間的シックスセンス』インタビュー」より


King Gnuの「一途」のギターリフも一聴すればわかる通り、Arctic Monkeysの「Brianstorm」からの影響を感じられるものである。あいみょんのような直接的な公言こそ無いが、バンドの頭脳である常田大希は以前からインタビューなどで彼らからの影響を言及しており、またバンドのファン層としてもロックにある程度精通している人がいるためこうした元ネタの判別が容易だと思われる。

■常田が影響を受けたアーティストたち

クリスは、常田がノンジャンルに音楽と触れ合ってきた印象を持っており、そのなかでも「“ここが一番得意”というものはあります?」と質問。常田は好き嫌いなく音楽を聴いてきたとしながらも、「ブラックミュージックとロック」を挙げた。好きなアーティストは、ケンドリック・ラマーやアークティック・モンキーズだという。

常田:アークティック・モンキーズはグッときますね。

J-WAVE NEWS「常田大希(King Gnu / millennium parade)が、叶ったら「泣いちゃいます」と語る夢とは?」より

一方でパクリとは明確に言えば「窃盗」であり、そこには元ネタへの敬意の欠如、独自のアイデアや表現を加えない模倣、利益を優先にした悪徳性といった要素をはらんでいる。以前話題になった平浩二の楽曲「ぬくもり」の歌詞の大半がMr.Childrenの「抱きしめたい」に酷似している件に関しては、そこに独自のアイデアが見えてこないという例でもオマージュではなくパクリに分類される例の一つだろう。

一方でパクリとオマージュの判別が難しいという点はアーティストも同様である。小山田圭吾と小沢健二によって結成された伝説のバンドFlipper's Guitarの有名な言葉に「僕たちはパクリをしている」というものがあり、確かに彼らの楽曲には元ネタがはっきりとわかるような曲が多い。だが彼ら自身洋楽へのコンプレックスとそこからの模倣という所から出発したバンドであり、洋楽への模倣という邦楽の原体験を地で行くバンドであったことは明白な事実だ。そんな彼らが最後にリリースしたアルバムこそ、数々の有名な洋楽をサンプリングし作り上げたスクラップ的作品である「ヘッド博士の世界塔」という邦楽史を代表する名盤であり、彼らが模倣だけではない独自のアイデアとセンスで頂点に上り詰めたバンドだということは揺るぎない事実だ。

これに付随する要素に引用というものもあり、論文などで他の著作物からの文章を使用する際に、出典元を明記することによって独自のアイデアを補う形で文章を利用することを担保しているという考えである。そのように考えればあいみょんとKing GnuとFlipper's Guitarの三組は、主要リスナーが元ネタの判別が可能=出典元の作家性が確保されていると認識しても可能ではないか。簡単に言ってしまえば作品の出典元を堂々と言えるのがオマージュ、言えないのがパクリ。言い換えるとしっかり出典元を明記した論文を提出した大学生がオマージュ君、出典元を明記せずどっかのコンサル会社が出したレポートを丸々コピペして教授にバレないかと震えて眠れない大学生がパクリ君。さらに言い換えると「これカルバンクラインっぽいけどしまむらなんだ!」って胸を張ってブリーフいっちょでねり歩いて捕まるのがオマージュ君、ほんとはしまむらなのにカルバンクラインって嘘をつきながらブリーフいっちょで練り歩いて捕まるのがパクリ君。という構図になるわけなんですよね。

じゃあVaundyはどうなんだって話なわけだが、一応色々調べてはみたがどうやら彼は特定のアーティストからの影響というものは無いようだ。辛うじてサカナクションの文字列が出たくらいで、ジャンルとしてはアニメソングが好きくらいしか情報が出てこなかった。その割にはある程度音楽(主に海外インディー)をかじった人ならわかるような元ネタがあって、しかもそれがかなりそのまんまな形でアウトプットされてる傾向が彼の楽曲から感じられる。

しかしながら面白い発言があり、

ただ、この人を目指してみたいなのはあまりなくて、「自分の作りたいものは何だろう?」ということを常に考えていますね。で、現代のオリジナルって、散らばっているピースを面白くハメることだと思うんです。持論ですけど、真のオリジナルというか、音楽の進化ってたぶん80年代か90年代には終わっているんじゃないかと思っていて、そこから先は組み合わせの文化で、そのなかでも日本の音楽で進化をしたのがアニソンだと思っているんですけど。

L.maga.jp現役大学生・Vaundy「音楽はデザイン的じゃないと」より

このようにVaundyというアーティストはオリジナリティへの諦念という観点から出発しており、いかに既存の音楽を組み合わせるかという所からスタートしているようだ。とはいえこのような既存の音楽の組み合わせというのはいわゆる良い所の切り貼りであり、Vaundyというアーティストの独自色やオリジナリティというものは現状見えてこない。

またオマージュ文化の面白い所はリスナーがその参照元となった作品に触れることで、リスナーとオマージュ元と対象の作品との間で好循環が生まれることだろう。これは先ほどのKing Gnuでも触れたが彼らのファン層は割と早い段階で「一途」のイントロは「Brainstorm」からの引用であると気づいていたし、実際元ネタのArctic MonkeysのMVのコメント欄にはKing Gnuファンと思わしきリスナーのコメントが増えた。

一方Vaundyの場合はというと絶対それ参照元あるじゃんって思わしき曲でも参照元への言及は無い。そしてこれも巧妙ではあるが彼のファン層というのは比較的音楽に深く精通しているタイプではなく、ごく普通の生活という営みの中でカジュアルに音楽を聴くいわゆるライトリスナーと呼ばれる人たちだ。こういうことを言うと音楽オタクはライトリスナーを下に見ているなんて言われがちだけど、やはりこのライトリスナーを中心としたファンダムの形成が彼の楽曲を巡る問題を見えづらくしている要因なのは否めない。

彼はインスタのストーリー広告やYouTubeの広告、そしてTikTokという若者向け媒体を活用し、徹底的な"エモい"、"チルい"にステータスを全振りしたインスタントお洒落を意識したマーケティングである。そしてあまりにもスピーディーなリリース戦略によって、カジュアルに日常を彩りたい人々のために提供される商業音楽なのかもしれない。そしてそこにはリスナー自身が元ネタを知る機会など皆無なわけで、オマージュ元とリスナーとの間にせんが繋がることは無い。

逆に「不可幸力」だけ取り沙汰されたのもきっかけはCMタイアップであり、テレビという全ての年代を相手にする媒体であったからこそサザンオールスターズの「愛の言霊」という参照元が指摘されたわけで、実際リリース時にこの曲と「愛の言霊」の相関性を見出す声は少なかった。なぜかというと若者はサザンオールスターズを積極的に知っているわけでは無いからだ。

Vaundy好きにオススメしたい音楽

さてここまで彼のことをクソ味噌言ってしまったわけで、そろそろVaundyファンから刺されてもおかしくは無いのだが取り返しのつかないとこまで来てしまったが、ここで一つアイデアが思いついたわけだ。

現状をまとめるとVaundyの楽曲の参照元を指摘する人間はいないし、そのように揚げ足を取るような真似をするのは色々とリスクが生じてしまう。ならばここは心機一転してパクリだなんだ言うのを止めて、あくまでも彼の楽曲を起点にしてオススメしたい音楽として新たな音楽に触れる機会を作ればいいのではないかと。

なぜ冒頭でカップヌードルの話をしたのか?それは僕の中でVaundyという商業作曲家に対する諦念と、日本における音楽という芸術産業との触れ合いに対する願いが生んだ逆転の発想なわけだ。

ぼかぁね、みんなに良い音楽を知ってもらいたいだけなんだよ。


まず「二人話」という楽曲、とても邦ロック特有のドライブ感が良い楽曲だ。あとオーバードライブなギターの音に気を取られがちだが、意外とサビのところのドラムロールに耳を澄ませると結構残響感の強い音作りをしていることに気付く。

そんなドライブ感のある邦ロックな局長が好きなあなたにおすすめしたいのが邦ロック界の大御所ASIAN KUNG-HU GENERATIONの「惑星」だ。00年代後半の彼らが最も脂が乗っている時期にリリースした傑作「ワールド ワールド ワールド」に収録された楽曲であり、今作には「アフターダーク」や「或る街の群青」といったアニメタイアップ×邦ロック=最強という構築したアジカンらしさが詰まった作品でもあるので是非手に取ってほしい。

また残響感あるドラムサウンドが好きだという人にオススメなのが、ヒューパジャムというプロデューサーが手掛けた作品などは手に取るのもいいだろう。彼が考案したゲートリバーブと言われるドラムサウンドは80年代に多用されたサウンドであり、特に上に挙げたXTCの楽曲はサカナクション山口一郎が好きな楽曲でもある。


続いて「HERO」という楽曲だが、ギターリフが楽曲をグイグイ引っ張っている感じがして、そこに四つ打ちのノリの良いビートで飛び跳ねたくなるような楽曲ですね。

そんな四つ打ちと力強いギターリフで飛び跳ねたいあなたにオススメしたいのが00年代ポストパンクリバイバルの覇者Franz Ferdinandである。日本でもフジロックのヘッドライナーを務めたり、Mステにも出演経験のあるバンドなので、日本人でも明確にわかりやすいかっこよさを兼ね備えたバンドであることは間違いない。

またこのようなFranz Ferdinandの影響を受けており、Vaundy同様非英語圏であるという特徴を加味すると昨年世界的に大ブレイクを果たしたイタリアのManeskinなども聴いてみるといいだろう。彼らの代表曲「ZITTI E BUONI」も攻撃的なリフで楽曲をグイグイ引っ張り、それに引けを取らないねっとりとしたボーカルが印象的なロックナンバーだ。


目に映るのは~っていう歌い出しが印象的なピアノポップスですね。これもCMタイアップかなんかで、やっぱこういう風に人を惹きつけるようなポップスを書けるのは才能だと思いますよ。

ドンゴーブレーキンマハ~っていう歌い出しが印象的なピアノポップスですね。大御所エルトンジョンがキキディーとのデュエットで自身初の全英一位を獲得した楽曲で、やっぱこういう風に人を惹きつけるようなポップスを書けるのは才能だと思いますよ。あとこの頃のエルトンジョンってかなりハイペースに作品をリリースしてて、この直後ぐらいに2年近く活動休止に陥っちゃうんだってさ。


ここで少し話が逸れるが、VaundyがAimerとコラボした楽曲に「地球儀」と呼ばれる楽曲がある。Vaundy作品の中でもかなりソウルフルなフレーバーが強い楽曲だが、

最近のJ-POPを聴いてみると「地球儀」と若干似ているメロディラインがサビで使われている楽曲がヒットしていることが多い。というのも

というのもこのメロディの大元って70年代のディスコファンクを代表するグループEarth, Wind & Fire(以下EW&Fと略す)の「That's the Way of the World」だと思うんですよね。やっぱりEW&Fって「September」というヒット曲を筆頭に今でも根強い人気を誇るグループですし、特にこの楽曲が入ったアルバムは彼らの最高傑作と名高い作品だから自然と親世代、もしくはそれ以上の世代を経由して聴いているってことは多いはずです。

このEW&Fっぽいメロディラインが日本でも浸透するきっかけを作ったのって、国内で最大のEW&Fフォロワーのドリカムの成功ってのが大きいのがありますよね。10年代初頭にヒットしたTEEの「Baby, I Love You」なんかもその系譜にある曲ですし。コード進行面で大きな影響を与えたGrover Washington Jr.の「Just the Two of Us」なんかと並んで、現代J-POPに大きな影響を与えた可能性はありますね。


ダウナーなオルタナティブロックで良いですねぇ。YouTubeのコメ欄なんかを見ると、オアシスっぽいって声が多いですねー。

まぁそんなあなたにオススメしたいのがBlurというバンドでして、このバンドはオアシスのライバルとしてブリットポップムーブメントを牽引してきたレジェンドですね。この曲はそんなブリットポップムーブメントの覇者であった彼らが、ムーブメントに終止符を打つかの如く大胆にオルタナ路線に舵を切った象徴的な楽曲です。ちなみにこの曲と同時期に発表された「Song2」は音楽に詳しくなくてもどこかで一度は聴いたことがあるカッコいいナンバーです。

またフロントマンのデーモンアルバーンがBlurと同時並行でGorillazという覆面音楽プロジェクトもやっており、こちらはヒップホップやエレクトロニカといった多様なジャンルを展開するスタイルでBlur以上の成功を収めてます。King Gnuの常田が展開する別プロジェクトmillennium paradeもGorillazの影響が強く、ガールズバンドのCHAIなんかも彼らとコラボしており日本とも馴染みが深いだけでなく、今年フジロックに来る噂もあるので是非聴いてみてくれー。


いまや彼の代表曲と言っても過言じゃない曲。小松菜奈使えばなんでも良さげに見える現象なんなんでしょうね。

いまやBeach Fossilsの代表曲と言っても過言じゃない曲。ブルックリン出身でMac Demarco、Wild Nothingらと共にCaptured Tracksの看板として、10年代初頭のインディーギターロック、ドリームポップシーンを牽引してきた彼らが17年にリリースした円熟味のある一曲で、淡くどこか朧げなサウンドに太めのベースラインが光る名曲ですよね。ニューヨークで撮影すればなんでも良さげに見える現象なんなんでしょうね。

この太めでタイトなベースラインを聴くと思い出すのが、同じくニューヨークを代表する00年代ガレージロックリバイバルの覇者The Strokesです。ガタガタうるさいガレージロックを非常にミニマルでタイトなサウンドに抑えた彼らのスタイルは今でも多くのフォロワーを生み出し、10年代においてもBeach FossilsやCar Seat Hard Rest、日本でもDYGLやNo Busesなどが彼らの影響下にあるでしょう。

あとがき

いかがだったろうか?

ほんとはこんな記事書いてもなんのメリットも無いし、ファンからしても嫌な思いをさせてしまうのはわかる。

じゃあなんで書いたんですかっていうと、最近やたら質問箱にVaundyに関する質問が鬼のように来てて、Vaundyに関係ない質問を返したらVaundyに関する質問が3つやってくるみたいな笑。関わりたくないのに勝手に俺のことを親友扱いしてくる嫌なやつみたいな状態に陥ってるので、これは一旦ある程度の区切りを付けないといかんなぁって思ってこんなクソ記事書いてるわけですよ。無意味に火種撒いたところでなんも意味ないしね。

とはいえ意外とこのように彼の言葉を借りるなら、いわば既存のピースを見つけるのは一種の間違い探しのような感覚で面白いところがある。ここにアーティスト側からのリスペクトが見えてくればオマージュという健全な営みになるので、そこらへんをジャッジする過程は複雑だし、正直めんどい笑。まぁそんなわけで今日を持ってVaundy君について当分言及するのはやめます!

以上!





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